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[20140518]

Atomic RoosterAtomic Rooster
(2002/11/13)
Atomic Rooster

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Crazy World of Arthur BrownにいたVincent CraneとCarl Palmerが結成したAtomic Roosterです。70年のファーストアルバムで、この時のメンバーはキーボードのVincent Crane、ドラムのCarl Palmer、ベースとボーカルのNick Graham:、ギターのJohn Du Cannの四人組でスタートしました。Vincent Craneのアイデアで、ギターが主役の時代でしたが、キーボードを中心としたバンドを創りたいと言う事で始まりました。

1. Friday The Thirteenth
2. And So To Bed
3. Broken Wings
4. Before Tomorrow
5. Banstead
6. Sly
7. Decline And Fall
8. Play The Game

オルガンがほとんど主役ですが、ギターもありますので、当時始まったプログレバンドと同じようなスタイルになっています。しかし、基本的にはソウルフルなブルースロックをベースにしています。しかし、John Du Cannのギターはアメリカ盤でオーバーダビングされていて、当初はギターレスになっています。当時プログレ未満だったバンドのサウンドと同じようなスタイルになっています。プログレの元祖と言われながら、プロコルハルムやムーディーブルースは完成されたプログレサウンドには届きませんでした。そういうプログレ未満のバンドが当時のイギリスにはたんまりといました。

Carl Palmerもジャズロック的なドラミングを叩く人で、オルガンジャズをロックに転換したようなサウンドになっています。Vincent Craneはトーンをいじりながら演奏したり、ワウワウをかませたりと、エフェクティヴなオルガンサウンドを創っています。プログレの時代になり、キーボードプレイヤーも主役になろうとしていた時代で、Vincent Craneは有名にはなれませんでしたが、キーボードプレイヤーの地位を向上させる働きに貢献しています。まだまだ泥臭いロックのファーストアルバムです。

Friday The Thirteenth
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[20140517]

Crazy World of Arthur BrownCrazy World of Arthur Brown
(2010/03/09)
Arthur Brown

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奇才Arthur Brown率いるCrazy World of Arthur Brownです。まだサイケ感覚が残っているアートロックになっています。火の点いた蝋燭を中に入れたマスクを被って歌うなど、Arthur Brownのパフォーマンスで一躍有名になりました。シングルカットされたFIREが大ヒットしましたが、ヒットはこれのみで一発屋的な存在ですが、唯一アルバムを残していて、これがサイケの名盤になっています。

ディスク:1
1. PRELUDE NIGHTMARE
2. FANFARE FIRE POEM
3. FIRE
4. COME AND BUY
5. TIME CONFUSION
6. I PUT A SPELL ON YOU
7. SPONTANEOUS APPLE CREATION
8. REST CURE
9. I'VE GOT MONEY
10. CHILD OF MY KINGDOM
ディスク:2
1. DEVIL S GRIP
2. GIVE HIM A FLOWER
3. MUSIC MAN
4. FIRE
5. PRELUDE NIGHTMARE
6. FANFARE FIRE POEM
7. FIRE
8. COME AND BUY
9. TIME - CONFUSION
10. BRIAN MATTHEW INTERVIEW
11. FIRE POEM FIRE
12. COME AND BUY
13. NIGHTMAR

最近ではオリジナルアルバムにシングルのみだった曲をプラスしてリリースされています。プロデュースはKit Lambert ですが、Pete Townshend も手伝っています。このバンドがいまだにロックファンに忘れられていない理由の一つとしてCarl Palmerが参加していた事がある事です。奇想天外なパフォーマンスで、イギリスではキースムーン並みの変わり者として記憶されています。少し黒魔術的なイメージも持っていますが、実際はどうだったかは不明です。

急に裏返ったファルセットで叫ぶ様はUriah HeepのDavid Byronに影響を与えていると思います。アリスクーパーも彼のパフォーマンスに影響を受けています。この後に控えるハードロックやグラムロックの大きなヒントを与えた人としてとても重要な人物だと思います。FIRE以外が儀式的なサイケロックでありますので、他の曲はヒットしていませんが、アルバムの中で、このFIREへの繋ぎ方など、見事な構成になっています。70年代ロックの礎となった名盤です。

Full Album
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[20140517]

Night MusicNight Music
(2008/06/30)
Darryl\'s Wolf Way

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74年のサードアルバムであり、ラストアルバムになっています。ボーカリストにIF のJohn Hodkinsonを迎えて、Dek Messecarを演奏に集中させる事によって、よりバンドを強力にしようと増強がはかられました。これによりよりダイナミックで迫力のある演奏、表現力を手にしています。せっかくバンドとして充実していましたが、惜しくもこの後解散となってしまいます。

1. Envoy
2. Black September
3. Flat 2/55
4. Anteros
5. We're Watching You
6. Steal The World
7. Comrade Of The Nine

John Hodkinsonのボーカルはプログレボーカリストとしての力量をしっかりと兼ね備えていて、安定感もあります。その為か、曲調もプログレ感が強くなっていて、構成も展開がめまぐるしくなっています。一級品のプログレアルバムです。彼らの最高傑作と言っても良いですし、ロック史にも記録すべき名盤です。しかし、なぜか売れない、もう一つ派手さが必要だったのかもしれません。

マハヴィシュヌやクリムゾンのような雰囲気があって私好みですが、もう少し分かり易いテーマがあった方がインパクトとが出ていたのかもしれません。しかし、プログレファンを納得させられるだけの作品に仕上がっています。この後バンドは解散し、Darryl Wayは再びCurved Airに参加します。他のメンバーもそれぞれ夢異なバンドへ参加していく事になります。

Full Album

[20140517]

サテュレーション・ポイント(飽和点)サテュレーション・ポイント(飽和点)
(2001/06/13)
ダリル・ウェイ&ウルフ

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73年のセカンドアルバムです。ファーストは歌を中心にしたポップな構成でしたが、ここでは思いっきりやりたい事をやっています。歌よりも演奏を重視してインストが多くなっています。フュージョンのようなバトル形式の演奏ではありますが、プログレ的な展開になる所がファンをも納得させるだけの内容になっています。

