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[20140816]

ディフォード&ティルブルックディフォード&ティルブルック
(1990/01/21)
ディフォード&ティルブルック

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Squeezeの中心人物、Chris DiffordとGlenn Tilbrookがバンドを脱退してデュオとして制作した唯一の84年のアルバムです。その為Squeezeは解散となりました。プロデュースはデヴィッドボウイやT-REXで有名なTony Viscontiですが、思いっきり80年代サウンドになっています。流行のスタイルと言う事もあって多少ヒットしています。

1. Action Speaks Faster
2. Love's Crashing Waves
3. Picking Up The Pieces
4. On My Mind Tonight
5. Man For All Seasons
6. Hope Fell Down
7. Wagon Train
8. You Can't Hurt The Girl
9. Tears For Attention
10. The Apple Tree

Tony Viscontiらしいところはストリングスアレンジに現れていますが、ほぼ関係ないくらい典型的な80年代サウンドになっています。ソウルミュージック的な曲になっていて、Glenn Tilbrookのボーカルは後に売れるScritti PolittiのGreen Gartsideの声に似ているので、Scritti Polittiの原型がここにあると思います。

Squeezeでのブリットポップのような曲は、まだ流行になる前ですし、彼らも限界を感じていたのかもしれません。それで色気を出して80年代サウンド、MTVの力を借りてヒットを出そうと試みてみたのでしょう。Love's Crashing Waves、Hope Fell Down、Picking Up the Piecesのシングルヒットを出して、アルバムもそこそこ話題にはなりましたが、このユニットも長続きはしませんでした。

Action Speaks Faster
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[20140816]

Sweets From a StrangerSweets From a Stranger
(2008/03/06)
Squeeze

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82年のアルバムです。プロデューサーはPhil McDonald。キーボードのPaul Carrackは前作1枚で脱退、代わりにDon Snowが参加しています。出だしのOut Of Touchからいきなり80 80年代サウンドが飛び出します。80年代サウンドを取り入れながらもブリットポップたらんとしています。しかし、他の曲はまぎれも無く純粋なブリットポップと呼べるような親しみ易い曲ばかりです。

1. Out Of Touch
2. I Can't Hold On
3. Points Of View
4. Stranger Than The Stranger On The Stranger
5. Onto The Dancer Floor
6. When The Hangover Strikes
7. Black Coffee In Bed
8. I've Returned
9. Tongue Like A Knife
10. His House Her Home
11. The Very First Dance
12. The Elephant Ride
13. I Can't Get Up Any More
14. When Loves Go To Sleep

Elvis Costelloが再びBlack Coffee In Bedでバッキングボーカル、Paul Youngと共に参加しています。80年代サウンド以外はシンプルなアレンジで好感が持てる素直なブリットポップになっています。このポップ感覚って、後のスクリッティポリッティにも引き継がれますので、イギリスの80年代における系譜において、重要なバンドであった事が分かります。大きなヒットには恵まれていませんでしたが、彼らの音楽は確実に時代に影響を与えていたのです。

曲自体はシンプルですが、アレンジセンスはプログレ感覚を持っていて、総体的にロックを聴いていた私にとっては元ネタが見えて、その使用法に思わず笑ってしまうほどです。ですからシンプルでもひねくれていて、ひねくれポップとしては完成度の高い作品になっています。パンクもニューウェイヴも熱が冷めて、本格的に80年代サウンドが氾濫し始めた頃の作品なので、所々にその影響は感じますが、元祖ブリットポップと言えるようなスタイルを確立しています。

Out Of Touch
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[20140815]

East Side StoryEast Side Story
(2006/06/22)
Squeeze

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81年のアルバムです。既に数回のメンバーチェンジをしていますが、キーボードにPaul Carrack が加入したこのアルバムからより自分達のスタイルを完成させています。In QuintessenceだけDave Edmundsがプロデュースして、ボーナストラックのLookin' for a LoveはNick Lowe、他はElvis Costelloがプロデュースしています。つまり、パブロックの息がかかったアルバムになっています。

1. Heaven
2. Woman's World
3. Is That Love?
4. F-Hole
5. Labelled With Love
6. Someone Else's Bell
7. Mumbo Jumbo
8. Vanity Fair
9. Messed Around
10. The Axe Has Now Fallen
11. Looking For A Love
12. In Quintssence
13. Someone Else's Heart
14. Tempted
15. Picadilly
16. There's No Tomorrow

サウンド的にはニューウェイヴスタイルを復活させながら、ひねくれポップ度をアップさせています。前作のように素直なポップスでは無くなっています。まだストレートなブリットポップをやるには早過ぎたので、少しひねってくるようになりました。コステロもデビューした頃は話題になっていましたが、多作故に地味な活動をしていました。その頃のコステロの影響が強く出ています。

コステロもバックコーラスで数曲参加しています。コステロとはほぼ同期になりますが、お互いに影響しあっているように感じます。素直にブリットポップみたいな事をやりたいのに流行のサウンドも取り入れなければならない激動の時代でありますので、そのバランスをとる事に心を砕いています。In QuintessenceとTemptedがシングルヒットした事でアルバムも売り上げが伸びました。プロデュース陣が話題になった事もあります。

Heaven
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[20140814]

ArgybargyArgybargy
(1980/01/01)
Squeeze

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80年のアルバムです。まだまだパンク、ニューウェイヴの時代ですが、このバンドはいち早くポストパンクを模索しています。ニューウェイヴスタイルを捨てて、完全なブリットポップサウンドになっています。XTCなどの他のバンドがブリットポップの前哨戦をするのが80年代後半に入って、サイケリバイバルが興ってからになりますので、かなり早いスタイル変更になります。

1. Pulling Mussels (From A Shell)
2. Another Nail In My Heart
3. Separate Beds
4. Misadventure
5. I Think I'm Go Go
6. Farfisa Beat
7. Here Comes That Feeling
8. Vicky Verky
9. If I Didn't Love You
10. Wrong Side Of The Moon
11. There At The Top
12. Pretty Thing
13. What The Butler Saw
14. Funny How It Goes
15. Go

ニューウェイヴを経過してきているからこそのコンパクトで簡潔なポップロックになっています。それまでの10CCのような少しプログレ要素もあるようなひねくれポップとは若干違いがあります。かなりストレートで素直なポップロックになっているので、ひねくれポップと言うには及ばないと思いますが、後のXTCがやるようなスタイルを既にこの時にか完成させています。そういう意味ではかなり先駆者的な存在だったと思います。

