

76年のアルバムです。Tony Reevesが正式なベーシストとしてクレジットされていますが、このアルバムの後にバンドは解散しています。前作でサザンロックよりのソウルフルな感じを出していましたが、その延長で英国的なポップさを加えて、ポップでありながら
プログレ風なエレガントな作品に仕上げています。
1. Desiree
2. Kids To Blame
3. Broken Lady
4. Juno
5. Touch Of Tequila
6. Moonshine
7. Heaven (Never Seemed So Far Away)
8. Hot And Bothered
9. Dazed
10. Baby Please Dont Go
Stewart Copelandはこの後のニューウェイヴの時代にポリスに加わりますが、その青写真的なドラムパターンを創っています。バンドとしてもテクニシャン揃いでしたから、これからまとまっていけばもっと素晴らしい作品を残していけていたと思いますが、そうなる前に解散していますので、もったいないと思わせる印象を持つアルバムです。
フュージョン志向のあるDarryl Way ですからA.O.R.的なアレンジもあったり、ポップになりながらも次の時代を見越したサウンドになっています。この頃は大げさな
プログレは時代遅れになっていて、ベテラン
プログレバンドはこぞってアメリカ志向のサウンドに転換し始めていた頃であり、このアルバムの方向性も間違っていなかったと思います。いろんな可能性を残しながら、バンドはこれにて解散となり、巣立っていったメンバーがその後活躍してこのバンドの知名度を上げていきます。
Desiree