

75年のセカンドアルバムです。レコード会社がバンドメンバーに難色を示した為、メンバーを入れ替えています。ベースのCharlie Tumahai 、ドラムのSimon Fox、そしてボーカル、ギター、キーボードのBill Nelsonの三人編成になっています。前作でのメンバーも悪くありませんでしたが、新しいメンバーが加わった事によりハードなサウンドになっています。
1. Stage Whispers
2. Love With The Madman
3. Maid In Heaven
4. Sister Seagull
5. Sound Track
6. Music In Dreamland
7. Jean Cocteau
8. Between The Worlds
9. Swan Song
10. Between The Worlds (Original Single Version)
11. Maid In Heaven (Live)
12. Speed Of The Wind
レコード会社の思惑はグラムロックのようなサウンドだったようですが、この時期は既にグラムロックは衰退していて、グラムロックというよりポップでコンパクトなブリティッシュハードロック風になっています。パワーポップと呼ぶにはヘヴィな部分もあります。兎に角ギターを弾きまくりで、ギターだけで4トラックくらいオーバーダビングしています。時期的にはハードロック第二世代の時代でありますので、そういう聴き方も出来なくはありませんが、それにしてはポップです。
プロデューサーがRoy Thomas Bakerですからクィーンのようなプログレッシヴな部分もあるハードロックになっています。クィーンはまだイギリスでは認められていませんでしたが、クィーンもグラムロック崩れなので、そういうバンドの未来を示すようなバンドでもありました。オーバーダビングやエフェクトの使い方、曲の展開などクィーンの手法をそのまま持ち込まれています。兎に角も必要以上にギターを弾きまくる印象ですが、ハードロックファンの心をくすぐるには足りていません。やはりパワーポップ、ブリットポッップバンドという聴き方の方が満足出来ます。
Stage Whispers