1. The Ache
2. Two Sisters
3. Slow Rag
4. Market Overture
5. Game of X
6. Saturation Point
7. Toy Symphony

ギターとバイオリンとのスリリングなユニゾンなど、マハヴィシュヌを思わせますが、さすがにマハヴィシュヌほどの破壊力はありません。そういうのをやりたいのでしょうが、そこまでの演奏力を持ったバンドではありません。自分達の出来る範囲で頑張っているので、独自のサウンドになっています。それが正解でしょう。無理に背伸びする必要は無いのです。これだけでも充分テクニカルな演奏でありますし、破壊力が無い分、まだポップさは残っています。

私もポップでロック寄りなフュージョンを目指していた時期があって、そういう点では非常に参考になるスタイルです。ロックファンでも楽しめるフュージョンというファジーなスタイルなのですが、この塩梅が結構難しく、ポップ過ぎず、凝りすぎずというところでかっこ良く決めたいのですが、なかなか難しい。そういう点ではこのアルバムは案外良い所でまとまっている演奏になっていると思います。壮大過ぎずに、表現したい事は四課k裏表現すると言う点では成功していると思います。名盤です。

Full Album

[20140517]

カニス・ループス+2(紙ジャケット仕様)カニス・ループス+2(紙ジャケット仕様)
(2008/11/26)
ダリル・ウェイズ・ウルフ

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Curved Airを脱退したDarryl Wayが結成したDarryl Way's Wolfの73年のファーストアルバムです。メンバーはバイオリン、キーボードのDarryl Way、ボーカルとベースのDek Messecar、ギターのJohn Etheridge、ドラムのIan Mosleyの四人です。プロデューサーが元キングクリムゾンのIan McDonaldで、彼もピアノやタンバリンで参加しています。

1. Void
2. Isolation Waltz
3. Go Down
4. Wolf
5. Cadenza
6. Chanson Sans Paroles
7. McDonald's Lament
8. Spring Fever
9. Wolf [Single Version]

サウンドとしてはポップなプログレと言う感じで、テクニカルな演奏とポップなボーカルを両立させようとしています。自分のバンドを持てた事で、もっと好きな事をやるのかと思いきや、この後再度Darryl WayがCurved Airに参加した時のようなロックよりのスタイルになっています。非常に英国的な情緒性も持ちながらも歌ものとしてまとまるように構成されています。

演奏の端々にはプログレやフュージョン的なテクニックが満載ですが、歌の邪魔にならないようにしています。しかし、シンプルなポップソングに比べると複雑であり、このどっち付かずのスタンスがB級な印象になっています。しかし、仰々しいプログレは嫌だけど、単純なポップソングも物足りないと思っているコアなロックファンには心地良いサウンドだと思います。ですから、当時は売れなかったにしても後に再評価されているバンドであります。こんなコンパクトなプログレが好きな人って、今は結構いると思います。

Full Album

[20140516]

North StarNorth Star
(2014/03/20)
Curved Air

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2014に再結成を果たし、リリースされた38年ぶりの新作です。新曲は7曲だけで、後は昔の曲の再演になります。フュージョンよりのテクニカルな演奏になっています。メンバーははずせないボーカルのSonja Kristina、ドラムがFlorian Pilkington-Miksa 、ギターのKirby Gregory 、ベースがChris Harris 、キーボードがRobert Norton、バイオリンがPaul Sax となっています。

1. Stay Human
2. Time Games
3. Puppets
4. Images and Signs
5. Interplay
6. Spider
7. Magnetism
8. Colder Than a Rose in Snow
9. Spirits in the Material World
10. Old Town News
11. Situations
12. Chasing Cars
13. Young Mother
14. Across the Universe

この新メンバーで精力的にライブもこなしています。バイオリンに昔のメンバーがいないのは残念ですが、Sonja Kristina の声が続く限りバンドとしては大丈夫なのでしょう。元メンバーのStewart CopelandがいたポリスのSpirits in the Material WorldとビートルズのAcross the Universeをカバーしています。プログレといいよりフュージョン系のポップなロックサウンドになっています。

大物再結成ブームに遅れていますが、このバンドも大物バンドであった事は間違いありません。しかし、Darryl WayかEddie Jobsonがいればもっと話題になっていたでしょうが、そこはそれぞれの事情があるのでしょう。Stewart CopelandはSonja嬢の元旦那なので無理でしょうが、ヤードバーズも地味なメンバーで再結成していますので、そこはローカルな人気を満足させれば良い感じなのでしょうか。同窓会的なノリですが、悪くはありません。演奏は素晴らしいです。

Time Games
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[20140515]

AirborneAirborne
(2011/08/19)
Curved Air

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76年のアルバムです。Tony Reevesが正式なベーシストとしてクレジットされていますが、このアルバムの後にバンドは解散しています。前作でサザンロックよりのソウルフルな感じを出していましたが、その延長で英国的なポップさを加えて、ポップでありながらプログレ風なエレガントな作品に仕上げています。

1. Desiree
2. Kids To Blame
3. Broken Lady
4. Juno
5. Touch Of Tequila
6. Moonshine
7. Heaven (Never Seemed So Far Away)
8. Hot And Bothered
9. Dazed
10. Baby Please Dont Go

Stewart Copelandはこの後のニューウェイヴの時代にポリスに加わりますが、その青写真的なドラムパターンを創っています。バンドとしてもテクニシャン揃いでしたから、これからまとまっていけばもっと素晴らしい作品を残していけていたと思いますが、そうなる前に解散していますので、もったいないと思わせる印象を持つアルバムです。

フュージョン志向のあるDarryl Way ですからA.O.R.的なアレンジもあったり、ポップになりながらも次の時代を見越したサウンドになっています。この頃は大げさなプログレは時代遅れになっていて、ベテランプログレバンドはこぞってアメリカ志向のサウンドに転換し始めていた頃であり、このアルバムの方向性も間違っていなかったと思います。いろんな可能性を残しながら、バンドはこれにて解散となり、巣立っていったメンバーがその後活躍してこのバンドの知名度を上げていきます。

Desiree
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[20140514]