ブラーのようなパワーポップ的なブリットポップであり、ブラーの初期の頃のサウンドはこのバンドを手本にしていると思われます。ただ、あまりにも早い変身の為、まだニューウェイヴにやっと追いついているようなロックファンにとっては物足りない感じがすると思いますので、他のニューウェイヴバンドとは別のジャンルのように扱われるようになり、注目度も低くなっていきます。しかし、ポップロックとしてはかなり良い曲が揃えられた名盤になっています。

Full Album
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[20140813]

Cool for CatsCool for Cats
(2006/06/22)
Squeeze

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79年のセカンドアルバムです。彼らの出世作であり、このアルバムにより彼らが単なるニューウェイヴバンドではなく、イギリスの伝統的なひねくれポップバンドの一つである事が示されました。プロデュースはJohn Woodと共同で行っており、ブリットポップを先取りしたようなポップな曲ばかりです。しかし、テクノポップやニューウェイヴのサウンドやスカのリズムを取り入れたり、時代性もしっかりは反映させています。

1. Slap & Tickle
2. Revue
3. Touching Me Touching You
4. It's Not Cricket
5. It's So Dirty
6. The Knack
7. Hop Skip And Jump
8. Up The Junction
9. Hard To Find
10. Slightly Drunk
11. Goodbye Girl
12. Cool For Cats
13. I Must Go
14. Ain't It Sad

第一印象はニューウェイヴバンドであります。しかし、それにしては曲がポップなのです。マッドネスのファーストアルバムでも聴かれるようなイギリスらしいキャッチーでポップな曲を作っています。Goodbye Girl、Cool for Cats、Up the Junction、Slap and Tickleとシングルヒットを連発させています。曲のスピードは相変わらず速めですが、ファーストのような実験性は無く、自分達のサウンドというものをある程度完成させています。

正に時代の音であった訳ですが、日本では注目はされていましたが、大きなヒットには至っていません。なのでどうしても三番手みたいな印象のまま、マニアックなファンに愛聴されていました。後のブリットポップの繁栄を考えると、このバンドもブリットポップの元祖としてXTCらと並べられて語られていいバンドです。アナログシンセのシーケンスなど、テクノポップのスタイルも取り入れて、時代の音を飲み込みながらもひねくれたポップワールドを築いた名盤です。

Slap & Tickle
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[20140812]

スクイーズ(紙ジャケット仕様)スクイーズ(紙ジャケット仕様)
(2007/04/25)
スクイーズ

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イギリスのパワーポップバンド、Squeezeの78年のデビューアルバムです。まだニューウェイヴには早い時期でのデビューでしたが、やがてニューウェイヴバンドと共に語られるようになりますが、既にこのアルバムではそのニューウェイヴらしいサウンドが飛び出してきます。プロデュースは元Velvet Undergroundの奇才John Caleです。彼もニューウェイヴの仕掛人だったのです。

1. Sex Master
2. Bang Bang
3. Strong In Reason
4. Wild Sewerage Tickles Brazil
5. Out Of Control
6. Take Me, I'm Yours
7. The Call
8. Model
9. Remember What
10. First Thing Wrong
11. Hesitation(Rool Britannia)
12. Get Smart
13. Deep Cuts
14. Heartbreak

メンバーはギターとボーカルのChris DiffordとGlenn Tilbrook 、キーボードのJools Holland、ベースのHarry Kakoulli 、Gilson Lavisの五人組です。結成は74年ですから、パブロックと呼ばれてもおかしくなかったのですが、パブロックでも無く、グラムロックでも無く、少しポップなロックンロールを演奏していました。そして時代はパンク、ニューウェイヴの時代に入り、彼らの活かされる場所が整いました。

他のニューウェイヴバンドと違うのは、近未来な感じがしないのと、高速なロックンロールで、どこかとぼけたポップさがあります。それでもチープなオルガンやアナログシンセを使ったニューウェイヴ感覚のアレンジがユニークなアルバムになっています。John Caleの実験性とバンドのポップ感覚が融合したサウンドになっています。この後の作品ではポップさの方が際立ってきますので、貴重な音源だと思います。私はこのアルバムのサウンドの方が好きです。

Sex Master
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[20140811]

Tits \'n AssTits \'n Ass
(2012/05/10)
Golden Earring

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2012年のアルバムで、現在までの最新作であります。インターバルは長くなっていますが、いまだに現役で精力的に活動しています。メンバー全員いい歳になっていますが、いまだにこの若々しさは何なんだと思います。そんじょそこらの若手バンド以上にエネルギッシュです。全然衰えていません。オランダ人は以外に精力が強いのでしょうか。作品を出すごとに素晴らしい出来映えになっています。

1. Identical
2. Little Time Bomb
3. Coos As It Gets
4. Acrobats And Clowns
5. What Do I Know About Love
6. Still Got The Keys To My First Cadillac
7. Dope Runner
8. This Love
9. Stratosphere
10. Over The Cliff Into The Deep Deep Blue
11. Flowers In The Mud
12. Justin Time
13. Avenue Of Broken Dreams
14. Wanted By Women

最近失速しているエアロスミスに手本にして欲しいくらいかっこいいハードロックになっています。ま、エアロスミスの方はたんまり稼いでいるので、それほど頑張らなくてもいいのかもしれません。ここにあるのは70年代のハードロックであり、それもかなりかっこいい演奏になっています。それでも少々シンセを織交ぜてこれが21世紀の作品だと知らせています。ほとんど死に絶えているハードロックがここにはあるのです。

声は多少細くなっている感じがしますが、演奏力は更に磨きがかかって、ギターリフもこれまでは人と違うように演奏していましたが、70年代のかっこいいリフをかなり拝借していますが、独自のスタイルの中に引用しているのでストレートにかっこいい演奏になっています。もはや同ジャンルでは敵無しの領域に達していて、そういう自負も彼らにはあるのだと思います。このかっこいいロックをもっと多くの人に聴いてもらいたいです。何かヒット曲でも出すと良いと思います。かなりの名盤です。

Identical
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[20140810]

