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[20140331]

John Cage: Sonatas and Interludes for Prepared PianoJohn Cage: Sonatas and Interludes for Prepared Piano
(2006/09/18)
Maro Ajemian

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48年の作品で、プリペアド・ピアノの為に書かれたソナタとインターリュードです。プリペアド・ピアノというのは、グランドピアノの88音のうち45音の弦に物を挟んでピアノらしからぬ音を出させるもので、ケージは挟む物まで指定しています。ボルトの大中小、ねじ、ナット、プラスティック、ゴム、消しゴムをしての音程の弦に挟みます。金属だと高い音、ゴム系だとミュートのような打楽器風の音になります。

1. Sonata I
2. Sonata II
3. Sonata III
4. Sonata IV
5. First Interlude
6. Sonata V
7. Sonata VI
8. Sonata VII
9. Sonata VIII
10. Second Interlude
11. Third Interlude
12. Sonata IX
13. Sonata X
14. Sonata XI
15. Sonata XII
16. Fourth Interlude
17. Sonata XIII
18. Sonata XIV and XV
19. Sonata XVI

これも残響音を大事に録音されているので、シンセサイザーで創った音のようだったり、1台のピアノから様々な音をコントロールさせています。16曲の「ソナタ」と4曲の「インターリュード」の全20曲から成りたっていて、打楽器と鍵盤楽器が同時になっているような効果をもたらしています。鍵盤といっても鉄筋や民族音楽の楽器みたいな音です。この作品にブーレーズが感銘を受けて仲良くなっていきます。

物を挟む事で音程も変わっています。イレギュラーチューニングしたギターのようです。その音階から民族音楽のような旋律が生まれています。これは偶然性で生まれた音階と言う事になります。ケージは挟む物を特定の場所に指定しているだけで、楽譜もあらかじめ書いていますが、演奏された音楽は偶然性を持って生まれ変わっていると言う寸法です。フレージングはテクノ的なシーケンスの連続になっていて、シンセサイザーで創ったような音楽に聴こえます。初期の頃の代表作であります。

Sonatas and Interludes 1
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[20140330]

In a LandscapeIn a Landscape
(1995/01/18)
不明

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続きましてはジョンケージです。ロック界でも一番名前の知られている現代音楽家ではないでしょうか、それだけ直接的に影響を受けたロックミュージシャンは多いと思います。作曲家ですから、アルバムごとに作品を出している訳ではありませんので、初期の頃の作品をまとめたものを選んでみました。

1. In A Landscape
2. Music For Marcel Duchamp
3. Souvenir
4. A Valentine Out Of Season
5. Suite For Toy Piano
6. Bacchanale
7. Prelude For Meditation
8. Dream

エリック・サティのような家具としての音楽、環境音楽に近いIn A Landscape、グランドピアノの弦に異物を挟み込んで打楽器のように演奏するBacchanaleなど、印象派の影響を受けながらも斬新な発想で作曲されています。イーノなどに影響を与えているので、現在のアンビエント作品の元祖とも言えるような曲もあります。当初はピエールブーレーズとも意気投合していましたが、ケージが提唱する偶然の音楽に対してブーレーズは意見が合わず仲違いをしてしまいます。

初期の頃はまだ偶然の音楽を具現化していません。環境音楽のように断片的なフレージングを淡々と演奏する音楽など、不思議な雰囲気を持った曲を創っています。まだ前衛的にはなっていないので、初期の頃の作品は聴き易いものになっていると思います。元々音楽家になる気はありませんでしたので、発想がアカデミックな作曲家とは違ったところから生み出されるアイデアを具現化した曲が多く見受けられます。

In A Landscape
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[20140330]

Boulez: Le Marteau sans maitre, Derive 1 & 2Boulez: Le Marteau sans maitre, Derive 1 & 2
(2005/01/28)
Hilary Summers、 他

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84年に制作された6つの室内楽のためのDérive 1とそれ以降手を加えた11の室内楽のDérive 2が収録されています。IRCAMを開発指定からは、積極的に室内楽の演奏とIRCAMによる残響処理を施した作品を残しています。普通に聴いていると普通の室内楽のように聴こえますが、繊細な残響処理が施されています。ロックアルバムを聴いているものにとっては当たり前の処理でも、クラシック音楽の生演奏にこのような機械的な処理が施されているのは一種の冒涜であります。それを作品の意義として制作しているのです。

1. Le Marteau sans matre
2. Dérive 1 & 2

バイオリンに幻想的なイメージを持たせたくても、クラシックでは旋律でそれを表現するしか方法はありませんでした。残響処理によりエフェクティヴな処理を施す事によって、幻想的なイメージはより具体的になりますが、コンサートにおいて、観客の前でそのような処理を施す事はクラシック音楽の概念ではありません。そういう装置が無かったと言うのもありますが、まずマイクで音を拾うと言う概念もレコードが誕生するまではありませんでした。

しかし、クラシックの演奏でもレコーディングではマイクで音を拾います。しかし、観客と同じ環境で再現する事を心がけているので、そこにエフェクト処理を施すのはほんのわずかな修正をする為だけです。しかし、ブーレーズはコンサートを聴きにきている観客に向けてもエフェクト処理した音を場内に配置した6つのスピーカーを通してステレオで聴かせると言う装置を開発したのです。現代音楽ならではの感覚ですが、それにより、それまでとは違った室内楽を体験する事が出来るようになったのです。

Dérive 1
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[20140330]

Boulez: Repons, Dialogue de l\'ombre doubleBoulez: Repons, Dialogue de l\'ombre double
(1999/01/04)
Pierre Boulez、 他

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IRCAMの電子音響技術を駆使してオーケストラを物理モデル音響合成という技術で表現し、電子音源を加えたブーレーズの代表作Reponsとクラリネットをテープ処理し、電子音を加えた二重の影の対話のカップリングアルバムです。現在ではハードディスクレコーディングによって生演奏に加工処理する事は簡単になっていますが、80年代初期にそれらを実現するIRCAMの電子音響技術を開発して制作されています。

1. Repons
2. Dialogue de l'ombre double

80年代にマックは登場していますので、コンピューターによるプログラミングは可能でしたが、オーディオ音源を扱えるまでには後10年以上の歳月が必要でした。ですから、この技術は画期的なものと言えたのでしょう。しかし、各音源をトラック別にレコーディングしてエフェクト処理する事も可能でしたが、ブーレーズはライブで実現出来る装置を求めていたのです。そしてやっと満足のいく効果を得る事が出来て、この作品が実現したのです。

生演奏している楽器に様々な加工を施して、アンビエントな雰囲気を生演奏で披露したのです。マルチエフェクトのかなりの上位機種のような効果が得られて、その効果付けも作曲の一部でありました。ロック界でもライブでのミキシング処理で部分的にエフェクトをかける事をやっているのですが、当時はまだエフェクト処理をプログラミングする技術は無く、人間の操作に任せていましたが、この機会はプログラミングする事が可能だったのです。現在のDTM環境では当たり前になっている事も、この頃に苦労して作り上げられていたのです。

