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[20140831]

Molly HatchetMolly Hatchet
(2012/09/10)
Molly Hatchet

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続きましてはサザンロック第二世代バンドを紹介します。モーリーハチェットはアルバムジャケットから受ける印象はヘヴィメタバンドだと思いますが、やっているのはサザンロックであり、第二世代と言う事もあって、アメリカンハードロックみたいなドライヴィングロックになっています。78年のファーストアルバムで、バンド名もジャケットもハードロックファンの心をくすぐりますが、アメリカンロックが苦手な人には内容がともなわないと思います。

1. Bounty Hunter
2. Gator Country
3. Big Apple
4. The Creeper
5. The Price You Pay
6. Dreams I'll Never See
7. I'll Be Running
8. Cheatin' Woman
9. Trust Your Old Friend

メンバーはボーカルのDanny Joe Brown 、ギターが三人いて、Dave Hlubek、Steve Holland、Duane Roland 、ベースはBanner Thomas、ドラムがBruce Crump の6人組で、トリプルリードギターが売りです。ゲストでJai Windingがキーボードを弾いています。プロデューサーはアメリカンハードロックを手がけているTom Wermanで鵜s。彼はパーカションで演奏にも参加しています。Dreams I'll Never SeeはAllman Brothers Bandのカバーであり、Allman Brothers Bandの影響を受けているようです。

Allman Brothers Bandもサザンロックですが、スケールの大きな演奏が有名で、その影響受けいていると言う事は、かなり期待出来るバンドであり、演奏力も歌も文句無しの実力を持っています。ギターが三人もいるので、かなり面白い事も出来ますし、第二世代のサザンロックバンドはより進化したサウンドを創り上げています。ドライブ感のある曲が多く、これを聴きながら南部のハイウェイを車で飛ばすにはぴったりのロックだと思います。後に出てくるブラックフット辺りが好きな人にはお勧めです。名盤ですね。

Bounty Hunter
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[20140831]

THE SEDUCTION OF INGMAR BERGMANTHE SEDUCTION OF INGMAR BERGMAN
(2010/03/09)
Sparks

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2009年の作品で、現在までの最新作になっています。スウェーデンの映画監督Ingmar Bergmanを題材にしたラジオミュージカルの依頼を受けて制作されています。ロックオペラ的なストーリーのあるコンセプトアルバムなので、彼らの音楽が効果的に使われています。バンドスタイルで演奏されていますが、サンプリングによるオーケストレーションも効果的に使われている映画音楽のような内容になっています。

1. 1956 Cannes Film Festival
2. 'I Am Ingmar Bergman'
3. Limo Driver (Welcome To Hollywood)
4. 'Here He Is Now'
5. 'Mr Bergman, How Are You?'
6. 'He'll Come Around'
7. En Route To The Beverly Hills Hotel
8. Hollywood Welcoming Committee
9. 'I've Got To Contact Sweden'
10. The Studio Commissary
11. 'I Must Not Be Hasty'
12. 'Quiet On The Set'
13. 'Why Do You Take That Tone With Me?'
14. Pleasant Hotel Staff
15. Hollywood Tour Bus
16. Autograph Hounds
17. Bergman Ponders Escape
18. 'We've Got To Turn Him 'Round'
19. Escape (Part 1)
20. Escape (Part 2)
21. 'Oh My God'
22. Garbo Sings
23. Almost A Hollywood Ending
24. He's Home

ミュージカルと言う事で、バンドメンバーそれぞれに役がついています。映画に進出したかった彼らですから、こういうコンセプトは願っても無い題材になっていると思います。物語を伝えなければならないのでポップな部分は度外視で、現代音楽のような内容になっていますが、バンドで演奏しているので、ロック的な部分もありますので、これぞロックオペラと呼べるような内容になっています。

現代音楽によるミュージカル、オペラと言う事であれば、かなり優れた楽曲を創り上げていると思います。現代音楽家にはない発想が出来ていますので、現代音楽としても斬新な内容になっていると思います。プログレ作品としても聴く事が出来ますし、かなり濃い内容になっています。ただしポップ感覚は期待出来ませんので、かなりマニアックな作品だと思います。でもスパークスファンなら受け入れられるものだと思います。ここに来てこれだけの挑戦的な作品を創れるバイタリティーは凄いです。これからも斬新な新作が届けられる事を期待します。

