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[20140228]

As One: Expanded EditionAs One: Expanded Edition
(2013/12/03)
Kool & The Gang

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82年のアルバムです。デオダードとのコラボレートは彼らにとって大成功で、常にヒットチャートに顔を出すようになりました。シンセベースからチョッパーベース、それにEW&Fのようなホーンアレンジ、少し前のスタイルに戻っているようで、それが80年代サウンドの主流になっていたので、時代に合った音になっています。この辺はデオダードの嗅覚によるものでしょう、バンドだけではここまでの徹底したサウンドプロダクションは築けなかったと思います。

1. Street Kids
2. Big Fun
3. As One
4. Hi de Hi, Hi de Ho
5. Let's Go Dancin' (Ooh, la, la, La)
6. Pretty Baby
7. Think It Over

ボーカルのJames "J.T." Taylorは歌詞は書いていると思われますが、サウンドまで意見を言えていたかは分かりません。しかし、彼の声を活かしたような曲調が多いので、彼のボーカルありきで作曲されているのは間違いありません。それにより、これまでのファンクスタイルからソウルポップな曲が多くなっています。80年代はデジタルシンセの普及で、多くの音色を使えるようになったので、音数が増えがちではありましたが、センス良く必要な音を厳選したシンプルなアレンジが光ります。

前作まであったようなダンスフロア向けに偏った内容ではなく、ソウルミュージックとしても正統な内容になっています。売れている時期の作品でありながら、奢りを感じないのが素晴らしいです。それだけ自分達のスタイルに自信を持ってきたのでありましょう。派手さは無くなりましたが、センスのいい絶妙なアレンジは80年代らしいもので、打ち込みを使っていない所がいいのかもしれません。ソウルミュージック作品としては素晴らしいものであります。

Street Kids
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[20140227]

Something SpecialSomething Special
(2005/09/27)
Kool & the Gang

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81年のアルバムです。デオダードのプロデュースは続いていて、キーボードまで演奏しています。80年代サウンドは定着し始めていて、彼らのサウンドは正に80年代そのものでした。パンクの狂騒は終演し、産業ロックと呼ばれるようなロックで金を儲けるシステムが肥大化し始めていました。MTVはお茶の間にヒット曲をマインドコントロールのように垂れ流しして、70年代にロックをうるさい音楽だと思っていた人達にも親しめました。

1. Steppin' Out
2. Good Time Tonight
3. Take My Heart
4. Be My Lady
5. Get Down On It
6. Pass It On
7. Stand Up And Sing
8. No Show
9. Stop!

踊って、酒飲んで、女をお持ち帰りしようぜ、みたいな曲ばかりです。当時のアメリカのバブルを象徴するような音楽です。日本ではしばらくして同じような状況になっていきますが、こうした音楽は既に流行っていました。アメリカでは有線テレビにより24時間ロックのPVだけを放送する専用チャンネルが生まれ、それはラジオのようにヘヴィロテでかけられる曲は売れると言う仕組みでもあり、利害関係もあったと思いますが、それでも選択肢が増えた事でリスナーの趣向も多方面に渡るようになります。

Take My Heart、Get Down On It、Steppin' Outとシングルヒットを飛ばし、ファンクバンドからブラコングループに変身した彼らは全盛期に入ります。ただし、同時に売れている作品は沢山ありますので、ナンバーワンヒットになった曲は一つもありません。それだけ競争が激しかったのです。イギリスよりも人口が多いアメリカで売れると言う事はビッグマネーを生み出しますので、イギリスのミュージシャンも不況な自国よりもアメリカで売れる音楽を作るようになっていきます。革新的な音楽が生まれる一方で、軟弱化した音楽が氾濫していたのが80年代です。それを象徴するような作品です。

Steppin' Out
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[20140226]

CelebrateCelebrate
(1990/10/25)
Kool & The Gang

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80年のアルバムです。前作からの勢いを引き継いでデオダードの協力のもと、MTVという強力なアイテムを利用して大ヒットとなった作品です。既に80年代サウンドの基盤となるサウンドになっていて、バブルに湧くアメリカを象徴するようなおしゃれで優雅で、パンクとは対となるようなサウンドになっています。パンクブームと言ってもそれに対するアンチもいる訳で、そういう人達はアメリカの緩い音楽を聴いていたのでありました。

1. Celebration
2. Jones Vs. Jones
3. Take It To The Top
4. Morning Star
5. Love Festival
6. Just Friends
7. Night People
8. Love Affair

シングルカットされたCelebrationが大ヒット、彼らの代名詞ともいえるくらい世界的にヒットしました。しかし私は個人的に軟弱になった事にも嫌だったし、PVに出てくる黒人なのにたれ目なJames "J.T." Taylorがどうも気に入らず、この時期の彼らは悪い印象しかありません。しかし、今聴き直してみると売れただけあって、しっかりしたサウンドプロダクションになっているのが分かります。Celebrationを聴けば分かりますが、ジャクソンファイヴみたいなアレンジにした事が成功していて、モータウンリバイバルなムーヴメントのきっかけになっています。

そしてそのアレンジが発展していき80年代サウンドの骨格となっていきます。パンクミュージシャンだと思っていた人達がこぞってソウルミュージックが好きだと言う事をカミングアウト、強がっている事が良しとされていたパンクの時代が終わった事を物語っています。パンクを気取っていても日本み次第にバブルの恩恵を受けるようになっていき、女を口説くのにはこういう音楽を利用していたのでした。ファンクバンドだった事を期待出来ない内容ですが、このイメージチェンジが彼らに大きな美酒を振る舞う事になりました。

Celebration
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[20140225]

Ladies Night: Expanded EditionLadies Night: Expanded Edition
(2013/10/31)
Kool & The Gang

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79年のアルバムで、第二のブレイクとなった作品です。どうしても自分達だけでは洗練しきれなかった為、プロデューサーにEumir Deodatoを迎えて、おしゃれなダンスミュージックを創り上げた結果、世界的にも大ヒットとなりました。そして、これまで専属のボーカリストがいませんでしたが、James "J.T." Taylorをリードボーカリストとして加入させた事によって、歌を中心としたスタイルに変化しました。シンガーソングライターのジェームステイラーとは別人です。こちらは黒人です。

1. Ladies Night
2. Got You Into My Life
3. If You Feel Like Dancin’
4. Hangin’ Out
5. Tonight’s The Night
6. Too Hot
7. Ladies Night (12” Promo Disco Mix)
8. Hangin’ Out (12” Disco Mix)
9. Tonight’s The Night (Single Version)
10. Ladies Night (Single Version)
11. Too Hot (Single Version)
12. Hangin’ Out (Single Version)

全部で6曲しかありませんが、Ladies' Nigh、Too Hot、Hangin' Outの3曲をシングルカットして大ヒットさせています。これまでの硬派なイメージから対局にある軟派なサウンドになっていますので、私はこれ以降は好きではないのですが、一般的にはKool & The Gangと言えば、これ以降のサウンドのイメージが定着しています。これの前の2作は硬派なのに無理して軟派なサウンドを作ろうとしてちぐはぐになっていましたが、Deodatoの統率により見事なまでの売れる音楽になっています。