Millbrook USAMillbrook USA
(2003/02/25)
Golden Earring

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2003年のアルバムです。ここにきて彼らのサウンドは確立されたと言っても良いくらい、ブレ無いハードロックを演奏するようになっています。メンバーも四人体勢から崩れる事無くチームワークを保っています。どちらかと言うとアメリカンハードロック、サザンロックのようなのですが、ヨーロッパのバンドらしいところもあったりと、雑種なハードロックになっている所が面白い。

1. The Hammer Of Love
2. Albino Moon
3. Skyscraper Hell Of A Town
4. A Sound I Never Heard
5. Better Off Dead
6. Colourblind
7. On A Night Like You
8. Kingfisher
9. Coming In Going Out
10. The Thief
11. Beautiful Blue
12. Love Is a Loser (When Lust Comes Around)
13. The Last Frontier Hotel

ゴリゴリのハードロックではなく、ブルージーでソウルフルで、程よくポップだったり、新しい感じはありませんが古くさい感じもありません。独自の現在進行形のロックなのです。どこかで聴いたような感じがしながらもこのバンドでしか味わえないようなサウンドなのです。ですからヒットチャートからは見向きもされていませんが、ヒットチャートに固執しているような音楽をあざ笑うごとき余裕すら感じさせます。

A Sound I Never Heard などまるでチープトリックみたいで、長い経歴で培ってきたものを無駄にする事無くセンス良くまとめていると思います。誰にも媚びへつらう事無く良いと信じている音楽をやり続ける。なかなか出来るようで出来ない事ですが、ここまで長く続けてきて、確固たる地位を築いているバンドだからこそ出来る事をやっています。ただ、こんなバンドはイギリスでも少ないです。非常に良い年のとり方をしていると思います。名盤です。

The Hammer Of Love
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[20140810]

Paradise in DistressParadise in Distress
()
Golden Earring

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99年のアルバムです。前作のカバーアルバムで心機一転、リフレッシュ出来たみたいで、吹っ切れたような痛快なロックアルバムに仕上がっています。ソウルフルで、エモーショナルなハードロックです。オルタナやテクノのダークな部分に浸食される事無く元気なハードロックを追求しています。

1. Paradise In Distress
2. Apocalypse
3. Evil Love Chain
4. Darling
5. Take My Hand
6. Close My Eyes
7. The Fighter
8. One Night Without You
9. Whispers In A Crowd
10. Deja Voodoo
11. Bad News To Fall In Love(With A Mean Motherfucker)
12. 42nd Street
13. Fluid Conduction
14. Desperately Trying To Be Different
15. Gambler's Blues

ハードロックバンドがほとんど息絶えているような時代に、これだけ質の高いハードロックをやり続けていると言う事は賞賛に値します。少々デジタルっぽい音もありますが、このバンドは基本オールドウェイヴなのです。それで90年代にも通用するようなロックをやっています。元々演奏力もあるバンドでしたが、更に演奏に磨きがかかっています。

アレンジも一辺倒にはならずに多彩な手法を凝らしています。それでいてアメリカンロックのような土の臭いも感じさせます。新旧問わずに日々研究している証です。それも時代にあったサウンドを追求するのではなく、自分達がやるべき音楽として新しい要素を取り込もうと努力しているのが伝わってきます。とても良いバンドです。何故これが売れないのか、世の中は分からないものです。

Paradise In Distress
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[20140810]

Love SweatLove Sweat
(1998/05/29)
Golden Earring

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95年のアルバムです。ゲストミュージシャンの参加は無く、バンド四人だけで制作されています。カバー曲だけを集めたカバーアルバムになっています。ベテランがカバーアルバムを作ってしまうとバンドの終焉が近い事を感じてしまいますが、この作品はバンドの原点を見つめ直して、自分達の進むべき道を再確認するような性格のアルバムになっていると思います。

1. When I Was Young
2. "Darkness, Darkness
3. Gotta See Jane
4. My Little Red Book
5. Sail On Sailor
6. Motorbikin'
7. I'll Be Back Again
8. This Wheel's On Fire
9. Ballad Of A Thin Man
10. Collage
11. Move Over
12. Who Do You Love
13. Turn The Page

アニマルズ、ビートルズ、ビーチボーイズ、ボブシーガー、ジャニスジョップリン、ボブディラン、クリススペティング、などからバートバカラックの曲まであります。どちらかというとアメリカンロック色が強いですが、それほど有名ではない独特の選曲になっています。それこそがこのバンドの独自性に結びついているのだと思います。

アレンジはソリッドなバンドサウンドのハードロックになっています。60年代はビートポップをやっていたので、その辺の曲もあります。良い曲を書くようになっているのも、その辺の曲からの影響でしょう。アレンジも演奏も素晴らしいですし、このバンドがまだまだ現在進行形で頑張っているバンドである事を物語っています。ただ世界から注目されなくなっているのがもったいない。

When I Was Young
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[20140809]

Face ItFace It
(1995/06/02)
Golden Earring

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94年のアルバムです。ここまでくるとバンドの方向性が見えてきます。このバンドはオルタナに呼応するつもりは無いと言うのが分かります。以前やっていたアメリカンハードロックを追求しようとしています。しかもアコースティックなサウンドになっています。それでゲストでTon Masseurs がペダルスチールギターを演奏しています。

1. Angel
2. Hold Me Now
3. Liquid Soul
4. Minute by Minute
5. Johnny Make Believe
6. Space Ship
7. The Unforgettable Dream
8. I Can't Do Without Your Kiss
9. Freedom Don't Last Forever
10. Maximum Make-Up
11. Legalize Telepathy

カントリーフォークロック風でありますが、これまで培ってきたセンスにより、既成のカントリーフォークとは違う独自のスタイルを身につけています。程よくポップで、情緒的であったり、独自の進化を成し遂げたサウンドになっています。もう60年代から活動しているバンドですから、ベテラン中のベテランですので、独自のスタイルを確立しても不思議ではありませんが、それにしては80年代に寄り道をし過ぎていました。

ハードロックな曲もありますが、全体的にはアコースティックなサウンドになっています。80年代の作品に比べるとかなりかっこいいです。これが本来このバンドのスタイルなのです。ビッグヒットは望めなくなりましたが、より質の高いロックを演奏するようになっています。少し渋みは増していますが、時代に流されなくなった事は良い事です。老いても前のめりな音楽です。

Angel
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[20140809]

