

2009年の作品で、現在までの最新作になっています。スウェーデンの映画監督Ingmar Bergmanを題材にしたラジオミュージカルの依頼を受けて制作されています。ロックオペラ的なストーリーのあるコンセプトアルバムなので、彼らの
音楽が効果的に使われています。バンドスタイルで演奏されていますが、サンプリングによるオーケストレーションも効果的に使われている映画
音楽のような内容になっています。
1. 1956 Cannes Film Festival
2. 'I Am Ingmar Bergman'
3. Limo Driver (Welcome To Hollywood)
4. 'Here He Is Now'
5. 'Mr Bergman, How Are You?'
6. 'He'll Come Around'
7. En Route To The Beverly Hills Hotel
8. Hollywood Welcoming Committee
9. 'I've Got To Contact Sweden'
10. The Studio Commissary
11. 'I Must Not Be Hasty'
12. 'Quiet On The Set'
13. 'Why Do You Take That Tone With Me?'
14. Pleasant Hotel Staff
15. Hollywood Tour Bus
16. Autograph Hounds
17. Bergman Ponders Escape
18. 'We've Got To Turn Him 'Round'
19. Escape (Part 1)
20. Escape (Part 2)
21. 'Oh My God'
22. Garbo Sings
23. Almost A Hollywood Ending
24. He's Home
ミュージカルと言う事で、バンドメンバーそれぞれに役がついています。映画に進出したかった彼らですから、こういうコンセプトは願っても無い題材になっていると思います。物語を伝えなければならないのでポップな部分は度外視で、現代
音楽のような内容になっていますが、バンドで演奏しているので、ロック的な部分もありますので、これぞロックオペラと呼べるような内容になっています。
現代
音楽によるミュージカル、オペラと言う事であれば、かなり優れた楽曲を創り上げていると思います。現代
音楽家にはない発想が出来ていますので、現代
音楽としても斬新な内容になっていると思います。プログレ作品としても聴く事が出来ますし、かなり濃い内容になっています。ただしポップ感覚は期待出来ませんので、かなりマニアックな作品だと思います。でもスパークスファンなら受け入れられるものだと思います。ここに来てこれだけの挑戦的な作品を創れるバイタリティーは凄いです。これからも斬新な新作が届けられる事を期待します。
1956 Cannes Film Festival