Repons
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[20140330]

Sur Incises / Messagesquisse / Anthemes 2Sur Incises / Messagesquisse / Anthemes 2
(2000/10/10)
Andrew Gerzso

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3台のピアノ、3台のハープ、そして3台のパーカッションにより構成されたSur Incises。三種類の楽器を三台づつ演奏させ、その響きを楽しむ楽曲です。独奏チェロと6つのチェロで構成されたMessagesquisse。ヴァイオリンと電子音をコラボレートさせたAnthemes 2の3曲を収めたアルバムです。どちらも個性的な楽曲になっています。Messagesquisseなどはまるでキングクリムゾンみたいでプログレッシヴです。

1. Sur Incises
2. Messagesquisse
3. Anthemes 2

楽器の組み合わせで、その響きを重要視した作曲になっていて、既存楽器によるアンビエント作品と言ってもいいかもしれません。ブーレーズはオーケストラ作品ばかりではなく、電子音楽も追求していて、4Xと名づけたハードウェアを導入し、数種類の波形を組み合わせた演奏が出来るように改良し、エレクトロ作品も創っています。同時期にシンセサイザーが誕生しているので、それを使えば便利だったはずですが、独自の反復ループを可能にするなどの改良を重ねているので、出始めのシンセサイザーよりやりたい事が出来たようです。

電子音を扱った現代音楽家は沢山いますが、ブーレーズは既存楽器と組み合わせる試みが特長的です。Anthemes 2では電子音に負けないくらいバイオリンテクニックを駆使した演奏を指示しています。電子音とバイオリンがほぼ同じテンションで両立しているのです。まるでバイオリンのスタッカートのような電子音をステレオで振り分けてロータリゼーションしていますが、ステージでは6つのスピーカーで音がぐるぐる回るようなならしているものをレコードではステレオ定位で振り分けています。これも響きを重視する為の工夫です。演奏しているバイオリンを録音したテープをループさせて6つのスピーカーでローテーションさせている技法は、ロバートフィリップのフリッパートロニクスみたいです。アンビエントですね。

Sur Incises 1
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[20140329]

DomainesDomaines
(2001/07/10)
Pierre Boulez、 他

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クラリネットの独奏の為に作曲されていた曲でしたが、その後、クラリネットとアンサンブルとして創り直されています。まるでフリージャズのように脈略の無いフレージングが連続していきます。しかし、これも作曲者の意図による所がブーレーズであり、きちんと作曲された楽曲です。つまり、ジャズで言えばクールジャズなのです。

1. Domaines, for clarinet & 21 instruments in 6 groups

60年代後期の作品ですから、フリージャズもエレクトリックジャズに取って代わろうとしている時期です。マイルズデイヴィスも現代音楽の影響を受けていますが、彼は秩序のあるアドリブを好みました。ルールを決めてアドリブをするのが好きなのでフリージャズにはいきませんでした。その辺はブーレーズに近い感覚があったと思います。偶然生まれたフレージングも管理された偶然性として処理するのです。

なぜマイルスがルールを設けるかと言うと、バンドアンサンブルに重きを置いていたからです。フリーだと、ソリストが独走してしまって、他のメンバーが追従するのが大変になるからです。ここはビバップからやっているし、クールジャズも経験しているマイルスならではのもので、ブーレーズもクラリネットの独奏なのに、秩序を持たせています。不協和音のようなフレージングでもスケールをきちんと設定しています。

clarinet solo
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[20140329]

Pli Selon PliPli Selon Pli
(1995/12/05)
Pierre Boulez、Lukomsko 他

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当初は共鳴しあっていたジョン・ケージの偶然性の音楽に対して異を唱えるようになったブーレーズは管理された偶然性を唱えるようになっていきます。偶然に生まれる音楽も管理してコントロールする必要があると言うのです。そしてピアノソナタ第3番がつく成れるのですが、これは完全には完成しておらず、それを発展させたのがこのプリ・スロン・プリ - マラルメの肖像です。

1. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: I. Don
2. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: II. Improvisation sur Mallarme I
3. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: III. Improvisation sur Mallarme II
4. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: IV. Improvisation sur Mallarme III
5. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: V. Tombeau
6. Book For Strings: 1a. Variation
7. Book For Strings: 1b. Mouvement

ピアノ曲やソプラノの歌で創られた楽曲にオーケストラが絡んでくるアレンジを加えて完成させています。単体での楽器の演奏からオーケストラが分厚く加わる強弱の激しいダイナミズムのある曲に仕上がっています。演奏者の即興に委ねる自由度もある部分もあり、他の現代音楽家とは違う、ブレーズ独特の理論に基づいて作曲されています。

前衛的な曲が多い現代音楽において、多少古典への回帰している部分もあり、作曲者によりコントロールされる古来よりの作曲法を重んじている点では、クラシック音楽の流れに従った現代音楽と言えます。しかし、クラシック音楽に比べると主旋律が存在しておらず、不協和音、パッセージ、フレージングの連続で構成されていて、曲を覚えるのは大変です。

Pli Selon Pli 1
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[20140329]

Pierre Boulez: Le Marteau Sans Maître; Sonatine; Olivier Messiaen: 7 HaïkaïPierre Boulez: Le Marteau Sans Maître; Sonatine; Olivier Messiaen: 7 Haïkaï
()
不明

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53年の作品で、アルトと6つの楽器という特殊なアンサンブルと言う構成の音楽、邦題は主なき槌。アルト(女声)ソロ、アルト・フルート、ヴィオラ、ギター、ヴィブラフォン、シロリンバ、打楽器と言う構成になっている。西洋の楽器を使いながらも、アフリカや日本のをイメージした作品で、シロリンバはアフリカのバラフォンを、ヴィブラフォンはバリのガムランを、ギターは日本の琴を模している。

1. Le Marteau Sans Maître
2. Sonatine
3. 7 Haïkaï

フランスで万博が行われ依頼、日本の浮世絵や着物が大流行しています。その他にも異国の文化を目の当たりにした事で、新たなイマジネーションが創作の原動力になっている事は疑いがありません。民族音楽は音階も独特ですし、それらを西洋の楽器で模倣するのは無理がありますが、あえて西洋の楽器を使う事で、民族音楽を超えた現代音楽へと昇華させた楽曲です。

12音階にあれ親しんでいる人にとって、それらを更に細分化した音程が加わるのは違和感がある事でしょう。しかし、不協和音を良しとする現代音楽にとって、それらの音楽は新しいヒントとなるものであり、構築された西洋音楽よりも古より存在する民族音楽はより人間的なものであり、西洋音楽を脱皮させるのにはうってつけの題材なのでありましょう。

