

99年のアルバムです。今回はドラムンベースのアレンジでギターを弾きまくっています。新しく共同プロデュースにRoger Kingを迎えてサンプリングを大々的に使用しながらも生演奏もしっかり織交ぜています。自分で演奏したギターからJohn Wettonのベースまでサンプリングしてフレージングに面白い効果を生み出しています。
1. Omega Metallicus
2. Darktown
3. Man Overboard
4. The Golden Age Of Steam
5. Days Of Long Ago
6. Dreaming With Open Eyes
7. Twice Around The Sun
8. Rise Again
9. Jane Austen's Door
10. Darktown Riot
11. In Mermoriam
Ian McDonaldもアグレッシヴなサックスを演奏して、まるでクリムゾンのような雰囲気のダークさで、ビッグビートのようなフレーズサンプリングでハードディスクレコーディングされています。全く違うフォーマットでレコーディングされた演奏をサンプリングして雰囲気を変える為に使用したり、複数のギターサンプリングを組み合わせてめまぐるしいギターオーケストレーションを創り上げています。
ストリングスなどオーケストラサウンドもサンプリングです。名前のフルートや木管を加えたりして、まるで本物のオーケストラのような演奏に聴こえます。基本は
プログレなのですが、デジタルな質感が新しい
プログレの在り方を明示しているようです。アグレッシヴさと牧歌的な雰囲気が共存して、本来ポップにならずに進んでいたであろうジェネシスの未来形を思わせます。なかなかの名盤です。
Omega Metallicus