Midnight WireMidnight Wire
(2011/04/29)
Curved Air

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75年のアルバムです。Eddie Jobsonはアルバム1枚だけで脱退してしまって、オリジナルメンバーで再結成となったのですが、結局Darryl Wayだけが残って、ギターはMick Jacques、ドラムは当時Sonja Kristinaと結婚していて、後にポリスに参加する事になるStewart Copelandになっています。ゲストで元キャラバンのJohn G. Perryがベース、キーボードにPeter Wood、バックコーラスにDerek Damainが参加しています。

1. Woman On A One Night Stand
2. Day Breaks My Heart
3. The Fool
4. Pipe Of Dreams
5. Orange Street Blues
6. Dance Of Love
7. Midnight Wire

プログレ色が少し後退して、ロック的というか、リズム&ブルース色が強くなっています。女性ボーカルと言う事で、ジャニスジョップリン辺りを意識していいたのでしょうか。Sonja Kristinaはソウルフルな歌い方になっています。サザンロックみたいなアレンジを情緒的に演奏しています。Darryl WayのバイオリンはEddie Jobsonとは違うスタイルで、ケルティックなスタイルも持っているようです。

Stewart Copeland のドラミングはそれほど巧いと言う印象はありませんが、ポリス以降の片鱗は見せています。初期の頃、プログレ化してからのスタイルとも違う、新しいカーヴドエアーの誕生です。曲の終わり方が中途半端になっているのが気になりますが、コンパクトにまとめて仰々しいプログレから脱却してようとしているみたいです。プロフェッショナルな演奏は安心して聴いていられます。

Woman On A One Night Stand
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[20140513]

Air CutAir Cut
(2006/03/13)
Curved Air

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73年のアルバムです。メンバーが入れ替わり、サウンドも大幅にシフトチェンジしました。まずダリルウェイの代わりに当時まだ17歳だったEddie Jobsonが加入。後にRoxy Music、Frank Zappa's band、U.K.、Jethro Tull、Yesと渡り歩き、エレクトリックバイオリンの第一人者としてこのバンドの知名度をあげていきます。ギターにはKirbyが加入します。ジャズ志向があったダリルウェイがいなくなった事で、プログレ度が強くなっています。

1. The Purple Speed Queen
2. Elfin Boy
3. Metamorphosis
4. World
5. Armin
6. U.H.F.
7. Two-Three-Two
8. Easy

Eddie Jobsonはキーボードも演奏して、シンセとギターが分担された事で、プログレ全盛期にプログレファンを唸らせる名盤を創り上げました。Eddie Jobsonは若いながらもキーボードプレイも達者で、クラシカルな部分が大幅に導入された事により。サウンドに統一感が生まれ、初期の頃の混沌とした感じから脱却して洗練されたプログレバンドとして説得力のある演奏になっています。

変拍子も多用して、Sonja Kristinaの女性ボーカルならではの特長を活かした楽曲になっています。プログレバンドとしてこのバンドを認識している人にとってはこのアルバムが最高傑作でありましょう。もうB級感はありません。一流の、他のバンドに負けないくらいの完成度を誇っています。実験的な部分は後退していますが、それでも昔からのファンをも納得させるだけの素晴らしい内容になっています。名盤です。

Metamorphosis
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[20140512]

夏場所が始まりました。鶴竜が横綱となって初めての場所、遠藤は大銀杏はまだですが、初めてマゲを結っての場所になります。上位陣は安泰であるはずが、日馬富士だけ黒星です。まだ足が直っていないのか、足腰が軽い感じです。それに対して初の小結の場所となった嘉風は気合いの入った前に出る相撲がいい結果に繋がっています。

初日の上位の取り組み結果
○白鵬 寄り切り 千代鳳
○嘉風 押し出し 日馬富士
○鶴竜 引き落とし 碧山
○稀勢の里 押し出し 豪風
千代大龍 り切り 琴奨菊○
○豪栄道 とったり 宝富士
○安美錦 突き落とし 栃煌山
○遠藤 寄り切り 旭天鵬
○松鳳山 寄り切り 豊ノ島
○魁聖 寄り切り 勢


新入幕も多く、佐田の海は期待が持てる力士ではないでしょうか。蒼国来も何場所ぶりかの久しぶりの幕の内に帰ってきました。鶴竜が横綱になったことで白鵬も容赦なく優勝を目指しているでしょうし、真面目な鶴竜も負けられない地位である事は自覚しているでしょうから、白熱した場所になってくれると期待しています。

鶴竜vs碧山
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[20140512]

PhantasmagoriaPhantasmagoria
(2000/03/13)
Curved Air

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72年のサードアルバムです。ベースが又代わってMike Wedgwoodになっています。ホーンセクションも加えて、より完成度の高いアルバムに仕上げています。テーマもドラマティックになり、プログレ色が強い作品に仕上がっています。Darryl Way が参加した最後のアルバムと言う事もあって、彼らの最高傑作とされています。

1. Marie Antoinette
2. Melinda (More Or Less)
3. Not Quite The Same
4. Cheetah
5. Ultra-Vivaldi
6. Phantasmagoria
7. Whose Shoulder Are You Looking Over Anyway?
8. Over And Above
9. Once A Ghost Always A Ghost

Darryl Wayがキーボードも演奏するようになり、Francis Monkmanがギターに専念出来るようになり、ギターの出番も増えています。アコースティックなMelindaなど、牧歌的な雰囲気もプログレ感があっていいです。この頃まではまだエレクトリックバイオリンではなく、アコースティックバイオリンですから、クラシカルな演奏も対応出来ています。72年は名盤が豊作な年であり、彼らもこの時に最高の作品を残しています。しかし、売れたのはイギリスやヨーロッパ圏であり、日本では大きなヒットにはなっていません。

トラッドフォークブームというのもイギリスではあって、その辺も取り入れているのは正解です。ジャズ的な部分もありますが、クラシカルな雰囲気を大事に制作されているので、他の要素も活かされてきています。展開も複雑になっていますが、まとまりがあります。しかし、この後ギターのFrancis Monkmanが脱退し、Darryl Wayも続いて出て行きました。当時のバンドではよくある交代劇ですが、これが無ければもっと大きな成功を収めていたかもしれません。

Marie Antoinette
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[20140511]