1956 Cannes Film Festival
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[20140831]

Exotic Creatures of the DeepExotic Creatures of the Deep
(2008/06/10)
Sparks

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2008年のアルバムです。完全に自分達のスタイルを取り戻して尚かつ新しいという、とんでもない世界を創り上げた作品になっています。バンドスタイルに戻りながらもオーケストレーションはコンピューターで表現し、全盛期の頃の勢いのまま進化したサウンドを前作から取り戻していましたが、更にその手法に磨きをかけた力作です。一時は軟派なダンスナンバーに傾倒していましたが、完全にスパークス復活と言って良いアルバムです。

1. Intro
2. Good Morning
3. Strange Animal
4. I Can't Believe That You Would Fall For All The Crap In This Song
5. Let The Monkey Drive
6. Intro Reprise
7. I've Never Been High
8. (She Got Me) Pregnant
9. Lighten Up, Morrissey
10. This Is The Renaissance
11. The Director Never Yelled "Cut"
12. Photoshop
13. Likeable

ニューウェイヴが生まれる前からニューウェイヴに影響を与えるようなスタイルを持っていたユニークな存在でしたが、この時期においてもその斬新さを感じさせるような絶対無二なサウンドです。ファンが求めているもの以上のものをこしらえています。複雑に場面展開していくプログレッシヴな進行でありながらもポップで分かり易いアヴァンギャルドになっています。

21世紀になってから刺激的な音楽が皆無になっている状況において、このベテランが刺激的な音楽を届けてくれています。これでこそスパークスであり、誰もが持っているスパークスのイメージによる期待を裏切る事無く、それ以上の、その先にある音楽を生み出しています。音楽はまだまだ刺激を与えてくれるだけの力を秘めている事を教えてくれています。これがもっと売れれば、もっと音楽は活性化されると思えます。それだけの力を持った名盤です。

intro/good morning/strange animal
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[20140831]

Hello Young LoversHello Young Lovers
(2006/03/07)
Sparks

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2006年のアルバムです。プログラミングによるオーケストレーションとスラッシュメタルなロックとが融合してスパークスならではのオペラティックひねくれポップ全開の内容になっています。これまで寄り道がありましたが、それらを全て無駄にする事無く、自分達のスタイルを強化させる事に成功しています。オペラ的な唱法とメタリックなロックとの融合はクィーンなき現在、このバンドの専売特許であり、それが復活した事を大いに喜びたい。

1. Dick Around
2. Perfume
3. The Very Next Fight
4. (Baby, Baby) Can I Invade Your Country
5. Rock, Rock, Rock
6. Metaphor
7. Waterproof
8. Here Kitty
9. There's No Such Thing As Aliens
10. As I Sit To Play The Organ At The Notre Dame Cathedral

アカデミックなサンプラーによるオーケストレーションはオペラ唱法を活かす事に鳴る事は前作で証明されていますが、それにハードロックではなく、ゴスメタルやスラッシュメタルなアレンジを加えて時代の流れを感じさせます。ハードな部分とメランコリックな部分の対比という彼らの全盛期のスタイルを新しいフォーマットで再現して更に強力なサウンドに進化させています。

これこそがスパークスワールドであり、新しいテクノロジーを最大限に活かしながら、古いファンも新しいファンも納得させられるだけの作品に仕上げています。かなりかっこいいサウンドになっていますので、チャートの方も上昇しています。唯一無二の音楽でありながらもポップである事が凄い事で、これまでやってきた事が全て糧になっています。昔から丁寧なアレンジをしていましたので、それが良い意味で良い結果を創り上げています。名盤です。

Dick Around
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[20140830]

Lil BeethovenLil Beethoven
(2003/07/08)
Sparks

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2002年のアルバムです。サンプラーを駆使したオーケストレーションで創り上げたクラシック音楽風のデジタル作品になっています。セルフカバーアルバムでやっていたオーケストラアレンジをサンプラーでやっています。これはサンプラーが進化してマルチサンプリングが出来るようになったからこそのリアルなオーケストラが再現出来ています。

1. The Rhythm Thief
2. How Do I Get to Carnegie Hall?
3. What Are All These Bands So Angry About?
4. I Married Myself
5. Ride 'Em Cowboy
6. My Baby's Taking Me Home
7. Your Call's Very Important to Us, Please Hold
8. Ugly Guys With Beautiful Girls
9. Suburban Homeboy