Le Marteau Sans Maître
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[20140329]

Structures for 2 Pianos I & IIStructures for 2 Pianos I & II
(1993/12/08)
Wergo

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52年の作品で、邦題は2台のピアノのためのストリクチュールです。2つのピアノを使ってメシアンの音価と強度のモード理論を実践した作品になっています。楽譜には一つ一つの音にしっかりと音の強弱が指定されています。そしてフレーズの関係性や要素を理論的に羅列した構造になっています。それらを全て理解した上で演奏するのはかなり難しいと思います。

1. Premier Livre: 1. Stuck
2. Premier Livre: 2. Stuck
3. Premier Livre: 3. Stuck
4. Deuxieme Livre: 1. Stuck
5. Deuxieme Livre: 2. Stuck

演奏者は楽譜に忠実に演奏して初めて作曲者の意図を表現出来るものであり、クラシック音楽のように情報が少ない楽譜では演奏者の解釈で様々な演奏が存在するような面白みは期待出来ないと思います。完全に楽譜によって演奏指令が出来上がっているからです。これは打ち込みのようなコンピューターミュージックにおいては忠実な演奏をさせる事が出来ますが、生身の人間が演奏する場合、かなりの集中力を要求されます。演奏者の自由が奪われています。

しかし、作曲者にとっては厳密に要求を伝える事が出来るので、現代向きの理論になっていると思います。これこそが現代音楽なのでしょう。クラシック音楽では作曲者の意図を推理しながら編曲しますので、本当の意図はどこにあるのか意見が分かれる所です。しかし、現代、しかも存命ならその意図を汲ませる事が出来ます。そういう意味でも厄介なのが現代音楽なのです。

Structures 1
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[20140328]

ブーレーズ:ピアノソナタ第1番&第2番&第3番ブーレーズ:ピアノソナタ第1番&第2番&第3番
(2005/02/23)
ユンパネン(パーヴァリ)

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ブーレーズ初期の代表作、ピアノソナタの1番から3番までをまとめたアルバムです。特に2番は20世紀に作曲された最も重要なピアノ作品と呼ばれるくらいの作品であり、3番は偶然性の結果によってどんなに音楽が異なる解釈をされようとも、全体としては作曲者の意図の範囲で統率されるべきという現代音楽ならではの理論に基づく管理された偶然性による作品になっています。

1. Piano Sonata No. 1
2. Piano Sonata No. 2
3. Piano Sonata No. 3

現代音楽といっても前衛的な作品ばかりではなく、クラシック音楽の流れの上で新しい試みをしているものも、近代音楽と言う言われ方もしていますが、それまでの理論を進化させたものではなく、否定する事から始められた音楽現代音楽だと私は思っています。それまでの最先端だった印象派よりも不協和音の数が多く出てきます。しかし、それも理論付けされたテンションによって構成されています。この辺はキースエマーソンのピアノ曲などでロックファンは免疫が出来ていると思います。

管理された偶然性というものは、アドリブによる偶然発せられる音でも作曲家の管理下で統率されるべきという発想です。たとえば私SAMARQANDの作曲法も、アドリブ演奏したものをパソコンで編集して曲にまとめているものです。そもそも、曲を創ると言う行為自体、無の状態から創り上げていくものなので、アドリブ発想力と同じエネルギーで創られていると言うのが私の持論です。アドリブ演奏はやり直しがきかないと言うだけで、瞬時に作曲しているのと同じだと思っています。それと同じ意味合いを持っているのかどうかは、これもそれぞれの作曲家の持論によって変わってきますので、何とも言えませんが、即興的に生まれてくる音楽を曲として成り立たせると言う事で、それまでの西洋音楽とは違うスタンスに入った作品だと思います。

Piano Sonata No. 1
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[20140327]

Boulez: Pli Selon Pli / Le Visage NuptialBoulez: Pli Selon Pli / Le Visage Nuptial
(2006/03/24)
Apex *cl*

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続きましてはピエール・ブーレーズです。現代音楽の作曲はなぜかピエールと言う名前が多いです。みんなフランスの作曲家ですが、これまで紹介した三大ピエールは初期の現代音楽の創始者と言っても良いでしょう。これは初期の頃の作品で、まだクラシック音楽の流れを汲む音楽的な作品になっています。やがて前衛的な作品に取り組む事になりますが、ここでも新しい理論に基づいて作曲されています。

1. Pli selon pli : I Don
2. Pli selon pli : II Improvisation No.1 sur Mallarm
3. Pli selon pli : III Improvisation No.2 sur Mallarm
4. Pli selon pli : IV Improvisation No.3 sur Mallarm
5. Pli selon pli : V Tombeau
6. Le visage nuptial : I Conduite
7. Le visage nuptial : II Gravit - L'emmur
8. Le visage nuptial : III Le visage nuptial
9. Le visage nuptial : IV Evadne
10. Le visage nuptial : V Post-scriptum
11. Le soleil des eaux : I Complainte du lzard amoureux
12. Le soleil des eaux : II La Sorgue - Chanson pour Yvonne
13. Figures, Doubles, Prismes

音価と強度のモードを重視した作曲法になっていて、今で言うヴェロシティーと言う事になります。一つ一つの音の強弱に意味を持たせているのです。それまでのクラシック音楽では早さや強弱も楽譜にかき込まれていますが、全ての音に対して指定するのはそれまで無かった事でした。これは彼が大学で習ったメシアンの理論の影響によるものです。

そうした新しい現代音楽の理論を習得して作曲されていったのが、初期の頃の作品になります。かれはアカデミックに音楽を習っているので、きちんとしたオーケストラアレンジになっていますが、やがて、違う分野から作曲家になったジョンケージなどの影響を受けるようになっていきます。

Le visage nuptial

[20140326]

Interieur ExterieurInterieur Exterieur
(1997/10/07)
Pierre Henry

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97年の作品です。70年代以降はロックと接近していましたが、90年代になるとサンプリングミュージックのルーツ的な存在として再評価される事になり、彼もサンプラーを使った便利な作業により、よりアイデアを具現化させた作品を創るようになっています。便利な時代になっているだけに、アイデアと音の素材が作品を左右していく事になります。テクノ界でも優れた作品は出ていますが、アンリの脳みそはもっと上をいっています。

1. La Terre
2. Premonition
3. Conflit
4. Etranglement
5. Chatiment
6. Enfer
7. Automne
8. Renaissance
9. Depart
10. Formation
11. Agitation
12. Paysage
13. Respiration
14. Etouffement
15. Ciel

アンビエントのように残響音の美しさを追求している訳でもありません。全ては偶然性から発する音であり、それを羅列する事で生まれる必然性を作品にしています。例えば、インドの数学者は数式の美しさを追求して、理論付けは後からつけていくという感覚的な作業を行います。アンリ達もその作業に似ています。感覚的に創った音楽に後から意味を持たせたり、もしくは聴く人の感性に委ねる作業なのです。

