ジェネシスのベーシストMike Rutherfordの80年のファーストソロアルバムです。プロデュースはDavid Hentschelで、ドラムにSimon Phillipsが参加しています。ですから
プログレ的の中にもフュージョンのようなグルーヴを持っています。ボーカルがNoel McCalla 、パーカッションにMorris Pert 、キーボードはAnt Phillipsです。Mike Rutherfordはスティーヴハケットが脱退してからはギターも兼任していましたので、ここでもベースとギターを演奏しています。
1. Between The Tick & The Tock
2. Working In Line
3. After Hours
4. Cats And Rats (In This Neighbourhood)
5. Smallcreep Alone
6. Out Into The Daylight
7. At The End Of The Day
8. Moonshine
9. Time And Time Again
10. Romani
11. Every Road
12. Overnight Job
ジェネシスの中では一番目立たない存在でしたが、それだけにソロではこれまでやれなかった事をやってやろうと、かなりのアイデアを詰め込んでいます。ジェネシスファミリーのソロ作品の中でもかなり優れた作品に仕上がっています。オープニングのSmallcreep's Dayは組曲になっていて、最初のイントロがピンクフロイドのPigのようなマイナーコードのアルペジオで始まっています。しかし、暗いままでは始まらず、ジェネシスでもポップになり始めていて、そのポップな
プログレと言う事をきちんと消化して自分のものにしています。このところがトニーバンクスとの差になっています。
プログレファンにもアピールしながらポップソングとしても聴き易い曲調になっています。分かり易く言うとエイジアのようにポップでありながらも柔軟に様々な要素をちりばめてバリエーションのある
音楽を生み出しています。ジェネシスファンのみならず、全ての
プログレファンにも納得させられるだけのエッセンスを持った作品です。ですから当時から評価が高く、隠れた名盤として今日まで絶大な人気を持つアルバムとして愛されています。本当に素晴らしい名盤であります。当時の
プログレ作品としては最高の出来映えです。
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