Second AlbumSecond Album
(2008/08/26)
Curved Air

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71年のセカンドアルバムです。Back Street Luvがシングルヒットした事により、アルバムの売り上げも上がりました。彼らの最大のヒット作になっています。音楽的にもプログレ度、フュージュン度が色濃くなって、サウンドにまとまりが出始めています。ベーシストがIan Eyreに変わっています。

1. Young Mother
2. Back Street LuV
3. Jumbo
4. You Know
5. Puppets
6. Everdance
7. Bright Summer's Day '68
8. Piece Of Mind

ファーストとの大きな違いはシンセサイザーを多用するようになっている事です。シンセとバイオリンのバトルと言うのはマハビシュヌでもやっている事で、フュージョン的ですが、プログレ的な音色を使っているので、プログレ的でもあります。ただ、このバンドはシンセもギターもFrancis Monkmanが一人で担当しているので、ギターの出番が地味になっているのが難点だと思います。当時はまだギターヒーローの時代ですから、どんなにシンセが頑張ってもロックファンはギタープレイに期待しがちだったのです。

地味ながらギタープレイも悪くはないのですが、シンセとバイオリンが目立ってしまうので、主流には乗り切れなかったのです。このバンドが有名なのは、後に有名になるメンバーが出入りしているからで、音楽的に正当な評価を受ける事が少なかったのです。ヨーロッパでは正当な評価は受けていますが、世界的に見ると地味な存在でした。Sonja Kristina のボーカルも悪くないし、A級バンドとしても評価すべきバンドではあります。曲調としてはまだサイケの時代を引きずっていますが、統一感も出てきた名盤だと思います。

Back Street Luv
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[20140511]

Air ConditioningAir Conditioning
(2008/08/26)
Curved Air

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続きましてはカーブドエアーです。このバンドをB級扱いするのは失礼かもしれませんが、当時はヨーロッパ諸国でのみの人気でした。女性ボーカルにエレクトリックバイオリンを主役にしたプログレバンドでありますが、仰々しいプログレとは違った、こちらもイタリアやオランダっぽい感じのサウンドになっています。70年のファーストです。

1. It Happened Today
2. Stretch
3. Screw
4. Blind Man
5. Vivaldi
6. Hide and Seek
7. Propositions
8. Rob One
9. Situations
10. Vivaldi With Cannons

このファーストでのメンバーはバイオリンのDarryl Way、ボーカルのSonja Kristina、ベースのRob Martin、ギター、キーボードのFrancis Monkman、ドラムのFlorian Pilkington-Miksaの5人組です。Darryl Wayのバイオリンを主役にしたサウンドはどちらかというと、マハビシュヌのようなハードフュージョンスタイルの影響も受けています。なので、ハードでジャズ的だけどプログレっぽいという、これも混沌としたサウンドになっています。

フュージョンもプログレも好きな私にとっては面白いバンドなのですが、このどっち付かずなスタイルは日本で売り込むには難しかったのだと思います。例えばツェッペリンもプログレ的でありますが、ハードロックな部分を前面に出していたので売れました。パープルも第一期はジャズとクラシックが混じりあっていましたが、ツェッペリンに習ってハードロックな部分を前面に出した事で成功しています。第一期のままでは、今頃はB級扱いのバンドになっていた事でしょう。なので、このバンドも有名ではありますが、売り上げから言えばB級なのです。

It Happened Today
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[20140511]

グロウインググロウイング
(2001/06/21)
ジョンジー

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74年のサードアルバムであり、オリジナルアルバムとしては最後のアルバムになります。ジャズロック的な演奏になっています。ゲストとしてサックスのBernard Hagley、クラビネットとシンセのKen Elliot、パーカッションのMaurice Pertが参加しています。最初からクリムゾンのようにフリージャズのエッセンスを取り入れていましたが、時代はフュージョンの時代でもあります。しかし、彼らがやっているのはその一つ前のジャズロック的な粗い演奏です。

1. Can You Get That Together
2. Waltz for Yesterday
3. Know Who Your Friends Are
4. Growing
5. Hard Road
6. Jonesy

プログレはクラシックとジャズとロックが融合したものですが、ハードロックバンドにも似たようなスタイルを取り入れているバンドもあり、当時ハードロックとプログレを分けて聴いていたのは日本だけで、イギリスではどれもポストサイケなバンドであり、このごった煮感は70年代初期のバンドは多くいました。しかし、熟成されたこの時期にこんな事をやっている事自体B級ならではであります。他のバンドはこのごった煮感を卒業して、完成度の高い音楽を構築する事に成功していて、それが売れていましたので、後発のこのバンドがどんなに頑張っても売れないのも納得です。

これが60年代後半の作品なら凄いバンドだと評価されていた事でしょう。ですから当時は評価も低かったのですが、この手の混沌とした感じが好きな人にとっては再評価に値するバンドなのです。綺麗にまとめ過ぎているバンドに物足りなさを感じているコアなファンによって今では愛されています。プログレ的な展開を見せますが、演奏自体はハードロックのノリであり、プログレになりきれず、プログレの旬も過ぎ始めていましたので、このバンドも方向性を見失ったのか、この後解散となります。

Can You Get That Together
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[20140511]

Keeping UpKeeping Up
()
Jonesy

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73年のセカンドアルバムです。ベースがDavid PaulからJohn Jonesの実兄Gypsy Jonesに代わり、ホーン、パーカッションのAlan Bownが加わり5人組になっています。ストリングスやホーンも加わったアレンジになって、音楽的な完成度が上がっていますが、このバンドのボーカルが弱い所がB級バンドに留めている要因ではないかと思います。コーラスも重厚に重ねるようになっていますが、どこかイタリアバンドみたいなよそよそしさがあります。

1. Masquerade
2. Sunset and Evening Star
3. Preview
4. Questions and Answers
5. Critique (With Exceptions)
6. Duet
7. Song
8. Children

メロトロンも多用していてプログレのように聴こえますが、明らかにこのバンドはハードロックバンドです。クリムゾンお影響があるバンドですが、プログレバンドと呼ぶには曲の構成が単純すぎるのです。当時はハードロックとプログレの区別なイギリスではなく、同じスタンスで作品を創っていたと思います。ですから日本的に区別するならこのバンドはハードロックバンドなのです。

