

2000年のアルバムで、エリックサティの曲をカバーしたものになります。弟のJohn Hackett)のフルートとSteve Hackettのアコースティックギターだけのデュエット作品になっています。これまでもアコースティックギター作品ではサティのようなアレンジの曲を書いていましたが、今回は思い切ってそのものを演奏しています。
1. Gnossienne #3
2. Gnossienne #2
3. Gnossienne #1
4. Gymnopedie #3
5. Gymnopedie #2
6. Gymnopedie #1
7. Pieces Froides #1
8. Pieces Froides #1
9. Pieces Froides #2
10. Avant Dernieres Pensees
11. Avant Dernieres Pensees
12. Avant Dernieres Pensees
13. Gnossienne #4
14. Gnossienne #5
15. Gnossienne #6
16. Nocturnes #1
17. Nocturnes #2
18. Nocturnes #3
19. Nocturnes #4
20. Nocturnes #5
主旋律はフルートで、ギターではバッキングという構成ですが、サティの曲はバッキングも重要で、印象派の作曲家ですから、不協和音とされていたテンションを多用した曲になっていて、それまでのクラシックにおける曲に比べると曖昧な浮遊感を持っています。そして家具の
音楽と題して、家の中にある家具のように邪魔にならない
音楽を提唱していました。現在で言う環境
音楽の一種です。ですから使われている音も少なく、うるさくないような曲になっています。
しかし、当時は聴きな慣れないテンションを使った和音は落ち着かない気分にさせられます。どこまでいっても終着点が見つからないような曖昧さがあります。しかし、それこそがサティの狙いであり、単なるイージーリスニングになっていません。だからこそ現代でも愛される
音楽になっています。これが単なるメジャー、マイナーだけのコードであれば聴き飽きられる事でしょう。家具には飽きられないようなデザインがあった方が価値があると思います。本来はピアノ曲ですが、ギターで演奏するパターンも多くあります。
Gnossienne 1 2 3