

2002年の映画のサウンドトラックです。マイケル・カニンガム原作、スティーブン・ダルドリー監督の映画で、ヴァージニア・ウルフの長編小説ダロウェイ夫人をモチーフにニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープの三人の女性の時代を超えた物語です。
1. The Poet Acts
2. Morning Passages
3. Something She Has To Do
4. "For Your Own Benefit"
5. Vanessa And The Changelings
6. "I'm Going To Make A Cake"
7. An Unwelcome Friend
8. Dead Things
9. The Kiss
10. "Why Does Someone Have To Die?"
11. Tearing Herself Away
12. Escape!
13. Choosing Life
14. The Hours
音楽はどこかもの悲しげで、ストリングスもピアノもヨーロッパ調の悲壮感を漂わせています。三人の女性、1923年のイギリス・リッチモンドでのヴァージニアの1日、2001年のニューヨーク・マンハッタンでのクラリッサの1日、1951年のロサンゼルスでのローラの場所や時間の違う3人の女性の1日がはじまり、めぐりあっていく。三人の共通点はダロウェイ夫人。
そのミステリアスで不可思議な物語をグラス独特の和音がつま弾いていく。グラスの
音楽は映画
音楽でより威力を発揮する。
音楽自体が雄弁であり、それでいて物語の邪魔はしていない。ただ、彼のアルペジオはあまりにもワンパターンだ。実にオーソドックスなアルペジを、これほどまでに多用するのは、
現代音楽家の中でもまれである。
The Hours