時代はパンク、ニューウェイヴ、テクノの時代ですが、アメリカではディスコで踊れる音楽は売れていました。何といってもアメリカはバブルの時期で、後に日本もバブルになりますので、パンクに敵視されていたダンスミュージックは朽ちませんでした。それどころかポストパンクの時代になると形を変えて踊れる音楽がヒットチャートを独占し、やがてヒップホップ以降もダンスミュージックが常に売れうる音楽として定着していきます。アレンジもおしゃれになりましたが、何といっても安定したボーカリストがいると言う事は、バンドにとってとても大きな存在となっています。

Ladies Night
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[20140224]

EVERYBODY\'S DANCIN\'EVERYBODY\'S DANCIN\'
(2012/07/17)
KOOL AND THE GANG

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78年のアルバムです。再ブレイク前の思いっきり売れなかった作品です。売れる前の禊みたいな存在でしょうか。これまでのゴリゴリのファンクではなく、A.O.R.なアレンジも取り入れています。しかし洗練されたとは言えないものです。あくまでもバンドとしてアレンジしていますので、EW&Fのようにバンド以外のアレンジャーを起用するなどしないともっさり感は払拭出来ていません。

1. Everybody’s Dancin’
2. Dancin’ Shoes
3. Big Chief Funkum
4. I Like Music
5. You Deserve A Break Today
6. At The Party
7. Stay Awhile
8. It’s All You Need
9. Peace To The Universe

売れないまでも硬派なファンクを突き通してくれていれば私は高い評価を与えられますが、ディスコのインフルエンスに脳天を持っていかれてへんちくりんになっています。この時代があったからこそ後の軟派街道に進めるのですが、思いっきり迷走しているので、どの要素も混じりあっていませんし、ちぐはぐに空回りしている状態です。ジャケット写真からすると都会的なイメージをつけたかったのでしょうが、イモ臭いサウンドはいただけません。

アメリカではディスコブームは続いていますが、世界的にはパンク、ニューウェイヴの時代であり、よほど良い曲を書いていないと見向きもされなくなっている時代です。このアルバムが売れなかったのは必然ですね。P-FUNKのようなイカサマ臭さがありますが、P-FUNKのようなアシッドなグルーヴは創れていません。全てが中途半端でまとまりの無い作品です。

Everybody’s Dancin’
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[20140224]

THE FORCETHE FORCE
(2012/07/17)
KOOL AND THE GANG

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77年のアルバムです。80年代の再ブレイクを前に、一時売れない時期を迎えます。ディスコブームでバンド名は知れ渡りましたが、その後が続きませんでした。これまで通りのンファクサウンドですが、かなり軟派な雰囲気が漂っています。これがこれまでのファンを失っていったのか、新しいファンにとっても馴染みにくいのではないでしょうか。リズムはシンプルになっていますが、ディスコサウンドではなく、どちらかと言うとP-FUNKみたいになっています。

1. A Place In Space
2. Slick Superchick
3. Just Be True
4. The Force
5. Mighty, Mighty High
6. Oasis
7. Life's A Song
8. Free

大いに売れまくっているEW&Fみたいな感じを出そうとして失敗してしまっているような感じになっています。ブラスによる和音のボイシングが違いますから洗練されたような音にはならず、どこか野暮ったいファンクになってしまっています。それでも硬派に決めていればかっこ良かったのですが、軟派な感じがしていますのでかっこ良くもありません。迷走している感じは拭えません。ディスコブームの影響は、このバンドに迷いを与えてしまったのです。

ディスコサウンドにはストリングスがつきもので、このバンドも初めてストリングスを導入しています。それだけでも軟派な感じになります。女性コーラスなどは良いとしても、あからさまにディスコ向けのサウンドを取り入れた事がこれまでのファンの反感を買ってしまったと思います。前からダンスフロア向けのファンクを提供していましたが、これまでは硬派を押し通していたからこそカッコ良かったのに、格好良さを失ってまでも時代に迎合しようとする姿勢が空回りしています。

A Place In Space
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[20140224]

Open SesameOpen Sesame
(2011/04/25)
Kool & The Gang

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76年のアルバムです。ハードファンク時代の最高傑作とも呼べる名作です。開け胡麻、と言うタイトル通り、アラビアンナイトをコンセプトにしたアルバムで、オリエンタルな雰囲気を多少纏っていますが、いつものゴリゴリファンクであります。タイトル曲のOpen Sesameはサタデーナイトフィーヴァーの導入曲としても使われ、ディスコブームの中の恩恵を受けますが、最初のブレイク時期はここまでとなります。

1. OPEN SESAME (Part 1)
2. GIFT OF LOVE
3. LITTLE CHILDREN
4. ALL NIGHT LONG
5. WHISPER SOFTLY
6. SUPER BAND
7. L-O-V-E
8. SUNSHINE
9. OPEN SESAME (12" Disco Version)
10. SUPER BAD (Single Version)
11. OPEN SESAME (Part 2)

ライバルだったかは知りませんが、EW&Fは独自の音楽を確立してヒット街道まっしぐらとなっていきますが、このバンドは巧くディスコブームを利用出来ませんでした。サウンドはかっこいいのですが、硬派なサウンドは軟派なディスコサウンドとは微妙に違うのです。ですからサタデーナイトフィーバーのサントラの中でも地味な扱いになっています。千夜一夜物語は多少エッチなお話ですから、結構そういうムードをもった作品になっています。

彼らもメロウな雰囲気の曲をレパートリーに入れていますので、その部分を強調するのと、本来の硬派なファンクとの微妙な混じり方がこの作品の特長です。このディスコブームがこれまでの硬派ファンクに徐々に影響を与えているのが分かります。そのおかしくなる前の何とかこれまでの自分達を保っているような危うさも感じます。硬派な部分が揺らいでいるのです。段々私が好きだった時代が終わろうとしています。

OPEN SESAME (Part 1)
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[20140224]

Love & UnderstandingLove & Understanding
(1998/05/19)
Kool & The Gang

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76年のアルバムです。ディスコブームになってもストリングスは使わずに、あくまでもバンドサウンド、ホーンセクションを中心とした曲になっています。ストリングのパートはシンセで代用はしていますが、ファンク調であり、ディスコサウンドではない所がかっこいいです。今作は途中ライブ音源をはさんで、ベストアルバムのような感じになっていますが、それなりにコズミックなコンセプトを表現する為に過去の曲を導入したようです。

1. Love & Understanding
2. Sugar
3. Do It Right Now
4. Cosmic Energy
5. Hollywood Swinging
6. Summer Madness
7. Universal Sound
8. Come Togethe

Hollywood Swinging、Summer Madness、Universal Soundの3曲がライブ音源で、後はスタジオ録音の新曲になっています。バンドとして充実している時期でもあり、ライブでの熱気も伝えたくなるもの分かります。ブラスを中心としたバンドなので、コズミックなイメージを創っているのはシンセやエレピであり、キーボードの存在が大きくなっています。ギターはウェスモンゴメリー系のジャズギターの音色である事が多く、ディスコでこんなジャズっぽい音が聴けるのはかっこいいと思います。

