74年のサードアルバムであり、オリジナルアルバムとしては最後のアルバムになります。ジャズロック的な演奏になっています。ゲストとしてサックスのBernard Hagley、クラビネットとシンセのKen Elliot、パーカッションのMaurice Pertが参加しています。最初からクリムゾンのようにフリージャズのエッセンスを取り入れていましたが、時代はフュージョンの時代でもあります。しかし、彼らがやっているのはその一つ前のジャズロック的な粗い演奏です。
1. Can You Get That Together
2. Waltz for Yesterday
3. Know Who Your Friends Are
4. Growing
5. Hard Road
6. Jonesy
プログレはクラシックとジャズとロックが融合したものですが、ハードロックバンドにも似たようなスタイルを取り入れているバンドもあり、当時ハードロックと
プログレを分けて聴いていたのは日本だけで、イギリスではどれもポストサイケなバンドであり、このごった煮感は70年代初期のバンドは多くいました。しかし、熟成されたこの時期にこんな事をやっている事自体B級ならではであります。他のバンドはこのごった煮感を卒業して、完成度の高い
音楽を構築する事に成功していて、それが売れていましたので、後発のこのバンドがどんなに頑張っても売れないのも納得です。
これが60年代後半の作品なら凄いバンドだと評価されていた事でしょう。ですから当時は評価も低かったのですが、この手の混沌とした感じが好きな人にとっては再評価に値するバンドなのです。綺麗にまとめ過ぎているバンドに物足りなさを感じているコアなファンによって今では愛されています。
プログレ的な展開を見せますが、演奏自体はハードロックのノリであり、
プログレになりきれず、
プログレの旬も過ぎ始めていましたので、このバンドも方向性を見失ったのか、この後解散となります。
Can You Get That Together