72年頃はハードロックもプログレも熟成期で、数多くの名盤が同時にリリースされています。70年代ロックの一番幸せな時間でありました。その後の73年にまだ熟成されていないこのサウンドはB級呼ばわりされても仕方ありません。後発国のイタリアやオランダ辺りのバンドのような雰囲気を持っているのです。バンドとしては背伸びして制作された感じですが、小手先のオーケストレーションやメロトロンの使用などを並べた所で必要性と言うか、アレンジに説得力を感じないのです。だからこそ、その小手先具合が妙にハマると、このB級バンドも楽しめるようになります。頑張っているだけにどこか応援したくなるようなバンドであります。

Masquerade
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[20140510]

No AlternativeNo Alternative
()
Jonesy

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一通りの作品を紹介してきましたので、やっとB級バンドの紹介に入ります。B級バンドの代表格ジョンジーから紹介します。72年のファーストアルバムです。キングクリムゾンの影響を感じさせながらもハードロックバンドとして出てきましたが、商業的な成功に至らず、知名度も後になってから発掘されたバンドとしてB級バンドと言うレッテルと張られているバンドです。

1. No Alternative
2. Heaven
3. Mind Of The Century
4. 1958
5. Pollution
6. Ricochet

メンバーはギターのJohn Jones、キーボードのJamie Kaleth、ベースのDavid Paul、ドラムのJim Payneの四人組です。69年はウッドストックが行われた事で歴史的な年とされていますが、サイケデリックは衰退し始めていて、ビートルズも解散間近でありました。では何が特別だったかというと、プログレの創始者キングクリムゾンとハードロックの基盤を築いたレッドツェッペリンがデビューした年なのです。それまで常に1位の地位を動かなかったビートルズのアビーロードを退けてクリムゾンのファーストアルバムが1位に輝きました。新旧交代を象徴する年なのです。

当時はハードロックとプログレの区別はありませんでした。ですから両方から影響を受けたバンドが続々と登場してきます。売れていれば名前を知られていいますが、売れていないバンドはほとんど名前を知られていません。相当マニアックな人にしか知られていなかったバンドが後にB級バンドとして脚光を浴びる日が訪れます。その最もたるバンドがこのバンドなのであります。では何故B級バンドになっていたのでしょうか、私の結論はB級バンドは所詮B級バンドなのです。真似事で始めたバンドが真似事以上のものを創れなかったからこそB級バンドなのだと言うのが私の結論です。売れなかったのにはそれなりの理由があるのです。しかし、それだけで終わらせるにはもったいないバンドが後に再評価されるようになっていきます。決して悪い内容では無い作品ですが、B級バンド出終わった事が納得出来るファーストアルバムだと思います。

No Alternative
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[20140510]

Philip Glass: Violin Concerto No. 2 American Four SeasonsPhilip Glass: Violin Concerto No. 2 American Four Seasons
(2010/08/25)
Robert McDuffie

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2009年の作品です。これが今のところ、グラスの最新作になっています。ヴァイオリン協奏曲としては2作品目でアメリカの四季というサブタイトルがついています。ビバルディの四季とは違う解釈による四季を表現しています。しかし、曲のヒントとしてはビバルディからの影響を明言しています。

1. Prologue
2. Movement I
3. Song No.1
4. Movement II
5. Song No.2
6. Movement III
7. Song No.3
8. Movement IV

非常に情感的な音楽であり、晩年のグラスの音楽的な特長としては、初期の頃の無機質なミニマルミュージックとは対局にある音楽を創るようになっています。これも民族音楽からの影響が大きいと思いますが、エモーショナルで情感たっぷりな表現を大事にしています。ですからクラシック音楽からの系譜として現代で活躍する音楽家としても大いに評価出来る作品になっていると思います。

これはアメリカというよりも、どの国の四季としても通用するような音楽であり、その美しさ、雄弁さは見事なものです。そして後半では得意のミニマルの手法も出てきて、グラスの音楽なのだと改めて思い知らされます。いろんな音楽を取り入れながらも自分のやりたい事に徹してきた音楽家であり、もはや現代音楽の云々は必要ない音楽家だと思います。名曲です。

Prologue Movement I
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[20140510]

Hydrogen JukeboxHydrogen Jukebox
(1993/11/16)
Nonesuch *cl*

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93年の作品で、アレンギンズバーグによる台本を元に作曲されたオペラです。社会的な問題となっている反戦運動、 性革命 、 薬 、 東洋哲学 、 環境問題などを定義した内容になっています。これに対してグラスはオーケストラからシンセを使ったバンドスタイルの音楽を提供しています。邦題は水素のジュークボックスです。

1. Song # 1
2. Song # 2
3. Song # 3
4. Song # 4
5. Song # 5
6. Song # 6
7. Song # 7
8. Song # 8
9. Song # 9
10. Song # 10
11. Song # 11
12. Song # 12
13. Song # 13
14. Song # 14
15. Song # 15

ミニマルの手法を大いに使った曲調になっていて、男女の混合合唱によるオペラが物語を繰り広げていきます。それに朗読もあったり、演劇的なオペラであり、現代的な音楽など、ミュージカルのようであります。アメリカでよく議論されているような内容であり、音楽もどこか理屈っぽい感じを表現しています。

現代的な音楽を多く含んでいますので、いつものグラスの音楽性とは違った面も聴く事が出来ます。ミュージカル的であったり、民族音楽的であったり、ジャズ風であったり、アメリカそのものを表現した音楽になっています。異民族の集まり、それは多くの問題を克服しながら、そして暴力的に解決してきた歴史を物語っています。

Song #1 From Iron Horse
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[20140509]

Philip Glass: Music in Twelve PartsPhilip Glass: Music in Twelve Parts
(2008/09/09)
Lisa Bielawa、Jon Gibson 他

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この曲も71年に書かれましたが、アルバムとしてリリースされたのは96年になってからになります。CDで3枚組という大容量です。Twelve Partsの内容は3台の電子オルガン、フルート2本、4本のサックス、そして女性ボーカルという構成になっています。対位法によるアンサンブルによるミニマルミュージックになっています。