ヒット性のある曲が多く、アルバムとしてもヒットしていますが、この辺りから徐々に売り上げは落ちていきます。ディスコブームには乗りましたが、ディスコサウンドではない事や、当時はフュージョンブームでもありましたが、フュージョンとして評価されていなかったのもあり、どちらつかずのスタイルでは弱かったのです。しかし、このどちらつかずのサウンドがかっこいい訳であり、そこを評価してもらえていなかった事が残念です。この時期のバンドは最高にかっこいいのに。

Love & Understanding
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[20140223]

Spirit of the BoogieSpirit of the Boogie
()
Kool & The Gang

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75年のアルバムです。シンセサイザーを活かしたより強力なファンクナンバーを構築しています。リズム自体はシンプルであったりしますが、楽器の組み合わせが個性的で絶妙で、独自のグルーヴを構築、代表曲のリメイク的な曲があったり、今で言うリミックス的な曲をアナログな手法で表現したりして、それがかっこ良く決まっていてシビレます。それだけバンドも充実したチームワークが成せる技だと思います。当時の評価以上の実力を発揮しています。

1. Spirit Of The Boogie
2. Ride The Rhythm
3. Jungle Jazz
4. Sunshine And Love
5. Ancestral Ceremony
6. Mother Earth
7. Winter Sadness
8. Caribbean Festival
9. Caribbean Festival

名曲Summer Madnessの続編のようなWinter Sadness。ヒット曲Jungle Boogieを再構築したJungle Jazz。自分達をパロディー化しながらもパロディー以上の出来映えが見事で、リズムの一つ一つがかっこ良く響きます。複雑にしないでシンプルにまとめながらも個性的で、踊れる音楽でありますがダンスミュージックの枠を飛び越えた名演奏が収められています。ジャズロックを演奏出来る実力でシンプルなダンスミュージックを演奏すると、これほどまでにもすばらし音楽になるのかという恐ろしいまでの迫力があります。

EW&Fのような洗練さはありませんが、それだけにワイルドであり、スライが失速せずにそのアイデアをよりまとめられるセンスを磨いていたらきっとこんな音楽になっていたのではないか、それぐらい素晴らしい音楽です。当時も今もあまりにも過小評価されている作品だと思います。当時のツェッペリンに匹敵するほどのまとまりがこのバンドには訪れています。もはや単なるファンクバンドではありません。ロックの歴史上の事件として高く評価されるべき名作です。隠れた名盤とはこのアルバムの事であります。

Spirit Of The Boogie
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[20140223]

LIGHT OF WORLDSLIGHT OF WORLDS
(2006/08/31)
KOOL & THE GANG

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74年のアルバムです。売れるようになった彼らは自信をつけて更に充実した作品を創るようになります。ダンスフロアでも踊れる音楽でありながらも、よりプログレッシヴに、多少の洗練された感性も加えて、ジャズファンクグループとしての完成度をあげています。アナログシンセのレゾナンスプレイなど、f無くバンドとしての新しさも発揮しながらもポップであろうともしていますし、一番面白い時期の作品だと思います。

1. Street Corner Symphony
2. Fruitman
3. Rhyme Tyme People
4. Light Of Worlds
5. Whiting H. & G.
6. You Don't Have To Change
7. Higher Plane
8. Summer Madness
9. Here After

シングルではHigher Planeがブラックチャートでナンバーワンに輝いた他、Rhyme Tyme PeopleとSummer Madnessもヒットさせています。Summer Madnessは映画ロッキーにも使用されたり、後のサンプリングネタとしても重宝されています。エンジニアにはBob Clearmountainが加わっているなど、ノっているバンドには才能が集まるものです。シングルヒットは勿論ですが、アルバム全体としても強力な作品に仕上がっています。

ジェイムスブラウンのファンクは熱いですが、このバンドのファンクはクールなのが売りであり、かなり計算尽くされたリズムアレンジ、そこにアドリブ演奏のラフさも加えて、実に硬派なファンクであります。80年代には軟派な感じになってしまいますので、この頃のサウンドの方が好きです。踊れるフュージョンファンク、ボーカル部分が弱いので、ゲストボーカルを入れたり工夫していますが、この頃はボーカルと言うより演奏面が最高に素晴らしいです。名盤ですね。

Street Corner Symphony
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[20140223]

Wild & PeacefulWild & Peaceful
(1996/03/19)
Kool & The Gang

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73年の作品で、最初のブレイク作品になります。まだディスコサウンズは確立されていませんが、アメリカではディスコで夜な夜な踊り明かすのが流行っていました。そこで曲が流されればヒットするのです。踊れるシンプルでポップな彼らのファンクは正にうってつけで、シングルカットされたJungle Boogieは大ヒットしました。まだ黒人中心のダンスであり、白人にはリズムに乗るのが難しい部分もありますが、ヒットチャートに乗ってしまえば世界中に知れ渡る事が出来るのです。

1. Funky Stuff
2. More Funky Stuff
3. Jungle Boogie
4. Heaven At Once
5. Hollywood Swinging
6. This Is You, This Is Me
7. Life Is What You Make It
8. Wild And Peaceful

まだかけ声程度のボーカルですが、難しい事を考えずに腰を動かす事が出来る音楽であり、肉食系がうごめくディスコでは本能的に踊れる音楽である方が受けるのでした。まだジャズフュージョン的なHeaven At Onceのような曲もあります。単なる踊れる音楽だけではない所がミソです。60 年代後半に白人と黒人の差別問題は深刻化していましたが、黒人文化はしっかりとアメリカに根付いていて、その垣根を越えるのにはまだ時間が必要になってきますが、ダンスミュージックがその隔たりを無くしていったと言うのはもぎれもない事実です。

日本でもソウルミュージックは少なからずも浸透し始めていて、日本人のリズム感では踊れる人は少なかったのですが、ディスコブーム以前のフロアが出始めた頃です。Jungle Boogieは日本にも入ってきて、踊れないまでもファンクソウルミュージックは浸透していきます。その黎明期に当たる作品であり、まだまだ硬派な感じがするダンスミュージックなので、ロックファンも受け入れ易いと思います。70年代中頃にはファンクとロックの融合が始まりますので、その前哨戦としても参考になるアルバムだと思います。名盤です。

Funky Stuff
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[20140223]

Good TimesGood Times
(1996/03/19)
Kool & The Gang

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72年のアルバムです。歌を中心としたファンクナンバーにした事によって、ブラックチャートでは大分人気が出てきます。 Wild Is Loveのようなバラードもこなすなど、器用なところも披露しています。本来のファンクバンドはワンコードをゴリゴリに押し進めるものですが、このバンドはツーコードもしくはスリーコードを使うのでソウルミュージックのようでもあります。こういうタイプはホワイトファンクバンドにありがちな所ですが、黒人バンドがこの手法を用いると言う所が新しかったのかもしれません。

1. Good Times
2. Country Junky
3. Wild Is Love
4. North, East, South, West
5. Making Merry Music
6. I Remember John W. Coltrane
7. Rated X
8. Father, Father

それでもAメロはワンコード、Bメロもワンコード、サビもワンコードと言う形でのスリーコードだったりするので、普通のポップソングとは違います。作曲もプロデュースもバンド全体でこなすなど、バンドとしてのチームワークも抜群で、演奏も巧いですし、後は売り方だったのかと思います。ブラックチャートではニューソウルなどのフュージョン系のスタイルが流行っていて、流行には乗っていなかった思いますし、こういうバンドが売れるにはそれなりのムーヴメントになる必要があったと思います。