Bloody BuccaneersBloody Buccaneers
(2005/05/03)
Golden Earring

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91年のアルバムです。四人体制のまま、ソリッドなロックを演奏しています。新しいプロデューサーとしてJohn Sonneveldを起用しています。80年代が過ぎ去ってみるとハードロックの生き残る場所は残されておらず、ハードロックの代用としてオルタナが主流になっていきます。彼らもその流れに乗ろうとしているようですが、やっている事は昔からのハードロックです。

1. Making Love To Yourself
2. Temporary Madness
3. Going To The Run
4. Joe
5. Planet Blue
6. Bloody Buccaneers
7. One Shot Away From Paradise
8. When Love Turns To Pain
9. In A Bad Mood
10. Pourin' My Heart Out Again

ハードロックとオルタナの違いは、オルタナはネガティヴなくらいに暗いのです。ダウナー、つまり自閉症の発言する場所になっていました。それに共鳴する人が多かったという病んだ時代だったのです。しかし、このバンドはそこが分かっておらず、かなり明るいハードロックを演奏しています。これは病んだイギリスにいなければ感じられなかったのでしょう。オランダではそれが普通のハードロックに聴こえたのかもしれません。

もしくは何でもありになっていましたので、自分達のロックをやっていれば良いと言う判断だったのかもしれません。80年代サウンドは完全に卒業しています。そこは救いです。80年代の経験から分かり易いポップなロックになっています。自分達のやるべき事に立ち返ったという見方の方が正しいのかもしれません。ゴールデンイアリングらしいサウンドである事は確かです。

Making Love To Yourself
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[20140809]

Keeper of the FlameKeeper of the Flame
()
Golden Earring

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89年のアルバムです。またしてもキーボードのRobert Jan Stipsが脱退して四人組になっています。キーボードはゲストのTijn Smitが演奏。ついに打ち込みも取り入れて、完全に80年代サウンドになっています。ただし、この時期にはオルタナも始まっていて、ハウスなど新しいサウンドが動き始めますので、ここで80年代らしいサウンドをやるのは時代遅れであり、ほとんど話題にもならなかった作品です。

1. Can Do That
2. Too Much Woman
3. One Word
4. Keeper Of The Flame
5. Turn The World Around
6. Circles
7. Say My Prayer
8. Distant Love
9. Nighthawks
10. My Killer My Shadow

まだまだMTVの威厳はありましたので80年代の売り方は有効でしたが、ほとんど一発屋的な売れ方をしたので、昔のようにヨーロッパ圏、特に母国のオランダだけでの人気に戻りました。それでも80年代サウンドに固執している所が悲しい。このフォーマットで売れるような内容にはなっていますが、あまりにもあからさまにヒットチャートの手法を模倣しているようにも感じます。

オランダでは確固たる人気を保持していますので、売れなくなってもこのバンドはマイペースに活動し続けます。メンバー変動も多いのですが、解散する事無く現在も現役です。フュージョンをやっていた時の経験が活かされて、ファンキーなアレンジでもほどなくこなしています。これまでやってきた事は無駄にはなっておらず、経験値の高いバンドであります。だからこそどんな曲でもこなす器用さはあります。

Can Do That
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[20140809]

HoleHole
()
Golden Earring

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86年のアルバムです。キーボードのRobert Jan Stipsが又復帰しています。よく出たり入ったりするものですが、この時代、キーボードが必要不可欠だと言う事が分かったようです。これによってシンセベースとか、80年代サウンドを思いっきり取り込んでいます。ホーンセクションは生を使っていますが、シンセでのアレンジのような扱いになっています。

1. They Dance
2. Quiet Eyes
3. Save The Best For Later
4. Have A Heart
5. Love In Motion
6. Jane Jane
7. Jump And Run
8. Why Do I
9. A Shout In The Dark

シングルカットしたQuiet Eyesは多少ヒットしましたが、アルバムは比較的売れている程度です。ファンじゃない人にとってはほとんど注目されなくなっていました。80年代ポップスとしては的確なくらい売れるような曲を書いていますが、流行りの音を意識すればするほど売れなくなるのが80年代の迷路であり、半歩くらい先を行くくらいのアイデアがないとすぐ飽きられてしまう傾向があります。曲自体が軽薄なので飽き易いのです。これが商業ロックの弱点です。

例えば私のレコードライブラリーにはマイケルジャクソンとマドンナはありません。テレビで飽きるくらい聴かされて覚えてしまっているので、わざわざCDを買おうとは思わないのです。悪く言えば使い捨ての音楽なのです。当時の当事者はその事には気づいていないでしょう。だからこそ迷路なのです。レコード会社からは売れる曲を作るよう迫られ、出来たら出来たですぐに売れますすが、やがて聴かれなくなるような音楽になってしまうのです。その点70年代のロックは何十回聴いても飽きません。どちらが正解かは言いませんが、良い音楽とは長くつきあいたいものです。

They Dance
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[20140808]

N.E.W.S.N.E.W.S.
(1984/01/01)
Golden Earring

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84年のアルバムです。前作の大成功によりバンド人気が続いていて、前作同様Shell SchellekensのプロデュースでPVを沢山作り、ヒットチャートに定着しようとしていますが、前作ほどのヒットには至りません。それでも確かな手応えを感じていた彼らは時代に適したサウンドを更に確立しています。それでも必要不可欠だったシンセを演奏するRobert Jan Stips が再び脱退。キーボードはベースのRinus Gerritsenが演奏して、又四人組になりました。

1. Clear Night Moonlight
2. When The Lady Smiles
3. Enough Is Enough
4. Fist In Glove
5. Orwell's Year
6. N.E.W.S
7. I'll Make It All Up to You
8. Mission Impossible
9. It's Over Now

Radar Loveのヒットの時も一発屋みたいに売れましたが、それよりも売れたTwilight Zoneもその印象を強く残しながらに二発屋になりました。なかなか連続でヒットを出す事は難しい事だと思います。それでも前作でファンになった人を裏切らない内容になっています。売れる曲を作る能力も勿論持っていますが、ヒットモンスターがうごめく80年代に連続でヒットを飛ばすのは難しかったようです。

それでも前作に負けないくらい売れる作品を創り上げています。少しやり過ぎとも言えるくらい売れそうな曲ばかりです。これが売れなかったのは売り方の問題だったとしかいいようがありません。シンセの出番が少ないのが影響してるのか分かりませんが、作品の出来映えは悪くありません。新しい固定客もついて、それなりには売れていますが、Twilight Zoneが売れ過ぎたと言う事でしょうか。前作よりもパワフルになっています。