誰も聴かなければ鉄くずのような音楽でありましょう。しかし、彼らの作品から新しい発想の音楽を生み出すフォロワーがいる限り、ここにある音は意味があるのです。少数派を喚起させる事で、多数派を巻き込むムーヴメントに発展したのが90年代です。90年代は現代音楽がやっと商業的なものになり始める事が出来た時期だったと思います。テープ編集じゃなくなっても昔と変わらないくらい切れています。

Machine Danse

[20140325]

CeremonyCeremony
(2009/06/23)
Spooky Tooth、Pierre Henry 他

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ロックに接近していたピエールアンリはついにロックバンドSpooky Toothと競演。69年にリリースされたアルバムです。Spooky Toothはブルースロックバンドですが、当時はアートロックという時代でもあり、サイケの次のステージとして前衛芸術家のアンリとの競演を楽しんでいます。ただし、ついていけないファンも今したが、当時のロックバンドはファンをどんどん置いてけぼりにして先に進んでいくのが常識で、現在のようにファンの顔色を伺いながら曲を創る事はありませんでした。

1. Have Mercy
2. Jubilation
3. Confession
4. Prayer
5. Offering
6. Hosanna

今聴くとかなりプログレッシヴですが、ロックバンドとしての演奏にアンリがサウンドエフェクトをつけて、かなり不気味な感じを出しています。当時のキングクリムゾンや後に出てくるブラックサバスのようなサウンドです。サバスは後発なので、この辺のサウンドをかなり参考にしていたと思われます。ロックからすれば実験的な試みですが、アンリの方はかなりロックに歩み寄っていると思います。

ピンクフロイドのファーストのような雰囲気もあり、アシッドな感じはハードロックとサイケが混じりあって、プログレになる前の混沌としたサウンドになっています。Gary Wrightのオルガンプレイもかなりいい感じになっていて、Spooky Toothとしてもかなりの力作になっています。ただし、ファンにとっては賛否両論を巻き起こしていますので、このアルバムのみの冒険と言う事になりました。当時イギリスで流行っていた黒魔術のイメージもあり、後のハードロックに影響を与えた事は間違いありません。歴史的な名盤です。

Have Mercy
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[20140324]

上位の成績
ついに鶴竜が初優勝、そして場所後の横綱昇進を確実なものとしました。入幕した頃から横綱の風格を持った力士だと思って応援してきましたが、大関になってからは覇気がありませんでした。しかし、先場所の準優勝した頃から徐々に気持ちが固まってきたのか、横綱相撲を見せる取り組みもありました。稀勢の里を横綱にする為に準優勝と優勝でも綱取りが出来るような懐柔姿勢を見せていたのが、結果モンゴル力士を又横綱にしてしまう事になりました。

鶴竜は頑張れば運をも味方に付ける事が出来ました。白鵬が琴奨菊戦で手首を負傷した事もそうでしょう。稀勢の里のように弱気では運はついてきません。今場所を振り返って稀勢の里がどれだけ学べたか来場所から分かるはずです。これで奮起しなければ一勝横綱にはなれません。

白鵬 12勝3敗
日馬富士 12勝3敗
鶴竜 14勝1敗 優勝
琴奨菊 8勝7敗
稀勢の里 9勝6敗
琴欧洲 1勝10敗(引退)
豪栄道 12勝3敗
栃煌山 9勝6敗
豊ノ島 5勝10敗
松鳳山 5勝10敗
遠藤 6勝9敗
玉鷲 5勝10敗


大関陥落していた琴欧洲はついに引退を決意。親方にはなれるのでしょうか。豪栄道は12勝しましたが、これを三場所連続出来なければ大関にはなれません。遠藤は上位総当たりしてまずまずの成績でしたが、平幕力士に敗れて負け越し。様々なタイプの力士の攻略法を身につけなければなりません。当面の課題は立ち合いの厳しさですね。自分の型を早く固めて、すぐにそ型に持っていく立ち合いを身につければ、どんな力士が相手でも勝てるはずです。今場所は勉強の場所でした。

貴乃花部屋の初めての幕内力士、貴ノ岩は二桁勝利をあげました。エジプト出身の大砂嵐は勝ち越し寸前で休場していましたが、復帰しましたが、怪我の為か、粗い取り口になってしまい、千秋楽にやっと勝ち越しました。九重部屋の三力士はともに勝ち越し、千代丸と千代鳳の兄弟力士も揃って勝ち越しです。新入幕の照ノ富士も勝ち越して、期待の持てる新人が出てきました。来場所は三横綱体勢になると思いますが、鶴竜はこれからも同じような成績が求められていく事になります。

千秋楽
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[20140323]

Messe Pour Le Temps PresentMesse Pour Le Temps Present
(1997/01/28)
Pierre Henry

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67年の作品で彼の代表作になっています。邦題は現在のためのミサで、舞踏家モーリス・ベジャールに頼まれてミシェル・コロンビエと競作した舞台音楽です。時代はサイケデリックの時代であり、ロック音楽と電子音楽、サウンドコラージュを織交ぜたものになっています。それだけロックファンでも馴染み易いものであり、当時のビートロックバンドの演奏を使っていて、サイケというか、オースチンパワーみたいな時代観を感じます。

1.Prologue
2.Psyche Rock
3.Jericho Jerk
4.Teen Tonic
5.Too Fortiche
6.Le Voyage
7.Rock Electronique
8.Marche Du Jeune Homme
9.Les Insectes
10.Eblouissement De La Reine
11.Danse Du Juene Homme
12.Fievre
13.Mort

フランスの人ですから、フレンチポップの時代ですし、イエイエのようなイメージでロックを取り入れています。この時代であればエコーマシーンもあり、昔は苦労して創っていたサウンドも創り易くなっているはずです。ロックのビートは親しみ易くなっていますが、それを前面に聴かせようと言う気はさらさらなく、アヴァンギャルドな電子音の音がやたらでかいです。

しかし、現代音楽家がロックを取り入れたと言うだけで衝撃的な作品であります。現代音楽でも初期の頃は前衛的ではなく、まだクラシックの名残がありました。しかし新大陸、アメリカから入ってきた黒人音楽を取り入れるようになったり、明らかに新しい時代が来た事を告げていました。そしてついにロックの時代であり、この時代の文化、サイケデリックを取り入れた作品は、それまでのロックと現代音楽の垣根を飛び越えて、ロックミュージシャンも現代音楽の手法を取り入れるような時代になっていきます。歴史的な名作です。

Messe pour le temps présent
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[20140323]