Disc: 1
1. Music In Twelve Parts: Part 1
2. Music In Twelve Parts: Part 2
3. Music In Twelve Parts: Part 3
4. Music In Twelve Parts: Part 4
5. Music In Twelve Parts: Part 5
Disc: 2
1. Music In Twelve Parts: Part 5 (conclusion)
2. Music In Twelve Parts: Part 6
3. Music In Twelve Parts: Part 7
4. Music In Twelve Parts: Part 8
Disc: 3
1. Music In Twelve Parts: Part 9
2. Music In Twelve Parts: Part 10
3. Music In Twelve Parts: Part 11
4. Music In Twelve Parts: Part 12

この頃は機械的に反復するミニマルになっていて、オルガンも電子音のような音色になっていて、フルートもサックスも女性ボーカルもどこか無表情でサンプリングされている音のように聴こえますが、生演奏されています。これだけ長い時間反復を繰り返すのは演奏者にとっては地獄だと思いますが、聴く方は家具の音楽のように聴けば良いと思いますが、ミニマルによる反復はどこか落ち着きません。

グラスは3年の月日をかけて曲を完成させていて、時間をかけてアイデアを集約して完成させるのではなく、アイデアの蓄積によって、これだけ長い曲にしてしまっています。ここが現代音楽家の傲慢なところであり、聴く方の都合とか関係なく作曲することによって新しい可能性を模索しているので、無駄を省くという概念が無かったのでしょう。しかし、曲は長いですが無駄に聴こえる所は無いと思います。

Music in Twelve Parts

[20140508]

Philip Glass: Music with Changing PartsPhilip Glass: Music with Changing Parts
(2007/03/20)
Icebreaker

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94年にリリースされたアルバムですが、曲自体は70年に作曲されています。電子音によるミニマルミュージックで、ライヒと共通する部分を持っていた頃の作品です。電子音に加えてフルートやサックスが絡んできます。テクノに通じるような音楽ですが、これは打ち込みではなく、手弾きによる演奏だと言う所が現代音楽なのであります。

1. Music With Changing Parts

初期の頃の作品なので、あからさまにミニマルであり、ライヒのように変拍子のシーケンスになっています。ユニゾンと対位法による絡み方など、ミニマルらしい曲です。これはグラスにとっては実験的な作品であり、この後はこの手法にこだわる事無く、自分なりのスタイルを確立していきます。典型的なミニマル作品なのであります。

エレクトリックバイオリンや電子音はまるでメロトロンで生成された音のように響き、その影響で、フルートやサックスも加工されたような音に聴こえます。生々しいくらいのサンプリングで創ったかのようなアンサンブルです。反復するフレーズはシンプルなようでいて、演奏する方はかなりの集中力を要求されます。鋭利なテクノのようであります。

Music With Changing Parts

[20140507]

Cassandra\'s DreamCassandra\'s Dream
(2008/01/08)
Original Soundtrack

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2007年の映画音楽です。ウディ・アレン監督の映画でアメリカ人のアレンですが、イギリス資本でロンドンを舞台にした映画を創っています。初期の頃は皮肉めいた映画を創っていましたが、この頃になると結構シリアスな作品を創るようになっています。音楽もそれに合わせてシリアスな雰囲気を持っています。

1. Cassandra's Dream
2. Buying the Boat
3. Sailing
4. The Cockney Brothers
5. A Drive in the Country
6. Angela
7. Howard's Request/In the Apt.
8. The Pursuit & Murder in the Park
9. Suspicion
10. The Plot Unravels
11. Death on the Boat
12. Cassandra's Dream Finale

重厚なオーケストラ、アルペジオによるミニマル、いつものグラスらしい作品です。手法はいつもと同じなので、後は映像から受ける印象によって作曲しているようです。それは即興に近い創作なのかもしれません。だからこそ、これだけ連発して映画音楽を創れる訳です。しかし、続けて聴くとさすがにワンパターンのようにも感じます。

交響曲シリーズが素晴らしかっただけに映画音楽の方は手を抜いているような印象が無い訳ではありませんが、それでもこれだけの内容になっているのだから凄いです。ある程度手法が確定しているので、あとは題材だけの問題のようで、映画音楽としては申し分ありませんが、何か新鮮さに欠けるように感じるのは贅沢でしょうか。

Cassandra's Dream
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[20140506]

Illusionist (Score)Illusionist (Score)
(2007/02/01)
Various Artists

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2006年の映画音楽です。スティーヴン・ミルハウザー原作のバーナム博物の中の短編小説の映画化で、監督はニール・バーガー、邦題は幻影師アイゼンハイム。これはサスペンスの要素のおる映画で、音楽的にも情緒的な部分からスリリングな展開へと発展していきます。

1. The Illusionist
2. Do You Know Me?
3. Chance Encounter
4. The Locket
5. The Orange Tree
6. The Mirror
7. Wish I Would See You Again
8. The Sword
9. Meeting In The Carriage
10. Sophie
11. The Secret Plot
12. Sophie's Ride To The Castle
13. The Accident
14. The New Theater
15. Frankel Appears
16. A Shout From The Crowd
17. Eisenheim Disappears
18. The Search
19. The Missing Gem
20. The Chase
21. Life In The Mountains

ミニマルの手法で高揚感も出せますが、不安感も演出出来ます。淡々と繰り返される反復フレーズは、何かが起きるような緊張感を演出出来ます。この手法を大いに活用した構成になっていると思います。モノクロのような映像美と切ない恋心。グラスの音楽が絶妙に効果的に使われています。

ヨーロッパの古い街並を彩るヨーロピアンな格調高きオーケストレーション、美しい映画ですし、美しい音楽です。どこかもの悲しげなセンチメンタルな切ない映画、やがて、悲しい現実のもとにさらされる物語、オーソドックスな音楽ですが、変わった事をやる事にこだわらないグラスらしいロマンティックな音楽になっています。

The Illusionist

[20140506]

映画「あるスキャンダルの覚え書き」オリジナル・サウンドトラック映画「あるスキャンダルの覚え書き」オリジナル・サウンドトラック
(2007/05/23)
フィリップ・グラス

