

2010年のアルバムで現在の最新作になっています。R&Bなどのカバー曲集になっています。名病を乗り越えてカムバックしてからの作品で、これが最後のアルバムになる可能性もあるらしいです。モータウン系の曲が多く、これが彼のルーツのようです。彼自身のプロデュースで、ほぼ原曲に忠実にカバーされています。
1. Girl (Why You Wanna Make Me Blue)
2. (Love Is Like A) Heatwave
3. Uptight (Everything’s Alright)
4. Some Of Your Lovin’
5. In My Lonely Room
6. Take Me In Your Arms (Rock Me For A Little While)
7. Blame It On The Sun
8. Papa Was A Rolling Stoone
9. Never Dreamed You’d Leave In Summer
10. Standing In The Shadows Of Love
11. Do I Love You
12. Jimmy Mack
13. Something About You
14. Love Is Here And Now You’re Gone
15. Loving You Is Sweeter Than Ever
16. Going To A Go-Go
17. Talkin About My Baby
18. Going Back
女性ボーカルの曲においてはファルセットに近い歌い方をしています。もう声も出なくなっているのでしょうが、歌は巧いので問題ありません。晩年になるとカバー曲集を出すミュージシャンは少なくありませんが、
プログレバンドの、しかもドラマーが出す作品にしては珍しい選曲だと思います。しかし、80年代のヒット作品の影には、これらの曲達が参考にされていたのがよく分かります。
有名な曲ばかりなので、原曲通りだと作品としては弱いと思うのですが、フィルコリンズらしさが感じられる内容になっています。サウンドも昔の感じに近いもので、シンセなどの類いが一切使われていません。ロッドスチュワートのスタンダードのカバー集みたいです。声は出なくなっていても優しい歌い方が曲にマッチしています。これはこれで、現在では有りの作品だと思います。
Girl (Why You Wanna Make Me Blue)