Le Voyage [Analog]Le Voyage [Analog]
(2013/06/11)
Pierre Henry

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62年に発表された作品で、チベット死者の書をテーマにした作品になっています。電子音、初期のシンセサイザーだと思われますが、それらとテープコラージュを織交ぜた内容になっています。ステレオ編集されていますのが、この時代は恐らく2トラックのレコーダーで、それを右と左に分けて繋がるように音を繋いでいます。しかし、当時はステレオで再現出来るプレイヤーは無かったはずですから、後からステレオに振り分けたら、これだけ繊細な編集になっていたと言う事でしょう。

1. Souffle 1
2. Après La Mort 1 (Fluide Et Mobilité D'un Larsen)
3. Après La Mort 2 (Mouvement En 6 Parties)
4. Divinités Paisibles
5. Divinités Irritées
6. Le Couple
7. Souffle 2

クラシックの時代は調性を崩さない為のルールに縛られながら曲を創っていました。しかし、現代音楽になると調整を無視した無調音楽や、わざと不協和音を出したりするようになります。それは聴いていて気持ちの悪いものですが、映画音楽としては効果的に使えるものでした。なので実際にはだしては駄目な音はないのです。あくまでも調性を重んじる為のルールとして出しては駄目な音があるのであって、調性にこだわらなければ全てが自由になります。

自由になったからこそサウンドコラージュも音楽として成り立つようになります。自然界に存在する音を繋ぎあわせても音楽なのです。楽器の演奏にこだわる必要もないのです。ただ、問題は聴き手であって、それを不快に感じたり、退屈に感じるようでは価値が生まれません。なのでアイデアが大切になってきます。そのアイデアが伝わるようにしなければなりません。難解な音楽というだけで片付けられてしまいます。恐らく現在であっても、これらの音楽は難解かもしれませんが、支持する人は多くなっています。

Après La Mort 2
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[20140323]

Voltage/Coexistence [12 inch Analog]Voltage/Coexistence [12 inch Analog]
(2010/04/19)
Pierre Henry

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バレエ音楽として制作されたHaut-voltageとCoexistence をカップリングしたアルバムです。現痔亜音楽の作品は録音はされていますが、アルバムとしてリリースしていないので、後でレコード会社がそれらの音源を集めてアルバムとしてリリースしています。ですから彼らの作品に出会うのも大変ですし、聴くのも覚悟が必要な音楽です。

1. Haut-voltage
2. Allegretto
3. Andante
4. Scherzo
5. Rondo'
6. Finale

テープコラージュで創られたバレエ音楽ですから、バレエ自体も前衛的であったりします。サンプラーが出てきてから坂本龍一が同じようなバレエ音楽を創っていましたが、それらは全てこの人達の真似事であります。ただし、サンプラー、コンピューター編集など、創り込み易くなっていますので、後はアイデア次第でいかようにも創れる時代となりました。他事な事は発想の質になってきます。

アンビエントミュージックなど、90年代以降流行ってきたテクノ系の作品も、これらの作品を元に発想されていますし、奇才と呼ばれるテクノミュージシャンも彼らに比べたら子供のようなものです。電子音と打撃音で構成された音楽、リズムもとりにくいし、これで踊る方も大変だと思いますが、そこは蛇の道は蛇で、こういう音楽で踊れるダンサーもいる訳です。

The Art of Sounds

[20140323]

Le Microphone Bien Tempere [12 inch Analog]Le Microphone Bien Tempere [12 inch Analog]
(2011/05/10)
Pierre Henry

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ピエール・シェフェールと共にコンクリートミュージックの創始者であるピエールアンリです。彼もテープ編集などの前衛音楽を創りますが、シェフェールと違って楽器が演奏出来ますので、多少音楽的と言えます。この作品は打楽器系の音を集めたもので、使っているのはピアノなどの鍵盤楽器を打楽器のように演奏しています。そしてテープによるコンクリートミュージックも含まれています。

1. Batterie Fugace
2. Bidule En Ut (Ouvre Composee Avec P Schaeffer)
3. Fantasia
4. Dimanche Noir I
5. Tarn Tarn Ii
6. Tam Tam Concret
7. Tam Tam Iii
8. Micro Rouge I
9. Tabou Clairon
10. Tam Tam Iv
11. Vocalises
12. Sonatine
13. Antiphonie
14. Micro Rouge Ii
15. Tam Tam I
16. Dimanche Noir Ii

ピアノは鍵盤だけでなく、ボディーの中の弦の部分を叩いたり、弦楽器のように演奏しています。テープループを使うという発想も彼らから始まっています。同じ音を幾つも繋げてディレイのような効果を出したりしています。まだエフェクターと言うものが誕生していない時期ですが、そのヒントが現代音楽の発想の中にあります。今ではエフェクター一つで様々な効果を出せる便利な時代になっていますが、昔は様々な工夫を凝らして音を出していました。

ギターのような音もピアノの弦をかきむしって出しています。ジャズのフリーでアヴァンギャルドな演奏の時に弦をひっかくパフォーマンスがありますが、元祖はここにあります。しかし、これらの演奏はまだピアノが弾けない子供がする発想と同じであります。私も家にあるピアノの弦をひっかいて遊んでいました。既成概念にとらわれない子供の発想がクラシック音楽から現代音楽への進化の元になっているのです。勿論彼らは音楽理論に長けた人達であり、それ故に、それまでに無い発想を楽しんでいたのです。

Le Microphone Bien Tempere Part 1
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[20140322]

Le Trifdre Fertile [Analog]Le Trifdre Fertile [Analog]
(2012/06/05)
Pierre Schaeffer

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ピエール・シェフェールはやがてピエール・アンリとは意見が分かれて、別行動を録るようになります。これはBernard Durrとのコラボレート作品で、75年に発表されました。もうロックが成熟している時期の作品です。彼らが行っているのは電子音楽です。90年代にテクノ界でも流行りますが、その元祖的な作品です。エレクトロってやつですね。こうした作品をもっとポップにしたのがクラフトワークらによるテクノポップの誕生に繋がっていきます。

1. Peu Banal (Impromptu)
2. Plus Banal (Étude Plutôt Dynamique)
3. Étude Plutôt Harmonique
4. Étude Plutôt Mélodique
5. Toccata Et Fugue
6. Baroque (Interlude)
7. Strette

シンセサイザーを使って創られた電子音、ジョージハリソンの電子音楽の世界と言うアルバムが先にありましたが、それに近いものです。ジョージハリソンの作品はまだシンセを使いこなせない人が適当に弾いたものを録音したものでした。この作品では、シンセサイザーを使いこなしている人の音になっています。あえて既存の楽器のような音にはせずにシンセサイザー特有の波形からうまれる不思議な音を使っています。

リボンによってグリッサンドするアタッチメントも使っています。テルミンのような効果が生み出せます。90年代に出てくるエレクトロニカの音は既にここで生み出されています。録音環境が無かった時代は楽譜に残す事にこだわっていましたが、録音技術が生まれると、楽譜に書く事にこだわらない音楽が生まれていきました。それはとてもアナーキーな音楽なのです。