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2006年の映画音楽です。ゾーイ・ヘラーの小説をリチャード・エアー監督が映画化したものです。映像音楽で力を発揮するグラスですが、映画音楽ではこの頃でもミニマルの手法を出していきます。女教師が教え子と肉体関係を持って逮捕されていくスキャンダルを描いた映画で、サスペンスではないのですが、サスペンス的な音楽になっています。

1. First Day of School
2. The History
3. Invitation
4. The Harts
5. Discovery
6. Confession
7. Stalking
8. Courage
9. Sheba & Steven
10. The Promise
11. Good Girl
12. Sheba's Longing
13. Someone In Your Garden
14. A Life Lived Together
15. Someone Has Died
16. Betrayal
17. It's Your Choice
18. Barbara's House
19. Going Home
20. I Knew Her

知識を持った人間は本能をコントロールして悦楽を楽しむようになりますが、時に本能の方が勝ってくる事があります。何でも食べる人間は、何にでも発情する事が出来ます。本来は肉食だったのが、集団で生活するようになり、定期的に収穫出来る野菜を食べるようになっていきます。セックスについてはフリーセックスが主流だったの対して、宗教的な理由で一夫一婦制を重んじるようになっていきます。

未成年に対するセックスは多くの国で禁止されています。教師と教え子と言う関係はえてして恋愛感情に発展し易いものですが、第一線を超えると罰せられます。本来の人間の性とは矛盾が生じるような社会規則の中での葛藤を描いた映画、そしてその心理的描写を表現してみせた見事な音楽になっています。

First Day of School
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[20140506]

Philip Glass: Symphony No. 8Philip Glass: Symphony No. 8
(2006/05/09)
Philip Glass、 他

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2005年の交響曲第8番です。交響曲では最後の曲になっています。純粋に素直な交響曲として作曲されていますが、これも情熱的なくらいエモーショナルな躍動感に溢れています。これも民族音楽の要素が大きく影響しているからで、ヨーロッパの国々にも民族音楽があり、クラシック音楽と微妙に影響しあいながら発展してきました。そうした庶民レベルでの音楽性を反省させている手法になっています。

1. Movement I
2. Movement II
3. Movement III

本来音楽とは宗教的な儀式、貴族の楽しみの前に、庶民レベルで引き継がれてきた部分が多く、それは冠婚葬祭などえ使われる音楽から舞踏音楽、流行歌もあります。それぞれの地域で独自に発展していた音楽を理論的にまとめてきたのがクラシック音楽であり、より巧妙な技法を使うようになり、近代に置いては現代音楽まで発展してきました。

その現代音楽家の一人であるグラスが庶民レベルの音楽性を取り入れる事により、形式張った音楽からもっと情感的な音楽へと回帰しているのが晩年の作品群になります。地域の民族音楽にはそれぞれのルールがあり、それが理論的になってしまった音楽にとって新鮮さを付け加えるエッセンスになっていると言うのも興味深いものです。アカデミックな音楽と情感的な音楽の融合。よれにより、より完成度の高い作品に仕上がっています。

Symphony No 8

[20140506]

Glass - Symphony No 7, ToltecGlass - Symphony No 7, Toltec
(2009/11/02)
Philip Glass、 他

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2005年の交響曲第7番Toltecです。指揮者レナードスラットキンの誕生日を祝う為に委託され作曲しました。これも民族音楽のようなエモーショナルな音楽になっています。音階、リズム、民族音楽とオーケストラの融合はボヘミアンで情熱的でエキゾチックです。

1. The Corn
2. The Hikuri (the Sacred Root)
3. The Blue Deer

トルテックとはメキシコ高原のシャーマニズムの思想から来ていると思われます。ですから、どこか儀式的な雰囲気があります。これもまるで映画音楽のようにビジュアルを感じさせる音楽になっています。ミニマルのような反復があるとしたら呪術的な呪文のような言葉でしょうか。

まだヨーロッパからの侵略が始まる前のメキシコ文明を呼び起こすような音楽。反復も強弱により表情が変化していきます。メキシコの精神的な世界を深くえぐったような激しさを持っています。これまでの紳士的なグラスの音楽とは違った情炎の音楽。それは新しい武器でもあります。

The Corn
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[20140505]

The Fog of War (A Film by Errol Morris): Music by Philip GlassThe Fog of War (A Film by Errol Morris): Music by Philip Glass
(2003/12/09)
Orange Mountain

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2003年の映画音楽です。エロール·モリス監督により戦争批判の映画です。第二次世界大戦 、 ベトナム戦争 、 キューバ危機というアメリカが直面してきた戦争を題材にしています。同時多発テロによる初めての国内攻撃を受けたアメリカは戦争についてより敏感になっていた頃でありましたが、多くの事が規制されていました。その中で、この題材はかなり刺激的な映画となっています。

1. 100,000 People
2. Target Destruction
3. Revolution in the Pentagon
4. Low Evil
5. Blind Moles
6. Behind the Moon
7. November 1, 1967
8. IBM Punch Cards
9. The War to End All Wars
10. Statistical Control
11. A New Weapon
12. Damned If I Dont
13. The Family
14. Chengtu
15. Dominoes
16. 67 Cities
17. Rolling Thunder
18. Invitation
19. Success
20. Data
21. Across the World
22. 5 Weeks
23. Norman Morrison
24. Snowing
25. Gulf of Tonkin
26. Return From Vietnam
27. Private and Public
28. Unilateralism
29. Why Are We Here?
30. Evil Grade
31. Body Count
32. The Light That Failed
33. No Second Chance
34. The Fog of War

音楽的にはいつものグラス節です。ただし、この頃の作品はリズムの作り方が秀逸です。民族音楽からの影響もありますが、より情感たっぷりなリズム構成を創っています。ですからいつもの手法でも表現力の豊かさが違っています。映画音楽になるとミニマルの手法も復活しますが、グラスのミニマルは機械的ではなく、生身の温もりを感じさせます。

オーケストレーションは雄大な交響曲のように響き、映像が無くても映画以外の映像が浮かぶほどイマジネーションをくすぐります。構成としては単純かも知れませんが、様々な映像の断片がめくれていくような流れを持っています。映画音楽でこそ本領を発揮する音楽家だと思います。

