95年のアルバムです。全盛期は過ぎていますが、コンスタントにヒットを飛ばしています。前作同様80年代のきらびやかなアレンジを継承しながらも、生演奏を主体に打ち込みを極力減らしているので90年代でも通用するサウンドになっています。90年代らしさは全く感じませんが、それでも聴くに堪えうるサウンドを作っているのは流石です。
1. A Beggar On A Beach Of Gold
2. Another Cup Of Coffee
3. You've Really Got A Hold On Me
4. Mea Culpa
5. Over My Shoulder
6. Someone Always Hates Someone
7. The Ghost Of Sex And You
8. Web Of Lies
9. Plain And Simple
10. Something To Believe In
11. A House Of Many Rooms
12. I Believe (When I Fall In Love It Will Be Forever)
13. Going, Going...Home
ヒットし易いポップな作風ですが、アレンジが80年代並みに凝っているので聴き応えがあります。音数が多過ぎてもおかまい無しだった80年代サウンドを継承しているのですが、シンプルになった90年代サウンドに物足りなさを感じている人にとっては満足出来る
音楽になっていると思います。それでいて装飾の音が邪魔に感じさせないセンスのあるアレンジが良いのだと思います。
Miracles,のYou've Really Got a Hold on MeやStevie WonderのI Believeをカバーしたり、モータウン系のポップさを持っているのはフィルコリンズと同じですが、表現の仕方が違っていて興味深いです。勿論主流の音ではありませんので、全盛期のようには売れていませんが、新しい時代でもコンスタントにヒットを飛ばせるのはこのバンドに底力がある事を証明していますし、時代に左右されない確固たるスタイルを持っているバンドだと思います。
Full Album