

2004年のソロアルバムです。ここではひとまずラテン系はお休みして、昔からの仲間達とのセッションを楽しんでいます。勿論ラテンの要素も踏まえてですが、これまでのPhil Manzaneraの経歴の集大成のようでありながら、70年代風のロックに立ち返っています。メロトロンなどの昔の楽器とデジタルサウンドの融合は心地良い大人のロックを生み出しています。
1. Broken Dreams (Featuring Brian Eno & Paul Thompson)
2. Green Spikey Cactus (Featuring Chrissie Hynde, Andy Mackay & Paul Thompson)
3. Love Devotion (Featuring Andy Mackay & Paul Thompson)
4. Wish You Well (Featuring Chrissie Hynde & Paul Thompson)
5. 6pm (Featuring Paul Thompson)
6. Waiting For The Sun To Shine (Featuring Andy Mackay & Brian Eno)
7. Manzra (Featuring Brian Eno)
8. Cissbury Ring (Featuring Robert Wyatt)
9. Porlock (Featuring Robert Wyatt)
10. Shoreline (Featuring Andy Mackay)
11. Always You (Featuring Robert Wyatt & David Gilmour)
12. Sacred Days (Featuring Robert Wyatt & David Gilmour)
リードボーカルがPhil Manzaneraがとっているので、これまでのボーカリストを起用した作品よりも一番ソロアルバムらしくなっています。フォークロック系の歌い方は結構味わい深いものがあって、最初からボーカリストは起用せず自身で歌っていれば、もっとオリジナリティーある作品を創れていたと思います。ヘタウマバンドのロキシーにいたのですから、歌が巧くないと言う事を逆手に取れていたと思います。
やはり昔からの仲間達と制作した方が良い作品を創れています。ラテン作品もいい感じになってきていますが、ファンが求めているのはこの路線です。新しさは無いにしても、今は失われている感覚を持っていますから、今求められるべきはこのサウンドであります。最近は歌も演奏も巧いバンドが多くなっていますが、面白いと思えるバンドは皆無です。ロック派やっぱりこうでなくっちゃ、と思える名盤です。
Love Devotion