

82年のアルバムです。全てカバー曲ばかりですが、Dave Edmundsらしい作品になっています。タイトルはコード記号のようですが、7thと言う事はイコールカントリーと思っていいです。カントリーロック、サザンロックなのです。7thを使う事でマイナーコードを使わなくていい為、明るい曲にしたい時は7thを多用します。ビバップの頃のジャズもそうですし、ヒルビリーからのロカビリーに至るまで7thはロックンロールを象徴するコード進行になっています。
1. From Small Things (Big Things One Day Come)
2. Me And The Boys
3. Bail You Out
4. Generation Rumble
5. Other Guys Girls
6. Warmed Over Kisses (Left Over Love)
7. Deep In The Heart Of Texas
8. Louisiana Man
9. Paula Meet Jeanne
10. One More Night
11. Dear Dad
基本コードはマイナーとメジャーに分けられます。スリーコード以上のコードを使う場合マイナーコードをどうしても使わないといけなくなるのですが、使いたくない時に7thで代用するのです。ロック会で7thが目立つようになるのはビートルズです。カントリーを応用した新しいロックの形、例えばI Feel Fineなどは7thコードを崩したギターリフで始まります。これがもの凄くかっこいいのです。ですから中期ビートルズを代表するものは7thと言っても過言ではありません。
このアルバムでいうところの7thとはカントリーを象徴しているものと思います。全体的にロックンロールですが、サザンロック、特にボブシーガーのノリを踏まえたDave Edmundsには7thは必需品なのであります。ロック寄りになったプリンスも7thを多用していました。他のテンションコードに比べて古くから使われているコードでありますが、どんな時代でもさりげなく存在しています。少しケルトミュージックも入ったサザンロック作品であります。
From Small Things (Big Things One Day Come)