EW&Fと共通点があるので、その辺のバンドが売れていれば良かったのでしょうが、お互いにダンスミュージックへ移行するため、この斬新なファンクスタイルからヒットを出すのは難しかったと思います。Rated Xなどは後のアシッドジャズのようでもあり、かなりかっこいいファンクなのですが、こうした音楽があまり知られていないのはもったいないと思います。サンプリングネタとしてもかなり良い素材が揃っています。名盤です。

Good Times
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[20140222]

MUSIC IS THE MESSAGEMUSIC IS THE MESSAGE
(2007/04/03)
KOOL & THE GANG

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72年のアルバムです。この前にはLive at the Sex MachineとLive at PJ'sという2枚のライブアルバムを出していて、ライブdネオ熱狂を伝える事で彼らの良さを引き出そうとしていました。ライブではカバー曲が多いのですが、彼らのやりたい事が伝わってきました。そのノリで制作されたスタジオアルバムがこれです。よりファンキーでソウルフルなサウンドになっていて、ボーカルも入れるようになっています。この頃歌っているのはホーンセクションのメンバーです。

1. Music Is the Message
2. Electric Frog, Pt. 1
3. Electric Frog, Pt. 2
4. Soul Vibrations
5. Love the Life You Live, Pts. 1-2
6. Stop, Look, Listen (To Your Heart)
7. Blowin' with the Wind
8. Funky Granny

彼らもEW&Fのようにパート1とかパート2とか創るのが好きみたいです。シンセサイザーも導入していて、ラテンなパーカッションを入れるなどEW&Fとの共通点が多いです。しかし、和音ボイシングなどの洗練さは持っていません。アドリブも多く、そういう所はジャズ系なのでしょう。ファンキージャズというか、ハードバップのような黒人回帰主義の延長線上にあるバンドなのかもしれません。

一番のポイントは、アドリブがあっても踊れるリズムを崩さないと言う事です。そこはファンクバンドなんですね。プログレッシヴファンクバンドと言えるかもしれません。フュージョンのような洗練さを追求しない所がファンクなのです。客を踊らせてなんぼなんです。それが後のディスコブームに乗っかる要素でもあります。スライをもっとポップにしたようなサウンドであり、実に面白いのですが、このころは売れていませんでした。でも私的には名盤です。売れてからよりこっちの方が良いです。

Music Is the Message
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[20140222]

Kool & the GangKool & the Gang
(2012/03/27)
Kool & The Gang

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続きましてはKool and the Gang、69年のデビューアルバムになります。彼らもディスコブームでのダンス曲のヒットが有名ですが、最初はインストもののジャズファンク、ジャズロック、というか、フュージョン系のバンドとしてスタートしています。勿論私は売れてからの頃より、この頃の方が好きであります。どちらかと言うとファンク色が強いので、このころから踊れる音楽ではあります。

1. Kool & The Gang
2. Breeze & Soul
3. Chocolate Buttermilk
4. Sea Of Tranquility
5. Give It Up
6. Since I Lost My Baby
7. Kool's Back Again
8. The Gang's Back Again
9. Raw Hamburger
10. Let The Music Take Your Mind

この時のメンバーはリーダーでベースのRobert "Kool" Bellを中心にドラムのGeorge "Funky" Brown、キーボードのRicky West、ギターがClaydes SmithとWoody Sparrow、サックスとフルートのDennis "D.T." ThomasとKhalis Bayyan、トランペットのRobert "Spike" Mickensと大人数のバンドであり、このバンドも又、ホーンセクションを中心にしたバンドでした。ボーカリストがいないので最初はインストバンドとして活動しています。

ファンキージャズというよりか、ファンクインストバンドと言った方が適切かもしれません。ミラクルズのSince I Lost My Babyのカバー以外はオリジナル曲で、曲調は分かり易いポップなものばかりです。Chocolate ButtermilkなんてHerb Alpertみたいにキャッチーです。この頃は売れていませんでしたが、後に売れてからは、この時代の作品はサンプリングネタとしてレアグルーヴになっています。それほどワイルドでもなく、名前の通り、少しクールなファンク作品です。私は大好きなので名盤にいたします。

Kool & The Gang
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[20140222]

Now Then & ForeverNow Then & Forever
(2013/09/10)
Earth Wind & Fire

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2013年のアルバムで、現在までの最新作となります。デビュー40周年を記念する作品ですが、リーダーのMaurice Whiteは入院中で参加していません。しかし、病床から支持するなどの徹底した管理ぶりを発揮しています。前作からは8年ぶりの作品であり、前作でやっていたヒップホップの要素は止めて、全盛期の頃を思い起こさせるような曲調になっています。何でもありの時代になっていますので、これで正解だと思います。無理に時代に合わせる必要は無いので、ファンが聴きたいのはこの音なのです。

1. Sign On
2. Love is Law
3. My Promise
4. Guiding Lights
5. Got to Be Love
6. Belo Horizonte
7. Dance Floor
8. Splashes
9. Night of My Life
10. The Rush

Philip Baileyの息子もミュージシャンとなって参加しています。時代を超えた、まだまだ現役のバンドなのです。全盛期のサウンドに戻ったと言っても、少しも懐古主義にはなっておらず、前向きな創作意欲に溢れた作品になっています。このバンドの凄い所はここであり、長いキャリアの中で一度も保守的な作品を創らなかった事だと思います。常に挑戦者のような気持ちで毎回アルバムを制作してきました。今作はPhilip Baileyが中心になって制作されていて、彼の歌がまだ色褪せていないのが素晴らしい。

どうでもいいようなラッパーに歌わせるよりは、Philip Baileyの歌が聴きたいのです。彼の歌はまだまだ若いシンガーに負けていません。もっと彼を看板にして曲を創るべきです。サウンドは昔のスタイルかもしれませんが、クソのように吐き捨てられるようなヒットチャートの曲より必要な音楽だと思います。結局の所、音楽と言うのはどれだけ人の心に残るかだと思います。新しいとか、懐かしいとか、どうでも良い事で、大切な音楽は時代を超えて心に残るものなのです。そういう素直な気持ちにさせてくれるアルバムです。名盤であります。

Sign On
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[20140222]

IlluminationIllumination
(2005/09/26)
Earth Wind & Fire

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2005年の作品です。再びヒップホップを取り入れています。複数のラッパーに歌わせて、Maurice Whiteの出番が少なくなっていて、何おバンドだか分からなくなる時がありますが、売り上げ的には持ち直してきたので、新しいファンを獲得出来たのでしょう。ヒップホップにアースのホーンを使ったアレンジを融合させて以前やった時とは違うアプローチに鳴っているのはいいのですが、ゲストラッパーが邪魔だと思うのは私だけでしょうか。

1. Lovely People
2. Pure Gold
3. A Talking Voice (Interlude)
4. Love's Dance
5. Show Me The Way
6. This Is How I Feel
7. Work It Out
8. Pass You By
9. The One
10. Elevated-Feat. Floetry
11. Liberation
12. To You-Feat. Brian McKnight
13. Love Together
14. The Way You Move

