

73年のアルバムです。ギターがJohnny Mandalaに代わっていますが、スタイルは前作同様ソウルフルなアルバムになっています。よりファンキーになって、もはやハードロックというよりサザンロックみたいです。Chris Farlowe のボーカルを活かしたサウンドであり、イギリスではこの頃地味にファンキーソウルが流行っていましたので、その辺りのスタンスだったのだと思います。
1. All Across The Country
2. Save Me
3. Voodoo In You
4. Goodbye Planet Earth
5. Take On To Toke
6. Can'T Find A Reason
7. Ear In The Snow
8. Satan's Wheel
9. What You Gonna Do
10. Moods (Non Album B-Side)
11. The Devil's Answer
12. Throw Your Life Away
ソウルフルなハードロックと言えばイギリスではフリーという先輩がいますが、フリーの後期サウンドに似ている所があります。同時の二大勢力はハードロックと
プログレですが、このバンドはそのどちらも選択せずに、いつかくるであろうファンクの道を進んでいます。これは80年代になってやっと陽の目を見るムーブメントで、この時に頑張っていたロバートパーマーやアンレノックス達も80年代になってやっとメジャーになっていきます。
しかし、このバンドはこのアルバムで一旦解散してしまいます。このファンク路線を継承していきませんので80年代に報われる事もありませんでした。本来が
プログレ、ハードロック路線でしたので、ハードロックにこだわっていきます。シンセも使っていますが出番は少なく、オルガンやエレピを前面に出しています。ソウルロックとして素晴らしい内容になっていますが、商業的な成功を収める事無く、バンドは解散してしまいます。
All Across The Country