

2001年の作品です。やっと枯れてきたというか、渋くなりました。声も年老いています。しかし、それは味わいを増す効果となって感動的な素晴らしい作品をもたらしました。カントリーブルースフォークというスタイル時代渋かったのですが、やっとそれを渋く、かっこ良く表現出来る年齢になったと言う事でしょう。そして作曲自体も老練となり、素晴らしい美しい
音楽を創りだしています。
1. Homewrecker
2. Only A Fool Breaks His Own Heart
3. Lately I've Let Things Slide
4. She's Got Soul
5. Cupid Must Be Angry
6. Indian Queens
7. Poor Side of Town
8. I'm A Mess
9. Between Dark And Dawn
10. Bygones (Won't Go)
11. Has She Got A Friend?
12. Let's Stay In And Make Love
渋いだけではなく、ポップ感覚も含まれています。それと枯れた感じがいい感じで程よい心地良さを与えてくれます。ほとんど四人のバンドスタイルで演奏されていますが、時折ストリングスが入ってきます。それはサンプリング音源であり、枯れた感じにいい意味で清涼感を与えています。シンプルながら見事なアレンジです。何といっても曲がいい。そしてそれを伝えるだけのいい年のとり方をしています。
コステロの後期はマニアックになり過ぎていましたが、この人は常に素直な表現をし続けてきたと思います。少しも後退する事無く、それは前向きに薦められてきました。その結果として、これだけ素晴らしい
音楽を生み出すに至ったと思います。大人の
音楽という陳腐な言い方では申し訳ないくらい美しい感動的な
音楽であります。単なるベテランが惰性で作っているような類いの
音楽ではありません。こういう
音楽に出会う為に生きていて良かったと思える音楽です。見事な素晴らしい名盤です。最高の賛美を送ります。
Homewrecker