

79年のアルバムです。Gypie Mayoになってから少しポップになりましたが、アメリカンハードロックみたいな、ステッペンウルフみたいなスタイルになって、そのポップさが前面に出た内容になっています。Lee Brilleauxの歌い方も毒が抜けたみたいになっています。
ブルースを基盤にしながらもニューウェイヴっぽいサウンドはプロデューサーのMike Vernonの仕業でしょうか。
1. Java Blue
2. Feels Good
3. Put Him Out Of Your Mind
4. Bend Your Ear
5. Hong Kong Money
6. Keeka Smeeka
7. Shotgun
8. Pretty Face
9. Riding On The L. & N.
10. Drop Everthing And Run
カバー曲は数曲で、ほぼオリジナル曲で構成されているので、より
ブルース色が薄れています。オルガンが入っていたり、立体的なアレンジはニューウェイヴ時代を生き抜く知恵と工夫が成されています。Shotgunのようなオリジナルでありながらもモロ
ブルース曲もありますが、どこかポップです。これもGypie Mayoのストラトの軽い音のせいでしょうか。昔の攻撃的な雰囲気は洗練されてしまっている感じがします。
カバー曲が多かった初期の頃よりも垢抜けした事は確かで、バンドとしてのサウンドの確立と言う事では、Gypie Mayo時代の方がまとまっていると思います。それもウィルコの時代はウィルコ一人で曲を書いていたのに対して、この時代は他のメンバーも作曲に加わっている事も大きいと思います。バンドとしてのまとまりがあるのです。それほどウィルコの抜けた穴は大きかったと言う事でもあります。
Put Him Out Of Your Mind