Clear Night Moonlight
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[20140808]

CutCut
(2001/11/15)
Golden Earring

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82年のアルバムです。プロデュースはShell Schellekensに依頼しています。MTVの時代と言う事もあって、このバンドもPVを活用しています。それによりTwilight Zoneがバンド初のNo.1ヒットとり、アルバムも最高のセールスをあげました。元々作曲能力が高いポップグループでしたので、このニューウェイヴ時代にも適した曲を作る上でもその能力を発揮しています。本来はポップな曲が得意のはずです。

1. The Devil Made Me Do It
2. Future
3. Baby Dynamite
4. Last Of The Mohicans
5. Lost And Found
6. Twilight Zone
7. Chargin Up My Batteries
8. Secrets

Twilight ZoneとThe Devil Made Me Do Itがシングルヒットし、MTVによりバンドの名前も広く知れ渡る事になります。曲はコンパクトになりながらも作曲の巧みさが光ります。やはりターゲットはアメリカのようですが、ヨーロッパのグループらしい部分も所々感じます。ギターサウンドも80年代っぽい感じにしていますが、弾きまくりたいGeorge Kooymansのギターアレンジは巧妙です。

デジタルシンセの音は80年代を感じさせますが、打ち込みが無いので、80年代の軽薄な感じはかろうじて回避しています。あくあまでもロックバンドたらんとしています。ただしこのヒットを昔からのファンが喜んでいるのかどうかは定かではありません。それでも新しいファンを獲得した事は確実であり、長く活動していた彼らが報われたアルバムであります。演奏力もあり、作曲能力も高い彼らが実力を押さえながらも時代に合わせた意欲作であります。

The Devil Made Me Do It
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[20140808]

Prisoner of the NightPrisoner of the Night
(2001/11/15)
Golden Earring

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80年のアルバムです。ニューウェイヴの時代と言う事もあって、コンパクトでポップなハードロックになっています。キーボードのRobert Jan Stipsが復帰して、John Legrandは正式なメンバーにはなれませんでした。Tony Britnelがゲスト扱いでサックスを吹いています。ファッション的にも80年代っぽく、さっぱりしています。

1. Long Blonde Animal
2. No For An Answer
3. My Town
4. Prisoner Of The Night
5. I Don't Wanna Be Nobody Else
6. Cut Em Down To Size
7. Will And Mercy
8. Come In Outerspace
9. Going Crazy Again

ニューウェイヴ以降のロックンロールは省略化したようなシンプルなアレンジが特長で、これまでのこのバンドの凝ったアレンジはオールドウェイヴと言う事になります。それは時代遅れと言う事を把握していたようで、かなりコンパクトにアレンジしています。その為ポップに聴こえますが、どうしてもギターを弾きまくりたいGeorge Kooymansはそういう場面もしっかりと用意しています。

完全にニューウェイヴになりきれていない感じがちょうどいい感じなのですが、パットメセニーが現在のロックに対する形容として幼稚化と指摘しているように、この頃からロックは幼稚化していった事がよく分かります。思えば70年代のロックを演奏していたのは20年代前半の若者であったにもかかわらず、もの凄く大人びていました。だからこそ憧れていました。それがこの頃から頭を使わないようなアレンジが氾濫していく事になります。そういう事を察知したサウンドになっていますが、まだバカになりきれていない所が好感が持てます。

Long Blonde Animal
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[20140808]

No Promises...No DebtsNo Promises...No Debts
(2001/11/15)
Golden Earring

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79年のアルバムです。ギターでリーダーのGeorge Kooymansが一人でプロデュースしています。キーボードのRobert Jan StipsとギターのEelco Gellingが脱退して、新たにハーモニカ担当のJohn Legrandが加入して5人組になっていますが、ジャケットをみるからにJohn Legrandは含まれずに四人組になっているようです。

1. Heart Beat
2. Need Her
3. Sellin Out
4. Snot Love In Spain
5. Save Your Skin
6. D Light
7. Weekend Love
8. Dont Close The Door
9. Dont Stop The Show
10. By Routes

サウンドはよりソリッドなアメリカンハードロックになっています。モントローズのようなイギリスの影響を受けたアメリカンハードロックでありますが、どこかにサザンロック的なノリもあります。Snot Love In Spainではテンションコードを使ったライトフュージョン的でありながらもサザンロックしているという斬新なアレンジもあります。しかし、時代的にコンパクトなハードロックにまとめようとしています。

ヴァンへイレン登場以降、失速していたハードロックも少し盛り返していますが、George Kooymansのギタースタイルはどうしてもオールドウェイヴな癖が抜けていませんので、ヴァンへイレン以降のギタープレイには適応出来ていません。それでもプログレ志向は完全に無くなって、ハードロックバンドとしてのスタイルを確立させています。

Heart Beat
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[20140807]

Grab It for a SecondGrab It for a Second
(2001/11/15)
Golden Earring

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78年のアルバムです。この頃イギリスではパンク旋風が巻き起こっていましたが、アメリカではライトフュージョンの他にヴァンへイレンが登場して、新たなハードロックの形式に一変しました。その影響もあるのか、アメリカンハードロックな作品に仕上がっています。プロデュースはJimmy Iovine、George Kooymansはスライドギターを弾くなど、サザンロックをハードにしたようなスタイルになっています。

1. Roxanne
2. Leather
3. Tempting
4. U-Turn Time
5. Movin Down Life
6. Against The Grain
7. Grab It For A Second
8. Cell-29

Roxanneはポリスとは同名異な曲で、軽快なロックンロールであります。これによりフュージョンになりかけていた方向性を変更した事を宣言しています。ハードロックにもまだ生き残る道がある事を認識したのでしょう。しかし、ヴァンへイレンのような新しいハードロックになってはおらず、おくまでもオールドウェイヴなロックであります。ただ、ここまでストレートなロックをやった事が無いバンドでしたので、新しいファンを開拓する事になります。

イギリスのハードロックバンド、たとえばレインボーなどもアメリカをターゲットにするようになり、サウンドが軽くなっていました。その辺りの影響なのかもしれません。ともかく、イギリス周辺は不況の嵐でしたので、アメリカの市場に食い込み必要があったのです。イギリスではパンクでないと売れないような時代になりますので、パンクになるよりはアメリカンハードロックで生き残ろうとしていたのでしょう。