曲自体はダンスミュージックとして作曲されていると思います。ビートを加えればすぐにでもダンスナンバーになるような曲ばかりです。しかし、オーケストラアレンジで、ビートはティンパニなどのオーケストラ楽器のサンプリングに担われているため、ビートレスのような状態です。しかし、どこかでビートをキープするような楽器が鳴っているので、ビートを感じる事は出来ます。しかし踊る事は出来ません。

マルチ化される前のサンプラーはフレーズサンプリングならリアルな音を発する事は出来ましたが、それを鍵盤で演奏するとリアルな感じが出せませんでした。しかし、マルチになると弦楽器などはロングトーンと弦をこする音をミックスさせる事で生楽器に近い感じが出せるようになりました。管楽器ならブレスの音を加えたりする事が出来ます。そうなると情報量が多くなりますが、パソコンの容量も性能も進化した事によって、簡単に利用出来るような時代になっているのです。そういう時代の恩恵によって実現出来ているアルバムです。

The Rhythm Thief
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[20140830]

BallsBalls
(2001/11/19)
Sparks

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2000年のアルバムです。飽きもせず又してもダンスミュージックですが、ダンスビートと70年代のアヴァンギャルドポップだった感じが融合したような感じになっています。前作でセルフカバーした事で、彼らのこれまでの全ての時代の持ち味が一つにまとまったような内容になっています。やっと90年代らしいノイジーなシンセ音が出てくるようになりましたが、もうプレミアムであり、時代に追いつこうとするのが精一杯で、時代をリードしていた頃とはとんがり方が違っています。

1. Balls
2. More Than A Sex Machine
3. Scheherazade
4. Aeroflot
5. The Calm Before The Storm
6. How To Get Your Ass Kicked
7. Bullet Train
8. It's A Knockoff
9. Irreplaceable
10. It's Educational
11. The Angels

ダンスナンバーの中でも自分達の持ち味をはっきりと打ち出す事には成功しています。映画進出には失敗していますが、It's A Knockoffがサウンドトラックに使われたり、多少報われています。90年代のテクノロジーを駆使していますが、やっている事はニューウェイヴ時代とセンスが変わっていません。だから時代の音とは少し毛並みが違いますが、こういう丁寧なアレンジは昔からのロックファンにとっては嬉しい感じです。

90年代特有のアレンジはサンプリングループを使う事で、ある意味雑な感じがクールだとされていましたので、丁寧に編集されたアレンジは80年代の名残であり、90年代に馴染めない人にとっては心地良いものだと思います。そういう意味ではこの人達はいつまでたってもオールドウェイヴな人達なのだと思います。だからこそ面白いのであって、この辺を感じ取ってもらえるほど知名度が落ちているのが痛い所です。

Balls
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[20140830]

PlagiarismPlagiarism
()
The Sparks

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97年のアルバムです。自分達へのトリビュート作品になっています。セルフカバー集でベスト作品のような選曲ですが、アレンジを全く変えていて、Tony Viscontiによる生オーケストラアレンジだったり、Faith No Moreによるダンスビートにアレンジしていたり、原曲とは違ったアレンジにより、いかに彼らが創ってきた曲が良い曲であったかを再認識させられるような構成になっています。

1. Pulling Rabbits Out Of A Hat
2. This Town Ain't Big Enough For Both Of Us
3. No 1 Song In Heaven (Part II)
4. Funny Face
5. When Do I Get To Sing 'My Way'
6. Angst In My Pants
7. Change
8. Popularity
9. Something For The Girl With Everything
10. This Town Ain't Big Enough For Both Of Us
11. Beat The Clock
12. Big Brass Ring
13. Amateur Hour
14. Propaganda
15. When I'm With You
16. Something For The Girl With Everything
17. Orchestral College
18. The Number One Song In Heaven
19. Never Turn Your Back On Mother Earth

同じ曲でも2バージョンのカバーをしていて、どちらもアレンジが違っています。ベテランがカバー曲集やセルフカバーをやると、もう末期状態でありますが、彼らもこの先に進む為には、一度リセットする意味で、このアルバムのようなものが必要であったのでしょう。オペラティックな歌い方をしていた頃の作品はオーケストラアレンジにすると凄みが増しています。

パロディー精神が旺盛なバンドでしたから、自分達でさえもパロディーにしてしまう事で、自分達をサイド見つめ直して、次のステップへの糧にする必要が合ったのだと思います。生オーケストラとデジタルなシーケンスが同時に混在したり、まだ90年代に馴染んでいない彼らなりの試行錯誤が行われていると思います。新しいコテャ全くやっていません。しかし、アレンジが変わる事で新鮮な気持ちで昔の曲を楽しめます。リミックス集と言う考え方も出来ます。