Peu Banal (Impromptu)
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[20140322]

Symphonie Pour Un Homme Seul/LSymphonie Pour Un Homme Seul/L
(2000/08/22)
Pierre Henry

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ピエール・シェフェールはもう一人の現代音楽の巨匠ピエール・アンリと意気投合してミュージック・コンクレート研究グループを設立し、二人のコラボレート作品を多く残しています。これもその一つで邦題は一人の男のための交響曲です。既存の楽器を使わない作品を出していましたが、ここでは既存の楽器も人の声や歌声も使われています。しかし、それらは録音されたものであり、楽器を演奏している訳ではありません。

1. Symphonie Pour Un Homme Seul
2. Le Voyage

現代音楽は楽譜として残せるものもありますが、そのほとんどが五線譜上には書ききれないものになっています。その多くが発明のようにひらめいたアイデアに基づいて、音階などの既成概念にとらわれない表現が成されます。楽器ではない音も音楽の一つとして捉えています。それらを録音したテープを繋ぎあわせるカットアップの手法で制作されているのがこの作品です。ある程度の意図は持っていますが、テープを繋ぎあわせて生まれる偶然性も必然と見なして曲にしています。

ロック界に最初に現代音楽と言うものを広めたのはオノヨーコだと思います。ビートルズのホワイトアルバムのレボリューションNo.9はコンクリートミュージックになっています。オノヨーコはジョンレノンと出会う前は前衛芸術家でしたので、それらの手法をジョンに手ほどきしたら、新しいアイデアが生まれていったのです。その元祖がこれらの作品になります。電子楽器も使いますし、レコーダーで遊ぶように創られています。現在の録音技術の常識は当時はまだタブーな時代であり、それらを切り開いていったのがピエール・シェフェールとピエール・アンリです。

Symphonie Pour Un Homme Seul
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[20140322]

5 Etudes De Bruits-Etude Aux Objets [12 inch Analog]5 Etudes De Bruits-Etude Aux Objets [12 inch Analog]
(2011/02/22)
Pierre Schaeffer

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現代音楽というマニアックな世界を紹介していきます。現代音楽は近代音楽とも呼ばれ、クラシック音楽の流れを汲んだ20世紀後半頃生まれた音楽です。クラシックの音楽理論を掌握しながらも、それらとは全く違う発想の音楽を展開していきます。たとえば調性を無くした無調音楽、近代なので、電子楽器を使ったものが多く、そして現在のアンビエント音楽や環境音楽など、ロックに影響を与えている部分が多いです。最初にフランスのピエール・シェフェールを紹介します。

1. Étude Aux Chemins De Fer
2. Étude Aux Tourniquets
3. Étude Violette
4. Étude Noire
5. Étude Pathétique
6. Objets Exposés
7. Objets Étendus
8. Objets Multipliés
9. Objets Liés
10. Objets Rassemblés

ミュージック・コンクレートと呼ばれる音楽を提唱していった人で、人や動物の声、鉄道や都市などから発せられる音を録音、加工していったものです。現在のサンプリングミュージックの元祖と言えましょう。その最初期の作品、5つのエチュードからなるCinq études de bruitsを収めたアルバムです。内容はスプリンクラーの当惑またはエチュード、鉄道の義務またはエチュード、オーケストラの交響またはエチュード、ピアノの作曲またはエチュード、鍋の悲愴またはエチュードの5つです。

電車の音を録音したものを加工して、テープ編集したものです。作曲家なので、アルバムとしての作品は無く、彼が録音したものを集めたアルバムがリリースされています。クラシック時代には録音というものは出来ませんでしたが、近代ならではの録音という手法も作曲の一つと捉えています。こうした手法はブライアンイーノやドイツ系のミュージシャンなどに影響を与え、アンビエント音楽としてロックの中でも広まっています。つまり、ロックが生まれる要素の一つとして現代音楽も知っておいて損はありません。

Étude Aux Chemins De Fer
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[20140322]

Election SpecialElection Special
(2012/08/27)
Ry Cooder

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2012年の作品です。オリジナルソロアルバムとしては現在までの最新作になります。今回も全曲ライクーダーが曲を創っていて、演奏もほとんど彼がマルチレコーディングしています。他には息子のJoachim Cooderがドラムを叩いていて、コーラスでArnold McCullerが参加しているだけの演奏になっています。それでもオーケストレーションが入っているのは恐らくサンプリングなのでしょう。絶妙のタイミングでストリングスがかぶさってきます。

1. Mutt Romney Blues
2. Brother Is Gone
3. The Wall Street Part Of Town
4. Guantanamo
5. Cold Cold Feeling
6. Going To Tampa
7. Kool-Aid
8. The 90 And The 9
9. Take Your Hands Off It

音楽的にはフォークソングです。プロテストソングと言っても良いです。歌詞が政治的なのです。ここまで露骨に政治的な発言をするのも珍しいです。普通にフォークロックしていたり、ブルースフォーク的だったり、フォークとしても幅広いバリエーションを創っています。アコースティックな演奏だけのような雰囲気なのですが、随所でサンプリングなどのデジタル処理を施しています。その結果、実に鋭利なフォークソングに仕上がっています。

言葉の使い方もストレートなだけではなく、ブルース的な言葉使いを使ったりと、作詞家としてもその才能を発揮しています。なので英語がわからない人は政治的な部分を差し引いてフォーク作品として楽しむ事も出来ます。若い頃以上に精力的な創作活動を続けていますので、これからも鋭い作品を創ってくれるものだと思います。晩年にこれだけ若いエネルギッシュな作品を創るようになると言うパターンも珍しいです。音楽的には素晴らしい名盤だと思います。

Mutt Romney Blues
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[20140321]

プル・アップ・サム・ダスト・アンド・シット・ダウンプル・アップ・サム・ダスト・アンド・シット・ダウン
(2011/09/21)
ライ・クーダー

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2011年のアルバムです。今回も全曲ライクーダーが作曲しています。そして彼ならではの物語が語られています。世界に羽ばたいていた彼も近年はアメリカに回帰したようで、アメリカ、特に南部のルーツミュージックを基にしたオリジナル曲になっています。Jim Keltnerは相変わらず相棒のように付き添っています。もはやルーツミュージックではなく、オリジナルのサザンロックになっているのかもしれません。

1. No Banker Left Behind
2. El Corrido de Jesse James
3. Quick Sand
4. Dirty Chateau
5. Humpty Dumpty World
6. Christmas Time This Year
7. Baby Joined the Army
8. Lord Tell Me Why
9. I Want My Crown
10. John Lee Hooker for President
11. Dreamer
12. Simple Tools
13. If There's a God

