86年のアルバムです。トニーバンクスが手がけたサントラのQuicksilverとLorca And The Outlawsが収められています。どちらの作品も全曲手がけていないので、こういう構成のアルバムになっています。
音楽的には80年代サウンドでありながらも他のメンバーのように売れるようなレベルではなく、無理して80年代サウンドを取り入れているようなぎこちなさを感じます。
1. Quicksilver: Short Cut To Somewhere
2. Quicksilver: Smilin' Jack Casey
3. Quicksilver: Quicksilver Suite: Rebirth
4. Quicksilver: Quicksilver Suite: Gypsy
5. Quicksilver: Quicksilver Suite: Final Chase
6. Lorca And The Outlaws: You Call This Victory
7. Lorca And The Outlaws: Lion Of Symmetry
8. Lorca And The Outlaws: Redwing Suite: Redwing
9. Lorca And The Outlaws: Redwing Suite: Lorca
10. Lorca And The Outlaws: Redwing Suite: Kid And Detective Droid
11. Lorca And The Outlaws: Redwing Suite: Lift Off
12. Lorca And The Outlaws: Redwing Suite: Death Of Abby
デジタルシンセを揃えたので、いろんな音を使って曲にしてみました的な曲ばかりで、この音なら今風のこん亜アレンジにと言う具合で作曲しているのではないかと思えるくらい昔のイマジネーションは発揮されていません。Phil CollinsやMike Rutherfordが何故売れているのかと言う解析をまったくしていないように思います。他のメンバーの作品を参考にせずに、不器用なくらいに時代の音にもてあそばれているように思います。
一人で打ち込みとかやっているので、当時の機能豊かになったシーケンスをプログラミングしていますが、その簡易的なアレンジが売れると思って勘違いしているような
音楽です。この人だけがまったくヒットチャートに登場してこなかった理由はここにあります。アレンジも音色もリズムもつまらないものばかりです。
Short Cut To Somewhere