83年のアルバムです。John Du Cann が再び脱退し、Vincent Craneが中心になって制作されたアルバムです。彼はボーカルもとるようになっています。ちょうど80年代真っ直中と言う事で、80年代サウンドになっています。ドラムはPaul Hammond、ギターはゲスト扱いのようですが、Bernie Tormé、John MizarolliとピンクフロイドのDavid Gilmourが参加しています。
1. Hold Your Fire
2. Headline News
3. Taking A Chance
4. Metal Minds
5. Land of Freedom
6. Machine
7. Dance of Death
8. Carnival
9. Time
10. Future Shock
11. Medley: Watch Out / Reaching Out.
ベースレスバンドですから、打ち込みによるシンセベースを多用しています。どうしても売れたかったのでしょう、80年代サウンドを取り入れてしまい、昔からのファンからも見放されてしまいました。とてもアトミックルースターの作品とは言えないものに仕上がっています。しかし、Vincent Craneはデジタルシンセではなく、アナログシンセやオルガンを演奏しているので、普通の80年代サウンドよりは音は面白いものになっています。
曲作りは完全に80年代を意識したものになってしまっています。ドラムもベースもギターも80年代サウンドです。ピアノの音はデジタルシンセっぽいですが、アナログシンセを使っているせいか、軽薄な感じにはなっておらず、何とかオールドウェイヴの部分も残っているのが救いです。しかし、当然ながらこれも売れずにバンドは解散してしまいます。正真正銘のラストアルバムです。
Hold Your Fire