続きましてはピエール・ブーレーズです。
現代音楽の作曲はなぜかピエールと言う名前が多いです。みんなフランスの作曲家ですが、これまで紹介した三大ピエールは初期の
現代音楽の創始者と言っても良いでしょう。これは初期の頃の作品で、まだクラシック
音楽の流れを汲む
音楽的な作品になっています。やがて前衛的な作品に取り組む事になりますが、ここでも新しい理論に基づいて作曲されています。
1. Pli selon pli : I Don
2. Pli selon pli : II Improvisation No.1 sur Mallarm
3. Pli selon pli : III Improvisation No.2 sur Mallarm
4. Pli selon pli : IV Improvisation No.3 sur Mallarm
5. Pli selon pli : V Tombeau
6. Le visage nuptial : I Conduite
7. Le visage nuptial : II Gravit - L'emmur
8. Le visage nuptial : III Le visage nuptial
9. Le visage nuptial : IV Evadne
10. Le visage nuptial : V Post-scriptum
11. Le soleil des eaux : I Complainte du lzard amoureux
12. Le soleil des eaux : II La Sorgue - Chanson pour Yvonne
13. Figures, Doubles, Prismes
音価と強度のモードを重視した作曲法になっていて、今で言うヴェロシティーと言う事になります。一つ一つの音の強弱に意味を持たせているのです。それまでのクラシック
音楽では早さや強弱も楽譜にかき込まれていますが、全ての音に対して指定するのはそれまで無かった事でした。これは彼が大学で習ったメシアンの理論の影響によるものです。
そうした新しい
現代音楽の理論を習得して作曲されていったのが、初期の頃の作品になります。かれはアカデミックに音楽を習っているので、きちんとしたオーケストラアレンジになっていますが、やがて、違う分野から作曲家になったジョンケージなどの影響を受けるようになっていきます。
Le visage nuptial