Pulling Rabbits Out Of A Hat
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[20140830]

Gratuitous Sax & Senseless ViolinsGratuitous Sax & Senseless Violins
(2008/10/24)
Sparks

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94年のアルバムです。しばらく映画の方面への活動をしていましたが、結局映画製作は実現出来ず、再び音楽シーンに戻ってきてからのアルバムになります。スタイル的にはシンセポップを通り越してユーロビートになっています。90年代に入ってシンセポップも復興しましたが長くは続かず、デトロイトテクノから派生したサウンドが広がっていきます。その中でもダンスフォロアーではユーロポップが人気がありました。

1. Gratuitous Sax
2. When Do I Get To Sing 'My Way'
3. (When I Kiss You) I Hear Charlie Parker Playing
4. Frankly, Scarlett, I Don't Give A Damn
5. I Thought I Told You To Wait In The Car
6. Hear No Evil, See No Evil, Speak No Evil
7. Now That I Own The BBC
8. Tsui Hark (Featuring Tsui Hark & Bill Kong)
9. The Ghost Of Liberace
10. Let's Go Surfing
11. Senseless Violins

ほとんどの演奏をRussell MaelとRon Maelで創り上げています。パソコンによるプログラミングが発展した事によって、特にテクノ系の音楽はパソコン処理されたものだけで創りだす事が容易な時代になりました。昔のシーケンサーと違って、より複雑なプログラミングが可能になった事で、これまで以上に緻密なアレンジを構築しています。ビートがダンスビートなので、複雑な楽曲でもポップに聴かせる事に成功しています。

エスニックテクノと言うのも流行り始めていましたので、少しばかりの民族音楽のエッセンスも含まれています。それらのダンスチューンをオペラティックに、スパークスらしいとぼけた感じで仕上げています。サンプラーの使い方も80年代とは違った90年代らしい使用法に変化しています。ただ、これも彼ら特有のパロディー精神で創られていますので、主流の音楽とは違った印象を受けます。

Gratuitous Sax /When Do I Get To Sing 'My Way
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[20140829]

Interior DesignInterior Design
(2004/11/09)
Sparks

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88年のアルバムです。前作同様テクノディスコミュージックであり、この時期においては時代遅れのサウンドですが、ダンスフロアーではまだ需要があり、そこをターゲットにしています。ですから大きなヒットには結びつきませんが、ダンスフロアーでの需要は90年代になっても不動のもので、ある程度の固定客が見込める状態でした。

1. So Important
2. Just Got Back From Heaven
3. Lots Of Reasons
4. You Got A Hold Of My Heart
5. Love-O-Rama
6. Toughest Girl In Town
7. Let's Make Love
8. Stop Me If You've Heard This Before
9. Walk Down Memory Lane
10. Madonna

80年代後半から90年代初頭にかけてはシンセポップが再び脚光を浴びるようになりますので、狙い目としては悪くないのですが、時代をリードしていた彼ららしくない選択になっていると思います。それでも曲の良さが際立っていて、ポップで売れ線志向ですが、ポップソングとしては素晴らしいソングライティングが成されています。これまでもポップな曲がありましたが、曲いいと思えるのは初めてかも知れません。

それだけ彼らもベテランになってきたと言う事でしょう。ひねくれ度は思いっきり減っていますが、普通に曲で勝負出来るようになっています。そこは評価すべきで、このチープなサウンドは彼らのキャラクターに合っています。しかし、流石にベテランですから、結構細部では豪華なアレンジが成されています。この微妙な感じは聴き込んでいるファンにしか伝わらないと思いますが、軟派な感じ以外は評価出来ます。

So Important
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[20140828]

Music that you can dance to (1986) / Vinyl record [Vinyl-LP]Music that you can dance to (1986) / Vinyl record [Vinyl-LP]
(2000/01/01)
Sparks

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86年のアルバムです。シンセポップに特化した作品になっています。ディスコ以降踊れる音楽が売れる時代になっていますが、ダンスフロアを意識したサウンドになっています。シンセポップは90年初頭に復興しますが、この時期であれば少し古くさくなっていた頃ですが、サンプラーも使って当時流行っていたフランキー辺りのアレンジを意識しています。

1. Music That You Can Dance To
2. Rosebud
3. Fingertips
4. Armies Of The Night
5. The Scene
6. Shopping Mall Of Love
7. Modestry Plays (New Version)
8. Let's Get Funky

