76年のアルバムです。次のライブアルバムでSteve Harley & Cockney Rebelとしても解散してしまうので、最後のスタジオアルバムになります。これまでのSteve Harleyの世界観を全開にした集大成な内容になっています。よりドラマティックに、より演劇的に、ソウルミュージックなどのバリエーションが増えた事によって、場面転換も幅が広がっています。
1. Seeking A Love
2. GI Valentine
3. Finally A Card Came
4. Too Much Tendernesss
5. (Love) Compared With You
6. (I Believe) Love's A Prima Donna
7. Sidetrack II
8. Seeking A Love (Part II)
9. If This Is Love (Give Me More)
10. Carry Me Again
11. Here Comes The Sun
12. Innocence And Guilt
13. Is It True What They Say?
シンセの占める割合が増えていて、ボコーダーなどもいち早くから導入しています。シンセの使い方などはフュージョン的で、ソウルやファンクとロックをミックスしたフュージョンスタイルに可能性を見いだしているように感じます。ビートルズのHere Comes the Sunのカバーなど、メドレー形式になっていたり、サージェントペッパーの影響をデビュー当時から感じさせていました。非ロックな曲調もサージェントペッパーからの影響なのでしょう。
70年代のほとんどのミュージシャンがサージェントペッパーを起点として新しい
音楽を創造させていたのが70年代前半の原動力だったと思います。その解釈の仕方でプログレになったり、ハードロックになったり、様々な壁が取り払われて、多くの自由を手にした結果、才能のあるミュージシャンによって、70年代は華々しい時代となりました。
グラムロックもしかり、このバンドも然りです。デヴィッドボウイやイエローモンキーが好きな
グラムロックファンも大いに楽しめる彼らの最高傑作です。名盤です。
Seeking A Love Part 1/G.I. Valentine/Finally A Card Game