テックスメックスなど、メキシカンな雰囲気も含んで、ライクーダーならではの世界を創り上げています。セッションミュージシャン出身ということもあり、デビュー当時はカバー曲ばかりで、演奏による個性を聴かせるタイプでしたが、近年はオリジナル曲を創って尚、ルーツミュージックのような曲をやったり、そこから独自のサウンドを創ったりしています。オリジナル曲で自己主張するようになっているのです。

作曲家としても作詞家としてもこなれてきて、より熟練したミュージシャンとして作品を生み出すようになっています。そして昔から変わらないライクーダーならではの音楽になっているのが凄いです。やりたい音楽が常に定まっているのですね。そしてそれを表現する術を心得ているからこそ、これだけ説得力のある音楽を生み出しているのです。まだまだ創作意欲の塊のような充実した作品になっています。名盤です。

No Banker Left Behind
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[20140321]

I FlatheadI Flathead
(2008/06/24)
Ry Cooder

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2008年のアルバムです。これまでのChávez Ravine、My Name Is Buddyから続くカリフォルニア三部作を締めくくり作品になっているそうです。古き良きアメリカを映画の断片でも見るように綴られています。その舞台がカリフォルニアだったようです。今回も看護リー、フォーク調のスタイルですが、今回はデジタルサウンドのギミックも使っています。カントリーハウスのような感じですが、踊れる音楽ではありません。

1. Drive Like I Never Been Hurt
2. Waitin' for Some Girl
3. Johnny Cash
4. Can I Smoke In Here?
5. Steel Guitar Heaven
6. Ridin' With the Blues
7. Pink-O-Boogie
8. Fernando Sez
9. Spayed Kooley
10. Filipino Dance Hall Girl
11. My Dwarf Is Getting Tired
12. Flathead One More Time
13. 5000 Country Music Songs
14. Little Trona Girl

今回も全曲ライクーダーのオリジナル曲になっています。カバー曲が多かったこれまでの作品とは同じようでいて、雰囲気が違っています。前作は全編カントリーでありましたが、今回は純粋なカントリーではなく、テックスメックスな雰囲気もあり、kなりオリジナリティーのある曲調になっています。オーソドックスではないのです。それなのにルーツミュージックな手法をパロディーのようにちりばめています。

どこかで聴いたような音楽でありながらライクーダーでなければ創れないような音楽です。デジタルなギミックも現代的な手法ではなく、どこか懐かしいような、それでいて、これまで存在しなかったような手法、つまり完全にライクーダーの世界観によって創られています。アメリカのようでアメリカでは無い、架空の都市カリフォルニアの架空の物語、それは夢のようでありながら現実世界なのかもしれないし、幻なのかもしれない、不思議な気分にさせられる作品です。名盤ですね。

Drive Like I Never Been Hurt
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[20140321]

My Name Is BuddyMy Name Is Buddy
(2007/03/06)
Ry Cooder

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2007年のアルバムです。全曲ライクーダーによるオリジナル曲と言うのは初めての事です。赤い猫が放浪していく物語になっていて、カントリー、フォークタッチのコンセプトアルバムになっています。久しぶりにアメリカっぽい内容で、van Dyke ParksやPete Seegerが参加しています。ストーリーテラーとなったライクーダーによる猫の目線から綴るに現模様といったところでしょうか、

1. Suitcase in my Hand
2. Cat and Mouse
3. Strike!
4. J. Edgar
5. Footprints in the Snow
6. Sundown Town
7. Green Dog
8. The Dying Truck Driver
9. Christmas in Southgate
10. Hank Williams
11. Red Cat Till I Die
12. Three Chords and the Truth
13. My Name is Buddy
14. One Cat, One Vote, One Beer
15. Cardboard Avenue
16. Farm Girl
17. There's a Bright Side Somewhere

There's a Bright Side Somewhereだけトラディショナル曲ですが、ライクーダーが新しく詩を付け加えています。ラテン色が無く、純粋にカントリーな作品は珍しく、それだけ物語に集中させようと言う狙いのようです。中にはジャズっぽいアレンジもありますが、久しぶりに木の温もりを感じさせる音楽になっています。歌は元々旨くなかったので、歌唱力が落ちていると言うのは気になりません。

年齢的にも熟してきていますが、デビュー当時から燻し銀の渋さを持っていましたので、昔からのファンも自然に馴染み易い音楽になっていると思います。音数も少なく余計なギミックは省いています。帰り着くべきはアメリカの故郷、南部の素朴な感じが、デジタルまみれの現代において癒しの効果をもたらします。素朴でありますが、メリハリのつけ方はいつもながら素晴らしい演奏になっています。

Suitcase in my Hand
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[20140321]

Chavez RavineChavez Ravine
(2005/06/20)
Ry Cooder

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2005年のアルバムです。ソロオリジナルアルバムとしては実に18年ぶりのアルバムになります。その間、遊んでいた訳ではなく、サントラにコラボレーションなど活動的に過ごしていました。他の人達とコラボレートする事によって、より大きな収穫を持って帰ってきました。特にキューバ音楽ットの出会いが大きく、このアルバムでもキューバ音楽を取り入れた多いです。

1. Poor Man's Shangri-La
2. Onda Callejera
3. Don't Call Me Red
4. Corrido de Boxeo
5. Muy Fifi
6. Los Chucos Suaves
7. Chinito Chinito
8. 3 Cool Cats
9. El U.F.O. Cayo
10. It's Just Work for Me
11. In My Town
12. Ejercito Militar
13. Barrio Viejo
14. 3rd Base, Dodger Stadium
15. Soy Luz y Sombra

彼のこれまでの音楽性、カントリー、ブルース、ソウル、テックスメックス、マリアッチ、それらと共にキューバ音楽も混ぜ合わせたより混血した音楽になっています。それに加えて、サンプラーなど、テクノな手法で制作されています。民族音楽とテクノの融合、これはブラジル辺りで既に発生していましたが、ライクーダーの場合、よりミクスチャーでかき混ぜてオリジナルなスタイルに作り替えています。

ラテン音楽をダブのような表現でアレンジされています。テクノな部分をもっと前面に出せば売れているでしょうが、テクノの表現はさりげなくであり、民族音楽の部分の方が目立っています。それでもこんな音楽はこれまで無かったものなので、とても新鮮に聴こえます。彼の場合、無理してネイティヴな雰囲気にするつもりは無く、ためらう事無く最新の技術を取り入れます。それがこれまで地味だったので伝わってきていませんでしたが、この作品ではテクノな処理が当たり前のように行われています。実にクールであり、ホットです。名盤です。

Poor Man's Shangri-La
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[20140320]

Buena Vista Social ClubBuena Vista Social Club
(1997/09/16)
Ry Cooder

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97年のアルバムです。ライクーダーは様々なミュージシャンとコラボレートしていますが、このキューバのミュージシャン達と創り上げたアルバムがあまりにも素晴らしすぎるので、オリジナルアルバムにはなっていませんが紹介します。これまでの彼のライフワークはここに辿り着く為にあったのではないかと思えるくらい、素晴らしい音楽作品として完成度の高いものになっています。後にWim Wenders監督により映画化もされています。