パンクによって既成概念は破壊されましたが、当時のアメリカ、日本はバブル真っ直中で軟派でおしゃれな音楽が求められていました。その要求に応えた形の内容でありますが、ロックファンにとっては欲しい音楽が無い時代でもありました。デジタルサウンドには辟易していたのです。そのロックファンを真っ向から拒否しているようなアルバムです。

シンセポップはイギリスで流行っていましたので、イギリスの影響が強いと思います。ただ、この状況から脱しようとする動きもありましたので、はっきり言ってロックを拒否したスタイルになっています。そこは時代をパロディー化したようなとぼけた感じもありますので、彼らの思惑通りになっているようです。ダンスチャートでは少し盛り返しています。

Music That You Can Dance To
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[20140827]

Pulling Rabbits Out of a Hat (Reis)Pulling Rabbits Out of a Hat (Reis)
(1998/11/17)
Sparks

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84年のアルバムです。プロデュースはIan Little。普通の80年代ポップスになっていますが、オープニングのアルバムタイトル曲Pulling Rabbits Out Of A Hatはサンプラーで創り上げたオーケストレーションによるロックオペラになっています。この時期にこれだけのサンプリング処理が出来るのは凄い事です。しかしポップな曲ではチープな音になっています。

1. Pulling Rabbits Out Of A Hat
2. Love Scenes
3. Pretending To Be Drunk
4. Progress
5. With All My Might
6. Sparks In The Dark (Part One)
7. Everbody Move
8. A Song That Sings Itself
9. Sisters
10. Kiss Me Quick
11. Sparks In The Dark (Part Two)

With All My Might、Pretending To Be Drunk、Progressとシングルカットしていますが、徐々にチャートアクションから離れていきます。出始めのデジタルシンセの音は細く、チープな音圧でありました。そのチープさはこのバンドのとぼけたキャラクターには合っていますが、アレンジがいかにも80年代であり、アルバムタイトル曲の強烈な印象に比べると物足りなくなります。

シンセドラムや打ち込み主流のヒットチャートを意識したサウンドは逆にヒットチャートから彼らを引き離していきます。強烈な個性があってこそのSparksですから、俗物化してしまえば他のバンドと変わらなくなってきますから、よっぽど良い曲を書かない限り埋没してしまいます。細かい部分では彼らなりのこだわりを感じますが、ストレートには伝わってきません。

Pulling Rabbits Out of a Hat
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[20140826]

In Outer SpaceIn Outer Space
(1999/03/26)
Sparks

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83年のアルバムです。サウンドは完全に80年代ポップスになっています。ゲートリバーブのドラム、デジタルシンセ。MTV受けする曲ばかりです。しかし、まだテクノポップ的なアレンジも残っています。ほんの少しだけ近未来的なサウンドであります。前作は凝り過ぎていたので、又ポップ色を強めた感じです。

1. Cool Places
2. Popularity
3. Prayin For A Party
4. All You Ever Think About Is Sex
5. Please Baby Please
6. Rockin Girls
7. I Wish I Looked A Little Better
8. Lucky Me Lucky You
9. A Fun Bunck Of Guys From Outer Space
10. Dance Godammit

The Go-Go'sのJane WiedlinがゲストでCool PlacesとLucky Me, Lucky Youでデュエットで歌っています。これは話題になりますし、ディスコ向けのダンスナンバーになっていますので、それなりにヒットしそうなのですが、どうしても変態的なイメージが強いのか、大きなヒットにはなっていません。アレンジも二、三年古い感じがします。Giorgio Moroder とつるんでいるから時代が読めなくなっているのかもしれません。

シーケンサーもデジタルの時代になっていますが、ヴェロシティーのかけ方はセンスを感じます。この辺は後に出てくる打ち込み主体の音楽に比べるとプロフェッショナルな編集をしています。音のチープさも彼らのイメージには合っているので問題ありません。ただし、前作のような凝ったアレンジこそがSparksらしいと思いますので、物足りなさはあります。

Full Album
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[20140825]

Angst In My PantsAngst In My Pants
(2013/07/26)
Sparks

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82年のアルバムです。ジャケットのインパクトはいつも凄いですが、内容的には前作と同じでReinhold Mackがプロデュースしています。もうポストパンクと呼ばれる80年代ポップスが出来上がる時期ですが、まだ昔のテクノ的なサウンドを使っていたりして、同じ事をやっているとすぐ古くさくなるくらいめまぐるしく時代は変化していましたので、まだ先が読めない状況だったようです。