100,000 People
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[20140505]

NaqoyqatsiNaqoyqatsi
(2002/10/08)
Sony Classical *cl*

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2002年の映画音楽です。カッツィ三部作の最後の作品で、ゴッドフリー・レッジョ監督による文明批判映画の第三弾です。演奏にはヨー・ヨー・マのチェロが大きくフューチャーされています。タイトルのNaqoyqatsiとはホピ族の言葉でお互いを殺すの生活、戦争のある生活を意味しています。競い合う社会はやがて戦争を生み出す仕組みを批判しています。

1. Naqoyqatsi
2. Primacy of Number
3. Massman
4. New World
5. Religion
6. Media Weather
7. Old World
8. Intensive Time
9. Point Blank
10. The Vivid Unknown
11. Definition

この映画は資金繰りで延期されていました。その間にアメリカを襲った同時多発テロが起こり、より現実味を帯びた作品に仕上がっています。音楽としてはこれまでの三部作と同様のミニマルミュージックであり、オーカストラにシンセサイザー、そして民族楽器も多用されています。以前の作品では抽象的な存在の音楽だったと思いますが、より積極的に訴えかけてくるような音楽になっています。

リズムの作り方が民族音楽的であり、この時期のグラスの音楽はエモーショナルで情熱的な作風になっています。言葉が無い映画だけに、より音楽から発せられるメッセージが活かされてきます。それだけに、かなり音楽によるところが大きな割合を占める映画になっていると思います。

Naqoyqatsi
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[20140505]

The HoursThe Hours
(2002/12/16)
Nonesuch/elektra

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2002年の映画のサウンドトラックです。マイケル・カニンガム原作、スティーブン・ダルドリー監督の映画で、ヴァージニア・ウルフの長編小説ダロウェイ夫人をモチーフにニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープの三人の女性の時代を超えた物語です。

1. The Poet Acts
2. Morning Passages
3. Something She Has To Do
4. "For Your Own Benefit"
5. Vanessa And The Changelings
6. "I'm Going To Make A Cake"
7. An Unwelcome Friend
8. Dead Things
9. The Kiss
10. "Why Does Someone Have To Die?"
11. Tearing Herself Away
12. Escape!
13. Choosing Life
14. The Hours

音楽はどこかもの悲しげで、ストリングスもピアノもヨーロッパ調の悲壮感を漂わせています。三人の女性、1923年のイギリス・リッチモンドでのヴァージニアの1日、2001年のニューヨーク・マンハッタンでのクラリッサの1日、1951年のロサンゼルスでのローラの場所や時間の違う3人の女性の1日がはじまり、めぐりあっていく。三人の共通点はダロウェイ夫人。

そのミステリアスで不可思議な物語をグラス独特の和音がつま弾いていく。グラスの音楽は映画音楽でより威力を発揮する。音楽自体が雄弁であり、それでいて物語の邪魔はしていない。ただ、彼のアルペジオはあまりにもワンパターンだ。実にオーソドックスなアルペジを、これほどまでに多用するのは、現代音楽家の中でもまれである。

The Hours

[20140505]

Philip Glass: Symphony No. 6Philip Glass: Symphony No. 6
(2005/12/13)
Philip Glass、Lauren Flanigan 他

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2001年の交響曲第6番です。邦題は冥王星への頌歌。ビート詩人 アレン·ギンズバーグの詩、冥王星オードをソプラノで歌う交響詩のようになっています。グラスの65歳の誕生日を祝ってカーネギーホール、ブルックナーハウスリンツから共同委託されて作曲されました。

ディスク:1
1. Plutonian Ode
2. Plutonian Ode
3. Plutonian Ode
ディスク:2
1. Plutonian Ode
2. Plutonian Ode
3. Plutonian Ode

音楽的にはエキゾチックな雰囲気を持っています。これが彼が持っている冥王星へのイメージなのかもしれません。第一楽章の核汚染や公害に対する情熱的な抗議が行われて、三部の詩によって構成されています。交響曲にソプラノの歌が入り、詩の朗読が入ると言う変則的な構成になっています。かなり情熱的な音楽です。

普通に交響曲としての完成度が高く、音楽家としてかなり熟成されている時期だと思います。現代音楽的なユニークさはあるものの、普通にオーケストラ作品として楽しめます。詩の朗読も不要なくらい音楽が素晴らしいです。エモーショナルで色気があり、情熱的で雄弁です。

Movement I
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[20140504]

Kundun: Music From The Original SoundtrackKundun: Music From The Original Soundtrack
(1998/01/22)
Nonesuch/wea

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97年のサウンドトラック作品です。マーティン・スコセッシ監督によるダライ・ラマ14世のインド亡命に至るまでの半生を描いた伝記映画のサントラになっています。出演者はダライ・ラマの甥の息子が主役を演じて、母親役もダライ・ラマの実母の親族など、出演者としては素人の亡命チベット人が大多数を占めた映画でありました。

1. Sand Mandala
2. Northern Tibet
3. Dark Kitchen
4. Choosing
5. Caravan Moves Out
6. Reting's Eyes
7. Potala
8. Lord Chamberlain
9. Norbu Plays
10. Norbulinka
11. Chinese Invade
12. Fish
13. Distraught
14. Thirteenth Dalai Lama
15. Move to Dungkar
16. Projector
17. Lhasa at Night
18. Escape to India

音楽的には久しぶりにミニマルミュージック全開で、それにチベット仏教音楽をミックスさせた作りになっています。グラウ自身もチベット仏教徒であり、かなりの思い入れを持って制作しています。チベット仏教音楽というのは宗教儀式に使われる音楽であって、そうした音源を利用する事によって、ミニマルの手法も陳腐なものではなく、神聖なもののように響き渡ります。

チベット問題を取り扱った映画はいくつかありますが、これほど映像と音楽が崇高に結びついた作品は無かったと思います。オーケストラやシンセだけではない音源により、新たな表現力を得たグラスの真骨頂となった作品で、これまでの作品の中でも最高の出来映えになっています。

Kundun

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