

88年のセカンドアルバムです。アルバムとしては最高のヒット作品となりました。プロデュースはChristopher NeilとMike Rutherfordが共同で行っており、ボーカルもPaul CarrackとPaul Young の二人に絞られています。特にPaul Young の出番が多くなっています。時代の音を忠実に取り入れており、サンプラーの使い方もセンスの良さを感じさせます。
1. Nobody's Perfect
2. The Living Years
3. Seeing Is Believing
4. Nobody Knows
5. Poor Boy Down
6. Blame
7. Don't
8. Black & Blue
9. Beautiful Day
10. Why Me?
80年代に売れる要素をふんだんに持っているバンドであり、この徹底ぶりがそのまま売り上げに反映されています。曲の良さもありますし、必要な所に必要なアレンジが施されています。80年代サウンドと言っても悪いものばかりではなく、中にはこのように嫌みの無い良い
音楽もリリースされていました。トニーバンクスのように勘違いしたポップ性でもなく、フィルコリンズのポップ性とも違う感性が受けていたと思います。
誰も出しゃばらず、アンサンブルを重視した演奏は曲の良さをストレートに伝えています。一番の要因はボーカルの良さでしょう。80年代のヒットチャートに馴染み易い声ですし、程よくソウルフルで、嫌みがありません。
プログレ云々の経歴は必要なく、唯シンプルに売れる
音楽に徹しています。かといって、どこかで聴いたようなアレンジはぎりぎりの所でかわすようにアレンジされています。ですから辟易するようなところが無く、最後まで素直に
音楽を楽しめます。
Nobody's Perfect