Roxanne
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[20140806]

ContrabandContraband
(2001/11/15)
Golden Earring

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76年のアルバムです。ギターのEelco Gellingが復帰してサックスのBertus Borgersが脱退しました。ちょくちょくメンバーが入れ替わります。そしてこのアルバムからサウンドに変化が現れます。前作でもフュージョンスタイルを取り入れていましたが、あくまでもハードロックとして演奏していました。それがフュージョンスタイルの方を前面に出してポップなサウンドになっています。

1. Bombay
2. Sueleen
3. Con Man
4. Mad Loves Comin
5. Fightin Windmills
6. Faded Jeans
7. Times Up

当時は第二期ハードロック時代でもありましたが、同時にL.A.の方ではフュージョンブームとなっていました。ポップスにもその影響が出ていて、A.O.R.というジャンルが確立されます。そのL.A.サウンドに近いスタイルになっています。ハードロックには、あまり登場しないテンションコードを使ったり、ファンク的なリズムを使ったりしています。ヘヴィメタのバッジーにもそういう現象がありましたが、ロックとしてのエッセンスとして吸収していました。このバンドも同じでエッセンスとして取り入れていますが、曲の作り自体が完全にフュージュンスタイルになっています。

アメリカンロックという言い方も出来ますが、市場がでかいアメリカをターゲットにしている事が分かります。ステージ作りに金をかけ過ぎて赤字になっているプログレバンドもアメリカをターゲットにするようになり、ブリティッシュインヴェンションの時代が終焉を迎えます。アメリカで売れた方が儲かるのです。これが80年代の商業ロックに繋がっていくのですが、作品としての完成度よりも売れる曲を作る傾向になっていきます。このバンドもその選択をしたようです。しかし、ポップフュージョンになってもギターを弾きまくったり、バンドとしてのカラーは保持しています。

Bombay
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[20140805]

To the HiltTo the Hilt
(2001/11/15)
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76年のアルバムです。ギターのEelco Gelling が脱退して6人組になっています。ゲストでChris Mercerがサックスを吹いています。シンセを多用したフュージョン的なアレンジを織混ぜた当時流行っていたファンクロックなスタイルになっています。この時期、いくつかのバンドでハードロックの中にファンクを取り入れたスタイルが流行っていました。このバンドもきちんと時代にあったサウンドを演奏しています。

1. Why Me
2. Facedancer
3. To The Hilt
4. Nomad
5. Sleepwalkin
6. Latin Lightning
7. Violins

アコースティックなサウンドを取り入れたりした、深みのあるハードロックを演奏するようになっていますが、リズムがどこかハネています。ここがファンクロックの特長で、後のミクスチャーとの違いは、ハードロックが基本であり、ファンクというのは手法の一つでしかないと言う事です。つまり、ハードロックとしてかっこ良くファンクを取り入れているのであって、ミクスチャーのように曖昧な感じになって特にかっこ良くもないようなサウンドではないのです。

このファンクロックが進化して主流になるものだと私は思っていましたが、時代はジャンル分けをはっきりさせるような商業ロックの時代になったため、進化しなくなりました。やがてヒップホップを経てミクスチャーと言うのが登場しましたが、このファンクロックが進化した形とは違うものであって失望したものです。つまり、進化していないので70年代のこのファンクロックこそが今でもかっこいいのです。印象としてはソリッドなハードロックそのものなので、リズム的に複雑になった分だけボンゾのようなかっこいい演奏になっているのです。このアルバムもこれまでの中でも一番かっこいいものになっています。名盤です。

Why Me
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[20140804]

SwitchSwitch
(1975/01/01)
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75年のアルバムです。前作の成功でバンドとしても全盛期に入りました。新たにキーボードのRobert Jan Stipsが加わり7人組になりました。これによりよりライブでの役割が分担されました。完全にハードロック色に統一され、ゴスペルコーラスを加えたりと、ポップチャート向けのスタイルになっていて、バンドの個性は失っていませんが、聴き易くなっています。

1. Intro: Plus Minus Absurdio
2. Love Is A Rodeo
3. the switch
4. Kill Me (Ce Soir)
5. Tons Of Time
6. Daddy's Gonna Save My Soul
7. Troubles And Hassles
8. Lonesome D.J.

キーボードもオルガンを使ってパープルのようなアレンジになっていたり、やっとハードロックバンドとしてやっていこうと言う決意が伺えます。しかし、この時期はハードロックもプログレも失速し始めていて、第二世代のハードロックバンドが出始めていた頃で、彼らも第二世代のバンドと頑張る事になります。日本でも知られるようになっていますが、過去の経歴は知られていないので、新しいバンドのようなイメージでした。

Radar Loveのヒットがあったので、シャッフル調のハードロックが多くなっています。それでもエレキシタールを使ったり、昔からの手法も残っていたり、彼らの個性を残しながら世界的に通用するバンドに成長しました。こうなってくると彼らの作曲能力の高さが活きてきて、より完成度の他高い作品を創り上げています。ただ、Radar Loveだけがヒットしていたので、注目していない人にとっては一発屋的なイメージになっていました。それでもこの時期にも関わらず、サイケなハードロックというユニークなバンドであります。

Intro Plus Minus Absurdio
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[20140803]

MoontanMoontan
(2001/11/15)
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73年のアルバムで、初めてバンドでプロデュースしています。新しくギターにEelco Gelling、サックスにBertus Borgersが加わり6人組になりました。Radar Love がシングルヒットして、やっとこのバンドも世界的に知れ渡るようになります。それによりアルバムもヒットして彼らの代表作となりました。ジャケットもいかしています。

1. Candys Going Bad
2. Are You Recieving Me
3. Suzy Lunacy (Mental Rock)
4. Radar Love
5. Just Like Vince Taylor
6. The Vanilla Queen

専属のサックス奏者を入れた事でBarry Hayのボーカルの自由度が増しています。より構成を複雑に出来るようになっています。ギターが増えたのはライブでの再現が楽になりますが、スタジオ盤ではそれほど効果は感じません。バックボーカルでPatricia Paay が参加して、Barry Hayのもっさい声を緩和しています。サウンドは完全にハードロックであり、その中でプログレッシヴな展開をするようになっています。あくまでもハードロックとして演奏する事によりツェッペリンやパープルのように深みのあるロックに仕上げています。

