

続きましてはもう一つのパブロックの雄、Dr. Feelgoodです。75年のメジャーデビューアルバムで、イギリスでは満を持してのファーストアルバムになっています。ただし、デビューが少し早過ぎた為にパンク扱いされませんでしたが、パンキッシュなステージングは1、2年デビューが遅ければパンクバンドとして売られてイカも知れません。しかし、現在に至るまでパブロックの代表格バンドとしての地位は揺らいでおりません。
1. She Does It Right
2. Boom Boom
3. More I Give
4. Roxette
5. One Weekend
6. That Ain't No Way To Behave
7. I Don't Mind
8. Twenty Yards Behind
9. Keep It Out Of Sight
10. All Through The City
11. Cheque Book
12. Oyeh!
13. Bonie Moronie/Tequila
メンバーはピックじゃなく指でギターをはじくのが特長のWilko Johnson、ボーカルのLee Brilleaux、ベースがJohn B. Sparks、ドラムのThe Big Figureの四人がオリジナルメンバーであります。サウンドはヤードバーズのようなスリーコードに徹した
ブルースロックを基本としたロックンロールバンドであります。ロックンロールスタイルはニューヨークドールズに似ています。Lee Brilleauxが
ブルースハープに徹する時はWilko Johnsonが歌ったりします。
Johnny Kidd & the PiratesのMick Greenに影響を受けた彼らではありますが、彼らの演奏スタイルはそのまま次のパンクでも通用するものであり、イギリスのパンクスタイルは既にこのころから形が出来上がっていたものだと思います。オリジナル曲は全てWilko Johnsonの手によるもので、デビュー当時は渋谷陽一がヤードバーズを引き合いに出して
ブルースロックバンドとして紹介していました。でも一番分かり易いのはニューヨークドールズです。シンプルでソリッドなWilko Johnsonのギターカッティングは今聴いてもカッチョイイです。パブロックの永遠の名盤。
She Does It Right