91年のソロアルバムです。共同プロデュースはNick Davisです。Nik Kershaw、Fish、Andy Taylor:、Jayney Klimekをボーカルに迎えて、シンセポップな作風にしています。シンセポップは80年代の
音楽ですが、90年代初期もペットショップボーイが盛り返して再び脚光を浴び得ていましたので、ヒットしてもおかしくない内容に仕上がっています。しかし、ジェネシスファミリーが売れていたのは80年代だったので、時代に乗り遅れた形になっています。
1. Red Day On Blue Street
2. Angel Face
3. The Gift
4. Still It Takes Me By Surprise
5. Hero For An Hour
6. I Wanna Change The Score
7. Water Out Of Wine
8. Another Murder Of A Day
9. Back To Back
10. The Final Curtain
トニーバンクスのソロはファーストを除いてつまらないと言うイメージが定着していたので、この作品もほとんど話題にもなっていません。しかし、シンセポップなので、ポップな中にも影のあるジェネシス的なアレンジも活かされてきます。早くからこの路線がしっくりくる事に気づいていれば良かったと思います。特にRed Day On Blue Streetは名曲です。
Fishはジェネシスのコピーバンド、Marillionのボーカルですので、相性はいいのかと思いきや、以外に合いませんね。まだこの時点で80年代サウンドに固執している所が時代を読み取るアンテナが備わっていない事の証で、この人の居場所はジェネシス以外にはあり得ないのだと思います。キーボードプレイもポップな枠の中での演奏なので、ほとんど打ち込みでも良いくらいです。彼にはセンスのいいブレインが必要です。
Red Day On Blue Street