73年のアルバムです。メンバーが入れ替わり、サウンドも大幅にシフトチェンジしました。まずダリルウェイの代わりに当時まだ17歳だったEddie Jobsonが加入。後にRoxy Music、Frank Zappa's band、U.K.、Jethro Tull、Yesと渡り歩き、エレクトリックバイオリンの第一人者としてこのバンドの知名度をあげていきます。ギターにはKirbyが加入します。ジャズ志向があったダリルウェイがいなくなった事で、
プログレ度が強くなっています。
1. The Purple Speed Queen
2. Elfin Boy
3. Metamorphosis
4. World
5. Armin
6. U.H.F.
7. Two-Three-Two
8. Easy
Eddie Jobsonはキーボードも演奏して、シンセとギターが分担された事で、
プログレ全盛期に
プログレファンを唸らせる名盤を創り上げました。Eddie Jobsonは若いながらもキーボードプレイも達者で、クラシカルな部分が大幅に導入された事により。サウンドに統一感が生まれ、初期の頃の混沌とした感じから脱却して洗練された
プログレバンドとして説得力のある演奏になっています。
変拍子も多用して、Sonja Kristinaの女性ボーカルならではの特長を活かした楽曲になっています。
プログレバンドとしてこのバンドを認識している人にとってはこのアルバムが最高傑作でありましょう。もうB級感はありません。一流の、他のバンドに負けないくらいの完成度を誇っています。実験的な部分は後退していますが、それでも昔からのファンをも納得させるだけの素晴らしい内容になっています。名盤です。
Metamorphosis