

2000年にリリースされたアルバムですが、録音は86年、GTRで活動中にレコーディングされていましたが、レコード会社難色を示してリリースされていませんでした。豪華ゲストを起用しているにもかかわらず、あまりにもGTRしていますし、これまで80年代でももろ80年代サウンドをソロでは取り入れていませんでしたので、これがその時リリースされていれば売れていたかもしれませんが、Steve Hackettへの評価は地に落ちていた事でしょう。
1. Cassandra
2. Prizefighters
3. Slot Machine
4. Stadiums Of The Damned
5. Don't Fall
6. Oh How I Love You
7. Norte Dame Des Fleurs
8. The Gulf
まずこのアルバムの良さから言うと豪華ゲストとの競演です。Brian May、Pete Trewavas 、Ian Mosley 、Bonnie Tyler、Chris Thompsonなどが協力してレコーディングしていますが、問題は曲です。エイジアよりも軽薄な80年代ポップス、極端にシンプル化に徹しているため、ギターも抑えめの演奏。過渡に演出されたコーラスワーク。いかにもの80年代サウンドですが、86年にこれがリリースされていても少し時代遅れに感じるサウンド。リリースされなかった理由は明白です。
時代の流れに迎合してリリースされていれば、きっと酷評されていた事でしょう。それだけ曲の完成度が低いです。しっかりアレンジされていても、とってつけたようなありきたりの、無くても良い
音楽です。お蔵入りされていて、この時期にリリースされて、何とか参加メンバーに恩返しが出来ているくらいでちょうどいい作品です。これをオリジナルソロ作品に加えると唯一の汚点になるアルバムです。
Cassandra