

Love Sculpture解散後、72年にリリースしたファーストソロアルバムです。本来はニックロウと
Rockpileというバンドを結成したかったのですが、レコード会社の契約上の問題で実現出来ず、仕方なく、バンドの演奏をお互いのソロアルバムとしてリリースしていく事になります。カントリーロックの流れ出はありますが、こちらはロックンロールを基本としていて、スタイルや歌い方などはまるでキンクスであります。
1. Down Down Down
2. I Hear You Knocking
3. Hell Of A Pain
4. It Ain't Easy
5. The Promised Land
6. Dance Dance Dance
7. (I'm A) Lover Not A Fighter
8. Egg Od The Hen
9. Sweet Little
Rock and Roller
10. Outlaw Blues
11. I Hear You Knocking (Single Mix) (Bonus Track)
12. Black Bill (Bonus Track)
13. I'm Coming Home (Bonus Track)
14. Country Roll (Bonus Track)
15. Blue Monday (Bonus Track)
16. I'll Get Along (Bonus Track)
バックメンバーはLove SculptureのJohn Williamsが ベース、Terry Williamsがドラム、スティールギターでB. J. Cole、ギターとドラムのAndy Fairweather-Lowが参加しています。ニックロウはまだ参加していません。しかしほとんどの演奏はDave Edmundsが一人でマルチレコーディングしています。ほとんどがカバー曲でチャックベリーからボブディラン、キンクス、ニールヤングなどをカバーしています。
72年といえばハードロック、プログレの黄金期であります。ほとんどの歴史的名盤がこの年にリリースされています。その中でこのシンプルなロックンロールと言うのは異色であり、これぞパブロックなのであります。これできらびやかなファッションに身を包んでいればグラムロックであり、当時のイギリスを象徴するサウンドであります。アコースティックギターを使ったロックンロールはキンクスっぽく、カントリーロック的なスタイルはまるでフェイセスです。まだロックになれていない感じで手探りでやっているような未完成な感じがかえって新鮮です。
Down Down Down