私個人的にはラップやヒップホップは90年代中頃までは我慢して聴いていましたが、どうしてもダサいイメージが私にはあって、21世紀にもなってまだ何やってんだ、と言うのが正直な気持ちです。ですから前作までのアプローチの方が私は好きです。EW&Fらしさを織り込みながらのアレンジは見事だと思いますが、ダサいラップがどうしても邪魔です。メロウな曲もあって、らしさは演出していますが、どうも物足りないし、ラップ系のくだりはいりません。

これが90年代前半の作品だとしたら凄い作品だと思いますが、2005年にやるには、私だったら恥ずかしくなるような内容です。でも世間というか、アメリカではまだこの手の音楽が売れているようです。いつまでやってるんだ、あんたら飽きないのか、と言う思いからダサいと感じるのです。サンプリングによるストリングスなど、素材も良くなっていますし、アレンジのポイントは見事です。良く練り込まれています。ただただ、ダサいのが残念。

Lovely People
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[20140220]

The PromiseThe Promise
(2012/11/05)
Earth Wind & Fire

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2003年のアルバムです。前作から6年のインターバルがありますが、その間Maurice Whiteがパーキンソン病を克服しての復活作品となります。彼らが立ち上げたKalimbaプロダクションの一環でKalimbaレーベルからのリリースですが、このレーベルからはこのアルバムしかリリースされていません。サウンド的には大人びたライトフュージョンサウンドになっています。もはやダンスミュージックにはこだわっていません。

1. All In The Way
2. Betcha
3. Wiggle
4. Why?
5. Wonderland
6. Where Do We Go From Here?
7. Freedom
8. Hold Me
9. Never
10. Prelude
11. All About Love
12. Suppose You Like Me
13. The Promise
14. She Waits
15. The Promise (Continued)
16. Let Me Love You; Dirty

元来ジャズロックからフュージョンを目指していたバンドが枝分かれするようにダンスミュージック主体になっていた経緯がありますので、この時点でフュージョンバンドとして落ち着くのは自然な流れなのかもしれません。おじさんになってもダンスミュージック、特にヒップホップをやるのは無理があります。年取ったら本来好きな音楽を楽しむべきです。その方が良い作品を創れると思います。実際に素晴らしい作品になっています。

Philip Baileyのファルセットボイスがまだ健在なのが凄いです。ロックファンにとってはこのファルセットボイスが苦手な人が多いと思いますが、ソウルミュージックではCurtis Mayfield以降定番で、ストーンズがソウル系の曲をやるとき、例えばエモーショナルレスキューではファルセットボイスで歌います。ロックでも馴染んでいてもおかしくないのです。でもあれはミックジャガーだから面白いのであって、誰がやっても良い結果になるとは限りませんが、ロックを聴いていればどこかでソウルミュージックの要素に触れているので、極端にハードロックしか聴かないとかでない限りソウルミュージックにも理解が示せると思います。

All In The Way
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[20140219]

In the Name of LoveIn the Name of Love
(1997/07/29)
Earth Wind & Fire

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96年のアルバムです。前作で取り入れたグラウンドビートのグルーヴでEW&Fらしいファンクを再構築しています。ちょっとプリンスっぽい感じもしますが、昔ながらのソウルファンクがヒップホップを拒否して行き着く先はプリンスになると思います。それだけプリンスが70年代ソウルを引き継ぎながら新しいファンクを創り上げていましたので、EW&Fが自分達を欺かずに新しいスタイルを身につけるのは良い手本となると思います。

1. Rock It
2. In The Name Of Love
3. Revolution
4. When Love Goes Wrong
5. Fill You Up
6. The Right Time
7. Round And Round
8. Keep It Real
9. Cruising
10. Love Is Life
11. Avatar

グラウンドビートもヒップホップから派生していますし、ラップもやったりしているので、ヒップホップ以降の影響を受けた音楽なのですが、旋律を重視した音楽をやるにはプリンスの手法を取り入れるのがやり易い訳です。なので、90年代らしいリズムでありながらもEW&Fが創り上げてきた作風を活かす事が出来ています。これはアイズレーブラザースも苦労していたところではありますが、研究熱心なMaurice Whiteは巧い事やった訳です。

しかし、マイナーレーベルからのリリースと言う事もあって、一番売れていない作品になっています。Revolutionをシングルカットしていますが、これもヒットしていません。打ち込みと言うよりトラックメイキングという制作法になっていますので、生演奏をデジタル編集していると思われます。良く創られていますが、昔のようにヒット性のある曲がありません。そこも弱い所ですが、前を向いた制作意欲に溢れた作品だと思います。

Rock It
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[20140218]

MillenniumMillennium
(1993/09/13)
Earth Wind & Fire

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93年のアルバムです。デジタルミュージックへ進んでいましたが、打ち込みは控えめで、昔のメロウな感じを蘇らせながらも新しいグルーヴに挑戦した意欲作です。プリンスのSuper Heroをカバーするなど、ヒップホップとは違うベクトルにあるプリンス方面とEW&Fらしさを巧い具合に混ぜ合わせたサウンドになっています。売れていない時期の作品にしては完成度の高い素晴らしいアルバムだと思います。

1. Even If You Wonder
2. Sunday Morning
3. Blood Brothers
4. Kalimba Interlude
5. Spend The Night
6. Divine
7. Two Hearts
8. Honor The Magic
9. Love Is The Greatest Story
10. The 'L' Word
11. Just Another Lonely Night
12. Super Hero
13. Wouldn't Change A Thing About You
14. Love Across The Wire
15. Chicago (Chi-Town) Blues
16. Kalimba Blues

打ち込みにより味気ない音楽になって不満だった人には大満足の作品になると思います。懐古主義にはなっておらず、この時期に出来る最新のテクノロジーを駆使したラブソングになっています。若い人に合わせた音楽ではなく、熟練ならではの卓越した音楽、かといって枯れている訳ではなく、グラウンドビートのような大きなうねり、90年代ならではのスタイルも踏まえてのアース節なのであります。デビュー当時からやっているカリンバによるプログレッシヴな曲も復活しています。

昔からのファンも新しいファンも満足出来る音楽を創り上げています。しかし、まだ活動しているのを知らない世間には届かずヒットには至っていません。Spend the Night、Sunday MorningとTwo Heartsをシングルとして送り出していますが不発に終わっています。ヒップホップではなく、イギリスのグラウンドビートに目を付けたのは正解だと思います。彼らの良さが十分に発揮されています。このバンドならではの個性も蘇っています。名盤です。

Even If You Wonder
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[20140217]

HeritageHeritage
(1990/01/05)
Earth Wind & Fire

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90年のアルバムです。売り上げはおもいっきり落ち込んでいますが、創作意欲は衰えていません。当時の流行りだったファンクにヒップホップ的手法を組み合わせ、そこにソウルやゴスペル的メロディー・ハーモニーのセンスを加味するNew jack swingの手法を取り入れ、EW&Fならではの風味を付け加えた意欲作です。ですからファンク色が強く出ていますが、こういう音楽ならEW&Fじゃなくてもいい訳ですから、注目度も一気に下がっていました。