George Kooymansは決して巧いギタリストではないのですが、必要以上に弾きまくる事によって個性的なギタリストになっていると思います。もはやジェスロタルとも違う独自のサウンドを確立させています。ハードロックにサックスが入るとどっちらけになるのですが、そこはクリムゾン的な響きにさせています。自分達の個性は殺す事無く、ヒット作品に仕上げた名盤であります。

Full Album
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[20140803]

TogetherTogether
()
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72年のアルバムです。イギリスではハードロックとプログレの違いがはっきりと明確になっていて、どちらも名盤問い呼ばれる歴史的な作品が出そろった年であります。レコード会社もどちらかはっきりと分かれていた方が売り易いので、ハードロック路線を強調したり、プログレの作風を強調したバンドが売れていました。どちらともつかないバンドはどうしても売り上げが伸びませんでした。

1. All Day Watcher
2. Avalanche Of Love
3. Crusin Southern Germany
4. Brother Wind
5. Buddy Joe
6. Jangalene
7. From Heaven From Hell
8. Thousand Feet Below You

このバンドはというとハードロックバンドとして売り出されていました。その方が分かり易かったし、その部分が占める割合も多くなりました。ギターも弾きまくりまくっています。ギターリフの作り方はどちらかと言うとヘヴィメタ系というか、プログレ寄りな所があるので、ストレートなハードロックと言うには癖があります。作曲能力が高いバンドなので、シンプルな曲でも複雑に作り込んでいます。だからこそ面白いのです。

シャッフル気味のロックでもフランジングかかったエレピが重要な構成になっていたり、普通で終わらせようとしない所がひねくれていて面白いのです。しかし、それが大きなヒットに繋がらない原因でもあります。そこが玄人好みのバンドであり、どちらかと言うとボーカルがむさいのが売れなかった原因かもしれませんが、これもこのバンドの特長なので、悪いとは思いません。こんな面白いバンドも含めて当時のロックは今では考えられないくらい繁栄していました。

All Day Watcher
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[20140803]

Seven TearsSeven Tears
(2001/11/15)
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71年のアルバムです。トラディショナルフォークも含んだハンードロックと言う事ではツェッペリンが第一人者ですが、ジェスロタルもそうであり、又プログレッシヴだったりします。ちょうどジェスロタルのようなハードロックになっています。ただし、このバンド特有のスタイルと言うのも確立されつつありますので、当時の重要なバンドである事は間違いありません。

1. Silver Ships
2. The Road Swallowed Her Name
3. Hope
4. Dont Worry
5. She Flies On Strange Wings
6. This Is The Other Side Of Life
7. Youre Better Off Free

オランダのバンドと言う事で、日本まで知れ渡るのは時間がかかっていましたが、これだけ独創的なサウンドを持っているバンドは少なかったので、当時のヨーロッパ圏では重要な役割を持ったバンドだったと思います。オランダではトップグループですからB級にはしにくく、演奏力、曲の構成などはA級品であります。それでもプロデュース力に差があるように思います。もっとギターを重厚に出来ると思いますし、ドラムももっと残響音を大事に録音した方が迫力があると思います。

そこはジェスロタル的だと思えばこれでいいのかもしれません。ボーカルがどうしてもアメリカンな感じがしますし、そういうこのバンドならではの環境が独創的なバンドに育てています。アドリブをたっぷりとっているのも当時の流行りでありますし、実にユニークなサウンドになっています。どこかB級ですが、B級でかたづけるのはもったいないバンドなのであります。

Silver Ships
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[20140803]

Golden EarringGolden Earring
(2001/11/15)
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70年のアルバムです。初めてバンド名をアルバムに持ってきました。それだけ自分達のサウンドに自身を持ってきた事が伺えます。ドラムがCesar Zuiderwijkに代わり、ギタリストだったBarry Hay がフルートとサックスになっています。それだけプログレッシヴな部分を重要視しています。しかし全体的にはハードロックです。

1. Yellow And Blue
2. The Loner
3. This Is The Time Of Year
4. Big Tree Blue Sea
5. The Wall Of Dolls
6. Back Home
7. See See
8. Im Going To Send My Pigeons Tothe Sky
9. As Long As The Wind Blows

出だしはプログレッシヴにアコースティックな導入部から入ってハードロックに発展していきます。フルートがリードをとるようになるとまるでジェスロタルのようになっていきます。ハードロックとプログレを区別するようになるのはもっと後になってからで、この頃は新しいサウンドを創造する事に一生懸命で、当時のバンドはほとんどがどちらも意識していなかったと思います。ですからどちらともとれるような展開になっています。

ギターはGeorge Kooymansだけになっていますが、ツィンリードになっていたり、ヘヴィメタのようなリフも登場してきます。初期の頃のジェスロタルのようなサウンドを目指していたのでしょうか。ツェッペリンからの影響は少ないようです。ツェッペリンはブルースを基盤としていますが、このバンドはブルースは演奏していませんでしたので、ジェスロタルのようなプログレッシヴなハードロックの方がやり易かったのでしょう。

Yellow And Blue
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[20140802]

Eight Miles HighEight Miles High
(2001/11/15)
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これも69年のアルバムです。二枚組を出したばっかりなのに直ぐさま新作をリリールする辺りは、この時代がいかに刺激的で、かれらに大きなインスピレーションを与えていたかが伺えます。サウンドもよりハードロック、プログレ色が浮き彫りになってきています。まだアートロックなサウンドではありますが、リフなどの構成はハードロック、プログレになっています。ハードロックとプログレは同時発生していますので、当時は区別がありませんでした。

1. Landing
2. Song Of A Devils Servant
3. One Huge Road
4. Everydays Torture
5. Eight Miles High

ハードロックの元祖とされているツェッペリンも見方によってはプログレなのです。クリムゾンも曲によってはメタルであります。どちらもサイケ、アートロックからふ化していったのです。このバンドもふ化しようとしています。バースのカバーEight Miles Highは19分も演奏されています。Eight Miles Highはサイケ時代の曲でモード演奏によるアドリブ展開が売りの曲です。このバンドもアドリブをこなすほどの演奏力があるからこその適応力です。