1. Chan Chan
2. De Camino A La Vereda
3. El Cuarto De Tula
4. Pueblo Nuevo
5. Dos Gardenias
6. Y Tu Que Has Hecho
7. Veinte Anos
8. El Carretero
9. Candela
10. Amor De Loca Juventud
11. Orgullecida
12. Murmullo
13. Buena Vista Social Club
14. La Bayamesa

キューバの音楽はメキシコやフォルクローレなどの南米音楽とも共通するものがあります。ラテンのリズミカルな部分があり、情熱的でありますが、とても優雅な音楽だと思います。この音楽に魅了されない人がいるでしょうか、民族音楽が苦手な人でも、人としての五感に訴えてくるものがあります。そのキューバのミュージシャンの演奏が素晴らしいのは当然としても、それを見事にまとめあげたライクーダーの手腕も評価に値します。

ワールドミュージックが流行っていた頃でもあり、タイミングも良く、この作品は高く評価され、そして売れました。サルサやタンゴ、それに近いものですが、とても親しみ易くて、そしてジャズのようにスウィングしています。コラボレート作品ではありますが、これはライクーダーが関わってきた作品の中でも最高傑作だと思います。この心優しい陽気な音楽に出会わない事は人生の半分を損しているようなものです。ロック、ジャズ作品としても歴史的な名盤にしていいと思います。

Chan Chan
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[20140319]

Get RhythmGet Rhythm
(1987/11/03)
Ry Cooder

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87年のアルバムです。80年代はParis, Texasを始め、サウンドトラックを手がける事が多く、映画を見ていてライクーダーの健在ぶりを確認していました。その合間にリリースされた5年ぶりのソロアルバムです。久しぶりにVan Dyke Parksがキーボードで参加しています。内容はいつものカントリー、ハワイアン、ブルース、テックスメックス、沖縄民謡といった環太平洋的なルーツミュージックです。ギターが大分歪んだ音になっているので、スライドギターの音の伸びも凄いです。特にAll Shook Upでのファズによる歪ませ方は強烈です。

1.Get Rhythm
2.Low Commotion
3.Going Back to Okinawa
4.Thirteen Question Method
5.Women Will Rule the World
6.All Shook Up
7.I Can Tell by the Way You Smell
8.Across the Borderline
9.Let's Have a Ball

Johnny CashのGet Rhythmはカントリーですが、ケルトみたいなアレンジになっています。Low Commotion、Going Back to Okinawa、Across the Borderlineはオリジナル曲です。80年代はリズムの時代でありますが、そのリズムとは違ったライクーダーらしいリズムの作り方になっています。同じような曲をやっていても、デビュー当時とは録音技術が違いますので、雰囲気がとても豪華になったように聴こえます。

内容とジャケットのイメージは合っていると思います。ちょっとメキシコのような黒人と黄色人種の間のようなインディオ系のイメージはライクーダーの音楽性を良く表していると思います。エキゾチックでありながらカウボーイ的であったり、アメリカ社会の図式みたいなものだと思います。白人に支配されていますが、白人も彼らに影響を受けながら生活しているのです。そのありのままのアメリカの音楽だと思います。

Get Rhythm
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[20140318]

スライド・エリア(紙ジャケットCD)スライド・エリア(紙ジャケットCD)
(2009/10/21)
ライ・クーダー

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82年のアルバムです。80年代になってからはサウンドトラックを手がける事が多くなってオリジナルアルバムのリリースの間隔が空くようになっていきます。サウンドトラックも素晴らしい内容のものが多いのですが、それは又別の機会に。今作はルーツミュージックの旅もより現代的になっていて、ファンクが入ってきています。オリジナル曲が増えているのも特長でしょう。

1. UFO Has Landed in the Ghetto
2. I Need a Woman
3. Gypsy Woman
4. Blue Suede Shoes
5. Mama, Don't Treat Your Daughter Mean
6. I'm Drinking Again
7. Which Came First
8. That's the Way Love Turned Out for Me

UFO Has Landed in the GhettoはJim Keltnerとライの競作で、ニューウェイヴ調のファンクになっています。どんどん黒さを出すようになっています。しかしそれだけではなく幅広いサウンドになっていますが、どれもハネているように感じます。ファンキーなのです。渋いくらいに。シンセも使ったりしていますし、近代的なサウンドを使うようになっているのも変化でありましょう。

Blue Suede Shoesなどの有名曲のカバーも渋いアレンジです。スライドギターが主役のアルバムかと思いきや、勿論スライドギターも披露されていますが、それだけではありません。全体的にはブラックミュージックだと思います。ファンク、それもサザンファンクのグルーヴを持った作品だと思います。ポップフォーマットでありますが、Bop Till You Dropのように売れませんでした。しかし、とても親しみ易い内容になっていると思います。名盤です。

UFO Has Landed in the Ghetto
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[20140317]

両横綱が全勝で折り返しました。綱取りの鶴竜は一つ取りこぼしていますが、まだ可能性はあります。しかし、優勝する為には二人の横綱に勝たなければなりません。新入幕の力士達も元気で、盛り上がっていますが、琴欧洲は組まないと負けるというパターンで、平幕に落ちてしまう可能性も出てきています。

中日までの上位の成績
白鵬 8勝0敗
日馬富士 8勝0敗
鶴竜 7勝1敗
琴奨菊 5勝3敗
稀勢の里 6勝2敗
琴欧洲 1勝7敗
豪栄道 6勝2敗
栃煌山 4勝4敗
豊ノ島 4勝4敗
松鳳山 3勝5敗
遠藤 4勝4敗
玉鷲 1勝7敗


遠藤はちょうど入門1年目ですが、上位全てと当たる地位まで上り詰めています。さすがに上位には通用しませんでしたが、全て真っ正面から当たって、その感触を覚えようと言う意欲が伺えました。大関の稀勢の里には勝ちましたので、何とか星を五分に戻しています。昨日まで全勝だった大砂嵐は、まだしっかりとした相撲は覚えていませんが、体の調子が良いみたいで、投げ技で勝ってきました。今日の遠藤戦は追い込みながらも逆転で遠藤が勝ちました。これからのライバル同士になっていく予感がします。

ご当地の勢が連日大歓声の中頑張っています。まだ力強さは備わっていませんが、名前の通り勢いで五分の成績まで持ってきています。平幕も千代丸と千代鳳の兄弟力士が頑張っています。まだまだこれからの力士ですので、力をつけてくれば大いに期待出来る力士だと思います。これから後半戦の行方はどうなるか、鶴竜がチャンスを活かしきれるかどうか、楽しみであります。

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