

2010年のアルバムで、現在までの最新スタジオアルバムになります。ソロ名義になっていますが、今回はドラムにコックニーのStuart Elliottが参加しています。今回もフォークロックでありますが、ジャクソンブラウン以降のニュータイプのフォークロック調が彼の特色であり、素朴な中にもどこか都会的な香りが漂っています。
1. FAITH & VIRTUE
2. TAKE THE MEN & THE HORSES AWAY
3. FOR SALE. BABY SHOES. NEVER WORN.
4. STRANGER COMES TO TOWN
5. THIS OLD MAN
6. TRUE LOVE WILL FIND YOU IN THE END
7. NO BLEEDING HEARTS
8. BLINDED WITH TEARS
9. BEFORE THEY CRASH THE UNIVERSE
10. 2,000 YEARS FROM NOW
感動的なバラード曲が多く、歌い方もボブディランのようでもあり、バイオリンが入る辺り、欲望辺りのボブディランを連想させます。ディランのフォークソングにはブルースをルーツにしている部分もあって、ブライアンフェリーがゴスペル調にアレンジしているのがかっこ良かったりします。このアルバムでの曲もどこかゴスペル的な雰囲気を持ったフォークソングになっています。
ゴスペルのサビはみんなで歌えるように分かり易いテーマを作るのが特長であり、その特長を活かした事によって、これまでの作品の中でも曲の良さが光ります。ケルティックな雰囲気もありますし、様々な要素を含んでいながら、それを感じさせないように素朴に創り上げたフォークソングです。この辺のセンスは素晴らしいのですが、地味なので売り上げには結びつきません。それでも聴いてもらえれば、魂に響くような歌である事が明白となります。より燻し銀の渋みを増しています。
STRANGER COMES TO TOWN