1. Interlude: Soweto
2. Takin' Chances
3. Heritage
4. Good Time
5. Interlude: Body Wrap
6. Anything You Want
7. Interlude: Bird
8. Wanna Be The Man
9. Interlude: Close To Home
10. Daydreamin'
11. King Of Groove
12. I'm In Love
13. For The Love Of You
14. Motor
15. Interlude: Faith
16. Welcome
17. Soweto (Reprise)

今作はゲストが多く、子供のラップグループThe Boys、Sly Stone、MC Hammerなど、ほぼ打ち込みでありますが、かなり大人数のミュージシャンが演奏面でサポートしています。コンピューターミュージックといっても、この時代ではまだPCの性能も低く、オーディオを扱うには大変だったと思います。恐らく参加ミュージシャンの演奏をサンプリングしてそれをカットアップして組み合わされていると思われます。かなり複雑なリズムを組み立てています。

For the Love of You、HeritageとWanna Be the Manがシングルカットされて、そこそこヒットしました。米米クラブが取り入れていたのはこの時期のサウンドですね。90年代はテクノ系では面白い作品が目白押しでしたが、ソウルミュージックに至ってはヒップホップの影響でつまらなくなっていた時期でした。これだけ打ち込み任せにしているとライブでの再現が大変ですね。打ち込みはあくまでもデモとして使って、生演奏したのを本番に使用した方が良い作品になっていたと今の耳で聴くと思います。

Takin' Chances
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[20140216]

Touch the WorldTouch the World
(1990/10/25)
Earth Wind & Fire

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87年のアルバムです。前作が失敗に終わり、バンドは一時活動停止となり、Philip BaileyとMaurice Whiteがそれぞれソロアルバムを出して成功。このままバンドは自然消滅するのかと思われていましたが、起死回生をかけて制作されたのがこのアルバムです。メンバーの入れ替えもあり、打ち込みは引き続きますが、これまでのような80年代ポップとは違って、ヒップホップの手法に活路を見出した内容になっています。

1. System of Survival
2. Evil Roy
3. Thinking of You
4. You and I
5. Musical Interlude: New Horizons
6. Money Tight
7. Every Now and Then
8. Touch the World
9. Here Today and Gone Tomorrow
10. Victim of the Modern Heart

サンプラーとコンピュータープログラミングという80年代後半の音であり、ストリート感覚を取り入れようと必死です。System of Survival、Evil Roy、Thinking of You、You & I、Touch the Worldとシングルカットしていき、クラブミックスも創って、生き残る道はダンスフロアしか無いと読んで多少盛り返しますが、全盛期には及びません。時代に合ったサウンドを取り入れる器用さは衰えていませんが、ファンが求めているものとは違いますので、どんなに頑張ってももう過去のバンド扱いになっていました。

看板のホーンセクションをサンプリングに代えた代償は大きかったと思います。アレンジ構成など良く出来ていますが、このバンドならではの個性が無く、このバンドの魅力だったラテンのリズムやホーンアレンジこそが個性だったのに、他のミュージシャンとの差別化が図れない内容になっています。流行りにこだわらずに我が道を行った方がいい結果を生んだかもしれませんが、そこまでの余裕は無かったようです。

System of Survival
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[20140216]

Electric universeElectric universe
(2000/01/01)
Earth Wind & Fire

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83年のアルバムです。前作が不評だった事を省みず、ついにトレードマークだったホーンセクションを解雇してホーンのパートは全てシンセにまかせるようになります。それによりどんどん売れなくなっていきます。昔からのファンには不評でも彼らは新たな挑戦としてエレクトリックファンクを開拓しようと野心的に制作されたアルバムであり、アレンジの巧妙さは打ち込みになって尚更明確になっています。打ち込みだと言う通りに演奏してくれる訳ですから、生演奏では難しい演奏も任せられるのです。

1. Magnetic
2. Touch
3. Moonwalk
4. Could It Be Right
5. Spirit Of A New World
6. Sweet Sassy Lady
7. We're Living In Our Own Time
8. Electricnation

MTVの時代でもあり、所謂80年代サウンドになっています。シンセドラム、デジタルエフェクトで誰が弾いても同じような音が出るギター、シンセによるシーケンス、サンプリング。それでMagneticとTouchをシングルカットしましたが、それほど売れていません。それでもMaurice Whiteはめげません。いつ間d目尾同じような事をやっていては駄目だと思ったのでしょう。このエレクトリック化をより進めていきます。80年代ポップはファンクソウルを吸収してポップソングを創っていますので、彼らも同じ事が出来ない訳がありません。

しかし、それはそれまでのファンクソウルとは違っていますので、ファンには裏切られたような気分になるのも致し方ありません。時代に合わせたサウンドではありますが、EW&Fとしての個性が死んでいるのも確かです。余計な装飾も増えて軽薄に聴こえますし、もう少しファンクな部分を強調してくれていればかっこ良くなっていたと思いますが、ポップな部分を強調する形になっているので、がちゃがちゃした感じに聴こえます。

Magnetic
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[20140216]

PowerlightPowerlight
(1988/10/27)
Earth Wind & Fire

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83年のアルバムです。この作品からシンセによる打ち込みを大胆に導入します。それと同時に売り上げが一気に下がっていきます。それは全盛期の終わりを告げるものですが、音楽的な内容は一つも劣っていなくて、これまでのアレンジ構成をそのまま打ち込みでやっているので、曲のテンポが早くなっていたり、めくるめくような構成になっています。エレクトリックファンクと言う事ではかなりレベルの高い内容になっています。

1. Fall In Love With Me
2. Spread Your Love
3. Side By Side
4. Straight From The Heart
5. The Speed Of Love
6. Freedom Of Choice
7. Something Special
8. Hearts To Heart
9. Miracles

Fall In Love With Meはシングルヒットしましたが、Side By SideとSpread Your Loveはそこそこのヒットで終わっています。シンセでブラスパートを創ったりしていますが、生ホーンも組み合わせてエレクトリックな部分と生演奏のグルーヴを組み合わせているので、それほど機械的になった感じはしません。シンセベースはこれまでも使用していましたし、不評な部分と言うのはおそらくデジタルシンセの音色だと思います。所謂80年代特有の音の薄っぺらなデジタルシンセがバッキングで使われている為にチープな感じがする所だと思います。

出始めの頃のデジタルシンセは音色を重ねるレイヤーが少なかったので、どうしてもアナログシンセの音の厚みに比べて平べったい感じがするのです。しかしアナログシンセのように急に機嫌が悪くなったりしませんし、プログラミングですぐに任意の音色を呼び出せると言う使い易さがあり、80年代はその薄っぺらいけど、音が綺麗なデジタルシンセ音が氾濫していました。たとえばオルガンを使っていた頃は独自性を出す為にエフェクト処理で個性的な音を創ったりしていましたが、音が綺麗で沢山の音色を持っているデジタルシンセに工夫を加えないまま世に出すミュージシャンが多かったので、余計不評だったと思います。それ以外の部分はいつものEW&Fです。全盛期と何ら変わりません。

Fall In Love With Me
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[20140215]

