

94年のオペラ作品です。美女と野獣という邦題でお馴染みの作品ですが、コクトーの映画に合わせたサントラ的な手法で作曲されていますが、あくまでもオペラ作品として紹介されています。映像に合わせた音楽で、映画の台詞の部分をオペラの歌として表現しています。こういう手法は全く新しい試みであり、この音楽と映像を合わせて鑑賞するとまるでオペラを見ているみたいな錯覚に陥るのです。
Disc: 11. Ouverture
2. Les Soeurs
3. La Demande En Mariage D'Avenant
4. Le Voyage Du PÃ..re
5. Le Domaine De La Bête
6. Le Retour Du PÃ..re
7. La Belle Va Au Château
8. Le Dîner
9. Les Tourments De La Bête
Disc: 21. Promenade Dans Le Jardin
2. La Saisie Des Meubles
3. La Confiance De La Bête En la Belle
4. Belle Retourne Chez Son PÃ..re
5. Belle Raconte Son Histoire
6. Le Plan
7. La Passion D'Avenant
8. Le Magnifique ApparaÃt
9. Le Miroir
10. Le Pavillon
11. La Métamorphose
12. La Belle et la Bête, opera: La Confiance De La Bête En la Belle - Philip Glass
13. La Belle et la Bête, opera: Belle Retourne Chez Son Père - Philip Glass
14. La Belle et la Bête, opera: Belle Raconte Son Histoire - Philip Glass
15. La Belle et la Bête, opera: Le Plan - Philip Glass
16. La Belle et la Bête, opera: La Passion D'Avenant - Philip Glass
17. La Belle et la Bête, opera: Le Magnifique Apparaít
18. La Belle et la Bête, opera: Le Miroir
19. La Belle et la Bête, opera: La Métamorphose
映画の尺に合わせて作曲されているので、CDでは2枚組の容量になっています。コクトーの斬新な映像と、それと合わせて聴くと、少しとぼけたような、おどけたような音楽が、この名作映画に新しい息吹を与えています。グラスにとってオペラとは劇場で見る芝居でなくてもいいのです。そして全く新しいオペラを完成させたのです。
サウンドトラック音楽というと、最近では、あらかじめ作曲されている曲を使う事も多いのですが、普通は完成した映像に合わせて、そのタイムラインで収まるように作曲されます。映像の動きと音楽がシンクロされていたりすると臨場感が上がります。この作品も、既に完成されている映像にあわせる事に苦心されています。しかも台詞を歌っているように感じさせる事に心を配っています。例えば、馬が進んでいくテンポで作曲されていたり、場面に合わせた編集にこそこの曲の意義を感じさせます。ただ、あまりにもグラスによる解釈で映像を見なければなりませんので、そこは寛容なスタンスで鑑賞する事をお薦めするしかありません。
La belle et la bête