95年のProverbとCity Life、94年のNagoya Marimbasが収められたアルバムです。Proverbはソプラノ 、テノール 、ビブラフォン 、電子オルガンで構成されており、悲しげなソプラノから静かに始まって、ビブラフォンが
ミニマルシーケンスを奏で出すと歌も反復されているのが分かります。それも、まるでテープに録音した声をカットアップしたような組み合わせになっている所がライヒらしいです。
1. Proverb
2. Nagoya Marimbas
3. City Life: 'Check It Out'
4. City Life: 'Pile Drive - Alarms'
5. City Life: 'It's Been A Honeymoon - Can't Take No Mo'
6. City Life: Heartbeats - Boats And Buoys
7. City Life: 'Heavy Smoke'
Nagoya Marimbasは日本の名古屋市の
音楽院から委託を受けて作曲されたマリンバの為の
音楽です。2台のマリンバによる位相
音楽になっています。非常にリズミカルな旋律を持った
ミニマルで、2台のマリンバは徐々にずれていき、お互いのフレーズ構成がお互いを補うように絡み合い、一つの
音楽として完成されています。非常に立体的な
音楽です。
City Lifeは5つのパートに分かれており、これはオーケストラとデジタルサンプラーによる
音楽です。これは彼が住んでいるニューヨークの日常を描いたものであり、ニューヨークの日常の音、ガーシュインの音楽、飛行機のプロペラ音、などがサンプリングされています。90年代のニューヨークなので、ラップの決まり文句がサンプリングされています。サンプリングのヒット音によるリズムも加えられており、ロックやヒップホップの要素を持っています。
Proverb