RaiseRaise
(1990/10/25)
Earth Wind & Fire

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81年のアルバムです。ここまでが全盛期と言えると思います。私は興味が失せていましたが、ここまでは問題なくヒットしています。ヴォコーダーを使ったLet's Grooveのシングルヒットディスコブームを通り越して80年代のダンスミュージックとしても通用する曲になっていて、80 年代もこのバンドは売れるんだろうなと思わせたものです。ディスコブームは一段落していましたが、バブルの時代、夜な夜なディスコに出かけては夜の街を徘徊するのが定番の時代であり、ダンスミュージックがヒットチャートの常識になっていました。

1. Let's Groove
2. Lady Sun
3. My Love
4. Evolution Orange
5. Kalimba Tree
6. You Are A Winner
7. I've Had Enough
8. Wanna Be With You
9. The Changing Times

前作からバンドサウンドにこだわるようになっていて、昔のファンクバンドだった頃のようなサウンドに戻っています。戻りながらもダンスミュージックとして売れる手法を身につけていますので、巧妙に売れそうな曲を創っています。ジャケットデザインは日本人のShusei Nagaokaです。Let's GrooveとWanna Be With Youがシングルヒットしています。ストリングスアレンジはDavid Fosterで、80年代前半は彼のアレンジによるヒット曲が山ほどあります。80年代サウンドを創り上げてきた一人だと言えるでしょう。

このバンドの魅力は洗練されたアレンジであっても、バンドとしてのメリハリのある演奏力にあると思います。フュージョンバンドとしても通用する演奏力でファンクソウルミュージックを演奏していますので、複雑な演奏でも息がぴったりです。あまりにも優雅に聴こえてくるので、簡単に演奏しているようにも感じますが、これだけ狂いも無く演奏するのはかなり至難の技であり、これを踊りながら演奏するのですから、練習量も半端無いと思います。そんな影の苦労は微塵も感じさせない爽やかさこそが魅力であり、バンドとしての完成度も最高潮の名盤です。

Let's Groove
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[20140215]

FacesFaces
(2010/10/05)
Earth Wind & Fire

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80年のアルバムで、アナログ盤では2枚組でした。前作がシングル向けの曲ばかりでしたが、このアルバムではコンセプチュアルな曲ばかりになっている為、売れている時期ではありますが少し売り上げが落ちます。アルバムとs邸はこちらの方が面白いのですが、シングルヒットありきになっていましたので、少し弱いのです。世界で最も楽しいヴァイブレーションは微笑の波動だというコンセプトでMaurice Whiteが創り上げた作品で、ジャケットのメンバーがみんな笑顔になっています。

1. LET ME TALK
2. TURN IT INTO SOMETHING GOOD
3. PRIDE
4. YOU
5. SPARKLE
6. BACK ON THE ROAD
7. SONG IN MY HEART
8. YOU WENT AWAY
9. AND LOVE GOES ON
10. SAILAWAY.
11. TAKE IT TO THE SKY
12. WIN OR LOSE
13. SHARE YOUR LOVE
14. IN TIME
15. FACES
16. LET ME TALK 12" REMIX
17. YOU 7" SINGLE REMIX
18. AND LOVE GOES ON 7" SINGLE REMIX

Let Me Talk、YouとAnd Love Goes Onをシングカットしましたが、これまでほどは売れませんでした。どちらかというとアルバムで勝負する作品になっているのですが、シングルがそれほどヒットしなかった為、アルバムの宣伝効果も低くなっていたように感じます。彼らのピークはSeptemberだと思うのですが、それ以降の作品は正直私の興味を引きませんでした。パンク、ニューウェイヴの時代にはあまりにも陽気過ぎたので、作曲の参考にしようと考えるようになるのは大分後になってからになります。

宣伝効果が低かったと言っても、その内容は素晴らしいもので、アルバム全体通しても最後までヘタる事無く楽しめます。アレンジもバンドサウンドに徹しているのでラウドでパワフルです。これまでのヒットアルバムよりも聴き応えがあります。きちんとファンとして聴き続けていれば好きになっていたであろうアルバムだと思います。これまではバンド以外の装飾がソフトケイテッドさせていましたが、バンドサウンドを前面に出しているので、迫力があります。名盤です。

LET ME TALK
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[20140215]

I AmI Am
(2008/02/01)
Earth Wind & Fire

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79年のアルバムです。この前にベストアルバムを出していて、そこからシングルカットされたSeptemberが大ヒットしました。その流れでリリースされた今作は彼らのポップな洗練された部分が強調されていて、売れ線狙いなのが明確なので印象は良くありません。無駄が無いので、これまでの作品のような面白さが半減しているのも事実で、シングルヒットしそうな曲ばかりになっていますので、神秘的なお遊びも無しになっています。

1. In The Stone
2. Can't Let Go
3. After The Love Has Gone
4. Let Your Feelings Show
5. Boogie Wonderland
6. Star
7. Wait
8. Rock That!
9. You And I
10. Diana
11. Dirty (Interlude)
12. Dirty (Junior's Juke)

David Fosterが作曲陣に加わっています。彼はこの後このスタイルを同じようなブラスロックバンド、シカゴに持ち込んで成功します。The Emotionsと競演したBoogie WonderlandやStarなどのシングルヒットを生み出し、ディスコブームに乗っかっています。バラードのAfter the Love Has Goneもヒットしています。In the StoneやCan't Let Goもシングルカットされて、全盛期だからこそのシングルの連発で売れまくっています。ただし、シングル向きの曲ばかりなので、アルバムとしての面白みが足りません。

ステージでのエンターテイメントもこのバンドが元祖のようなもので、80年代のマイケルジャクソンやマドンナ達のステージングもこのバンドのステージの影響を受けています。日本では米米クラブもそうでね。ファンキーでコミックバンド的な部分とバラードでのシリアスな部分の使い分けも、このバンドのノリです。演劇的なステージングもこのバンドが元祖です。本当はパーラメントが元祖であり、同じカサブランカレーベルのキッスのステージの方が元祖ではありますが、このバンドのステージ構成はそれらを基にしてより完成されたステージになっています。

In The Stone
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[20140215]

All \'N AllAll \'N All
(1999/07/29)
Earth Wind & Fire

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77年のアルバムです。彼らの代表曲でもあるFantasyを含む大ヒット作品です。これまでやってきた事が全て詰まっていながら、より完成度の高くなったFantasyは、これどEW&Fといえるくらい彼らのスタイルを完成させた曲であり、簡潔なポップソングとしてまとめられていますが、誰も真似出来ないくらい独自の音楽性を持っています。ライトフュージョンなファンクソウルミュージックでありながらもA.O.R.とラテンのリズムを絡めたアレンジが絶妙に合わさって単なるダンスミュージックとは違う独自の世界観を持たせています。

1. Serpentine Fire
2. Fantasy
3. In The Marketplace (Interlude)
4. Jupiter
5. Love's Holiday
6. Brazilian Rhyme (Interlude)
7. I'll Write A Song For You
8. Magic Mind
9. Runnin'
10. Brazilian Rhyme (Interlude)
11. Be Ever Wonderful
12. Would You Mind (Demo Version Of Love's Holiday)
13. Runnin' (Original Hollywood Mix)
14. Brazilian Rhyme (Live)

