

一度は解散したCockney Rebeでしたが、Steve HarleyのワンマンバンドとしてSteve Harley & Cockney Rebelに改名して再スタートを切った75年のアルバムです。ドラムのStuart Elliottだけ残っていて、後はギターにJim Cregan、ベースにGeorge Ford、キーボードがDuncan Mackay になっています。シンセサイザーも使うようになりモダンな感じになりましたが、それでもSteve Harley の歌の世界観は引き継がれています。
1. Introducing 'The Best Years'
2. The Mad, Mad Moonlight
3. Mr Raffles
4. It Wasn't Me
5. Panorama
6. Make Me Smile
7. Back To The Farm
8. 49th Parallel
9. The Best Years of Our Lives
今回もAlan Parsonsとの共同プロデュースになっていて、Alan Parsons ProjectのアルバムにもSteve Harleyがボーカルで参加するなど交流を図っています。ボブゲルドフはデヴィッドボウイからの影響を公言していますが、Steve Harleyの歌い方を真似ているような気がします。Steve Harleyの才能も絶頂期に達していますので、内容も前作に負けないくらいのものになっています。
ただし、普通のバンドフォーマットになっているので、独自のオリジナリティーは薄れています。それでも、このモダンな感じやレゲエのリズムを使ったりして、すぐ興るパンク、ニューウェイヴを予感させるサウンドになっています。Steve Harleyはロック界に突然現れた逸材であり、ここで終わってしまっては行けない存在でした。イギリスでは人気を持続していますが、世界的には前作までは知られていますが、ここからはニューウェイヴの影に埋もれてしまいます。
Introducing "The Best Years" / The Mad, Mad Moonlight