ハードロックと言っても当時のアメリカのハードロック、マウンテン、ヴァニラファッジもしくはクリームあたりの影響もあるのかもしれません。作曲力もあるバンドですが、演奏面に重きを置くようになっています。しかし、曲の構成などは流石に作曲力があるだけに単純ではありません。何といってもオランダのバンドですから、イギリスだけでなく、アメリカ、ドイツあたり化rなお影響力もあるのでしょうが、それでもこれだけまとめあげられると言うのは優れたバンドである証拠です。

Landing
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[20140802]

On the DoubleOn the Double
(1990/06/30)
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69年のアルバムです。アートロックからハードロックへと脱皮するような内容になっています。ボーカルはBarry Hay とギターのGeorge Kooymansがとっており、これがシャウト系のハードロックボーカルなのです。ギターリフもハードロックっぽくなっていますが、まだサイケ、アートロックの手法を求められているようで、完全なハードロックにはなっていません。

1. Songs On A Devils Servant
2. Angelina
3. Pam Pam Poope Poope Loux
4. Hurry Hurry Hurry
5. My Baby Ruby
6. Judy
7. Goodbye Mama
8. Murdock 9-6182
9. Just A Little Bit Of Peace In My Heart
10. The Sad Story Of Sam Stone
11. High In The Sky
12. Remember My Friend
13. Time Is A Book
14. Backbiting Baby
15. Im A Runnin
16. I Sing My Song
17. Mitch Mover
18. God Bless The Day
19. The Grand Piano

69年はツェッペリン、クリムゾンが始動した年であり、時代はビートルズから新たな時代を迎えようとしていました。このバンドは前作から脱ビートルズが完了していて、新しい時代に向かって適応しています。このアルバムは最初から19曲入っていて、ボーナストラックがついている訳ではありません。アナログでは2枚組だったのがCDでは1枚にまとめられているのです。

それだけバンドとしてまとまり始めていて、新しいアイデアが沸き上がっていたのでしょう。ヨーロッパ圏では人気があったので、バンドとしても充実していたようです。アートロックと言う点ではアメリカのバンドの影響を受けていて、ドアーズあたりのサウンドに近い感じになっています。歌い方もジムモリソンみたいです。元々演奏力のあるバンドなので、演奏力がそこそこだった事を作曲力で補っていたビートルズとは違う道を進んでいます。

Songs On A Devils Servant
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[20140802]

Miracle MirrorMiracle Mirror
(2009/05/26)
Golden Earrings

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68年のアルバムです。ここでやっとサイケな感じになっていますが、普通に作った曲を無理してサイケなアレンジにしているようなところがあります。ボーカルのFrans Krassenburgに代わってリードボーカルとギターのBarry Hayが加入しています。彼が参加してから少しハードロック系のスタイルに変化しています。ここにアイドルバンドとしてのポップグループからの脱却が成されています。

1. THE TRUTH ABOUT ARTHUR
2. CIRCUS WILL BE IN TOWN IN TIME
3. CRYSTAL HEAVEN
4. SAM AND SUE
5. I'VE JUST LOST SOMEBODY
6. MR. FORTUNE'S WIFE
7. WHO CARES?
8. BORN A SECOND TIME
9. MAGNIFICENT MAGISTRAL
10. MUST I CRY?
11. NOTHING CAN CHANGE THIS WORLD OF MINE
12. GIPSY RHAPSODY
13. SOUND OF THE SCREAMING DAY
14. SHE WON'T COME TO ME
15. TOGETHER WE LIVE, TOGETHER WE LOVE
16. I WONDER
17. REMEMBER MY FRIEND

サイケというより、アートロックに近いサウンドです。ビートルズというよりアメリカのラブ辺りからの影響を感じます。ギターも弾きまくるようになっていますし、Barry Hayのボーカルはロッドエヴァンスみたいだし、初期の頃から比べると、かなりスタイルが変わっています。サイケ感を出す為にストリングスやホーンを加えたりしていますが、ビートルズのそれとは違います。

初期の頃はビートルズからの影響が色濃かったのですが、サイケをやるにあたってはまったくビートルズを参考にしていないように感じます。このスタイルは明らかにアメリカのサイケバンドのサウンドです。メンバーが変わったのですからサウンドが変わってもおかしくありませんが、ギターのGeorge Kooymansの演奏スタイルが激変しているのが興味深いです。

THE TRUTH ABOUT ARTHUR
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[20140802]

Winter HarvestWinter Harvest
(2012/08/07)
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67年のセカンドアルバムです。サイドギターのPeter de Rondeが脱退して四人組になっています。サウンドはよりビートポップになっていて、60年代のビートポップが好きに人にはお勧めです。イギリス勢に負けず劣らず素晴らしい曲を書いています。曲は全てGerritsen and Kooymansというクレジットになっています。レノンマッカートニーみたいな感じにしているのです。

1. ANOTHER MAN IN TOWN
2. SMOKING CIGARETTES
3. IN MY HOUSE
4. DON'T WANNA LOOSE THAT GIRL
5. IMPECCABLE GIRL
6. TEARS AND LIES
7. YOU'VE GOT THE INTENTION TO HURT ME
8. DREAM
9. YOU BREAK MY HEART
10. BABY DON'T MAKE ME NERVOUS
11. CALL ME
12. HAPPY AND YOUNG TOGETHER
13. LIONEL THE MISER
14. THERE WILL BE A TOMORROW
15. DADDY BUY ME A GIRL
16. WHAT YOU GONNA TELL
17. DON'T RUN TOO FAR
18. WINGS

オランダではアイドルグループとして売り出されていますが、モンキーズ並みに良い曲ばかりなので、今ではきちんと音楽面でも評価すべきバンドだと思います。このバンドが凄いのは演奏も歌も巧いと言う事です。単なるアイドルグループではありません。曲も良いし、全てが揃ったバンドなのです。だからこそオランダのバンドでありながらも世界にその名を知らしめる事が出来たのだと思います。

イギリスではサイケの時代になっていますが、まだそこまで言っていないのは後発国なので仕方ない事です。ヨーロッパ圏では人気はありましたが、日本ではほとんど知られていない時期です。しかし、日本でもグループサウンズ時代であり、このバンドもその参考にされていたと思われます。当時の日本は海外の音楽情報は少なかったのですが、蛇の道は蛇で、このバンドの音も届いていたと思われます。

ANOTHER MAN IN TOWN
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