EW&Fと言えばピラミッドと言う印象をもたらしているのはジャケットであり、神秘的な宇宙をイメージさせる邦題も彼らのイメージ戦略に加担しています。ブラジルでもA.O.R.なスタイルが流行っていて、それを取り入れたBrazilian Rhymeなども秀逸で、海外ではSerpentine Fireの方がシングルヒットしていますgあ、日本ではFantasyの方がヒットしています。当時はライブ映像もテレビで放映されていましたので、シングル以外のJupiterも印象強く残っています。全てに行き届いたアレンジの巧妙さがアルバム全体としての完成度を高めています。

特に日本で大きなブレイクのきっかけとなったアルバムでもあり、ディスコブームも手伝っていますが、それまで馴染みの無かったソウルファンクミュージックがお茶の間レベルまで浸透するくらい親しまれました。80年代の米米クラブにも影響を与えてると思います。洗練されていて汗臭くなく、中性的なファンクは日本d目尾親しみ易かったのだと思います。ブラスアレンジも単純でありながらも効果的な使い方は勉強になりますし、適度に複雑で、適度に単純明快なポップスとしては理想的な仕上がりになっていると思います。名盤です。

Serpentine Fire
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[20140214]

SpiritSpirit
(2001/04/10)
Earth Wind & Fire

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76年の作品です。前作でブレイクした彼らを更に確固たる人気を決定つけたアルバムであります。Earth Wind & Fireなんてバンド名をタイトルにした曲もあり、この三つのエレメントで創られたピラミッドをステージに登場させて、そのピラミッドからメンバーが出てくると言うパフォーマンスをしていました。これは明らかに宇宙船から出てくるパーラメントのステージパフォーマンスの真似なのですが、こちらの方が知名度が高くなっていましたので、真似していると言う批判は出ていませんでした。

1. Getaway
2. On Your Face
3. Imagination
4. Spirit
5. Saturday Nite
6. Earth, Wind and Fire
7. Departure
8. Biyo
9. Burnin' Bush
10. Saturday Nite
11. Seraphim
12. Imagination [Angels Mix]
13. Departure (The Traveler)
14. African Symphony

ピラミッドのスピリチュアルなテーマを持ったコンセプトで、2曲のインスト曲があったり、Getawa、Saturday Niteといったシングルヒットのようにポップなライトフュージョン、A.O.R.でダンサブルであり、そして程よくラテンのエッセンスを取り入れてた彼らのスタイルがいよいよ明確に確立されたアルバムだと言って良いでしょう。プロデューサーのCharles Stepneyが急遽亡くなった為に、彼に捧げられたアルバムになりました。

ブラスセクションも厚くなっていますが、ストリングスも取り入れたアレンジは当時のアメリカの最先端のサウンドであり、同時にディスコブームにも対応出来るものになっています。単純にダンスミュージックとしても成り立っていますので、難しい事は気にせずとも楽しめる音楽であり、それこそが人気の秘訣だったと思います。それでもラテンな感じが普通のソウルファンクバンドとは違うという印象でした。どこか変わっている音楽なんです。それが何なのか当時は分かりませんでした。でも普通じゃ無い事は分かっていました。今聴くとかなり複雑にいろんな要素がミクスチャーされた音楽だと分かります。でも難しく考えなくても良いようなエンターテイメント作品なのです。名盤です。

Getaway
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[20140213]

That\'s the Way of the WorldThat\'s the Way of the World
(2008/02/01)
Earth Wind & Fire

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75年のアルバムで、Earth, Wind & Fireの出世作であります。後にも先にも全米ナンバーワンに輝いたアルバムはこれだけです。他のソウルミュージックと同じように、A.O.R.な洗練されたアレンジを取り入れて、Philip Baileyのファルセットボイスを活かしたダンスミュージックになっている事から、ディスコブーム前のフロア向けの音楽として人気となりました。当初は映画のサントラとして制作されていましたが、映画の方が全くヒットしなかった為に音楽のみが注目される事になりました。

1. Shining Star
2. That's The Way Of The World
3. Happy Feelin'
4. All About Love
5. Yearnin' Learnin'
6. Reasons
7. Africano
8. See The Light
9. Shining Star (Future Star)
10. All About Love (First Impression)
11. Happy Feelin' (Anatomy Of A Groove)
12. Caribou Chaser (Jazzy Jam)
13. That's The Way Of The World (Latin Expedition)

全盛期のスタートを飾る作品であり、今後の彼らのサウンドがほぼ確立されていますラテンのリズムの取り入れ方のセンスの良さがキモであり、普通のソウルミュージックとは違うというのはロックファンにもはっきりと分かるもので、ブラスロックバンド風であったり、ちょっと変わったんバンドが出てきたなと言う印象でした。邦題のつけ方が神秘的であり、日本のファンには新しい黒人音楽と言う印象が強かったと思います。

Shining Star、Happy Feelin、Africanoとシングルでも全米ナンバーワンヒットが3曲もあり、アルバムタイトル曲も5位までヒットしました。これまでのジャズロック色を払拭した事で洗練されたソウルミュージックとして大ブレイクとなりました。シンセによるスペイシーなサウンドは今後の彼らのテーマ作りにもヒントとなり、ライトフュージョン的な所も当時のクロスオーバーブームにより理解され易く、正に時の音でありました。どの曲も非の打ち所ながないくらいの完成度です。まだこれから進化していきますが、やはり名盤です。

Shining Star
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[20140212]

Open Our EyesOpen Our Eyes
(2008/02/01)
Earth Wind & Fire

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74年のアルバムです。Charles Stepneyをプロデューサーに迎えて、ファンクソウルダンスミュージックに完全に移行した作品です。ブラックチャートではNo.1を獲得するなど、ほぼブレイクしているのですが、世界的にはブレイク寸前の作品であります。踊れる音楽なのですが、ラテンのリズムも混ぜているので、EW&Fの曲はシンプルに聴こえても結構複雑なのが特長です。それがよりドラマティックにコンパクトになるのがこの後ですが、ここではまだ複雑なままです。

1. Mighty Mighty
2. Devotion
3. Fair But So Uncool
4. Feelin' Blue
5. Kalimba Story
6. Drum Song
7. Tee Nine Chee Bit
8. Spasmodic Movements
9. Rabbit Seed
10. Caribou
11. Open Our Eyes
12. Ain't No Harm to Moan [Slave Song]
13. Fair But So Uncool [Walkin' in N'Awlins Mix]
14. Step's Tune
15. Dreams

シンセサイザーを使うようになって宇宙をイメージする事が多くなり、それが今後の題材作りに大きな影響をもたらします。本来はフュージョンバンドへ発展しそうなバンドでしたが、歌に重点をおくようになってポップなソウルミュージックを選択するようになりました。それでも演奏テクニックを主張する所がまだあり、そこがまだ一つ皮が剥けていない感じです。でもロックファンからするとそこが面白いので、売れる前の時代の作品の方が私は好きです。

やたら転調する事が多くなっており、それはファンク的な解釈の転調であり、意表をつきながらも心地良い感じになっています。そもそもファンクでは転調しないのですが、ファンクを導入したポップス系で転調させて飽きさせない工夫をします。それをファンクバンドが取り入れるのですから、このバンドは少し他のバンドとは違っています。頭でっかちなファンクバンドと言えるでしょう。そのあまたでっかちな感じが嫌みに感じなくなる次回作から快進撃に入っていきます。

Mighty Mighty
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