1. Angst In My Pants
2. I Predict
3. Sextown U.S.A.
4. Sherlock Holmes
5. Nicotina
6. Mickey Mouse
7. Moustache
8. Instant Weight Loss
9. Tarzan And Jane
10. The Decline And Fall Of Me
11. Eaten By the Monster Of Love

音色的には古い感じですが、やっている事は彼ら独自の音楽性が蘇っているので、これまでのシンセ作品よりも一番スパークスらしい内容になっています。そこはバンド形式に戻った事が良い結果を生んだのだと思います。かだ彼ららしさが前面に出てくるとシングルヒットは難しく、I Predictだけシングルカットされています。他の曲は凝りまくりです。

当時の前衛的なニューウェイヴバンド以上に強烈な個性が炸裂しています。ここまでくるともう他の追従は許しません。やはりこのバンドを超えるのは無理だと思わせるくらいの個性が全開です。ニューウェイヴっぽいスタイルでありながらプログレッシヴなのです。これならファンは大喜びですが、そうなると売れなくなってくるのが世の常であり、Sparksの名前は徐々に忘れ去られていってしまいます。しかし作品としては名作です。

Full Album
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[20140825]

Whomp That SuckerWhomp That Sucker
(2008/05/12)
Sparks

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81年のアルバムです。プロデュースはGiorgio Moroder門下生のReinhold Mack。当時のシンセサイザーは持ち運びが大変だったため、バンドスタイルに戻る事にしています。バンドスタイルでシンセポップと言う事で80年代ポップスになっています。MTVも活用してヒットを飛ばしていますが、日本ではどんどん地味な存在になっていきます。もはや独自のスタイルと言う明確なサウンドでは無くなっているからでしょう。

1. Tips For Teens
2. Funny Face
3. Where's My Girl
4. Upstairs
5. I Married A Martian
6. The Willys
7. Don't Shoot Me
8. Suzie Safety
9. That's Not Nastassia
10. Wacky Women

Tips for TeensとFunny Faceをシングルカットしています。彼らに影響を受けたミュージシャンがどんどんシーンに出てきた為に、彼らの専売特許は無くなりつつありました。でもどこか笑ってしまうような雰囲気は他のバンドには無い所であり、日本のアンダーグラウンドシーンにその影響を強く感じるバンドがいくつかありました。

パンク、ニューウェイヴの登場によって、明らかに70年代のロックは違うフォーマットになっていくのが80年代であり、70年代に活躍していた彼らが完全に70年代を払拭しているのが凄いです。と言うより70年代には既に80年代を先取りしていたバンドだったのです。それが新しい音色を手に入れてから明確になっているのです。時代がやっと追いついてきた。そしてシンクロした作品になっていると思います。

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[20140825]

Terminal JiveTerminal Jive
(1999/04/19)
Sparks

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80年のアルバムです。今回もGiorgio Moroderによるテクノサウンドになっていますが、もう一人Harold Faltermeyerもプロデュースに加わっています。完全にバンド形態を破棄してRussell MaelとRon Maelの二人だけで制作されています。現在で言うユニットみたいな形態になっていますが、当時は二人だけで何が出来るの?という感じになってしまいますが、今となっては普通の形態であります。しかしまだ打ち込みなんてものはありません。

1. When Im With You
2. Just Because You Love Me
3. Rock N Roll People In A Disco World
4. When Im With You (Instrumental)
5. Young Girls
6. Noisy Boys
7. Stereo
8. The Greatest Show On Earth

今作ではディスコビートは残っていますがテクノポップではありません。普通の80年代ポップみたいな曲をシンセで演奏しています。しかし、ドラムもギターも入っていますが、あえてクレジットしていないようです。PVも創ってMTVの時代を迎えようとしています。まだまだパンク、ニューウェイヴ、テクノの時代ですが、既にポストパンク的な曲になっている所は先見の明があります。

When I'm with YouとYoung Girlsがシングルカットされていますが、どの曲もシングル向きのポップな曲ばかりです。Russell Mael,の歌い方もニューウェイヴの時代になると珍しくないくらいにこの時代のシンガーに影響を与えていますから、実にまともな音楽に聴こえます。アメリカに帰った事でアメリカの商業ロックさえもパロディー化しているみたいです。このとぼけた感じはブレがありません。

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[20140825]

No.1 In HeavenNo.1 In Heaven
(2013/07/26)
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79年のアルバムです。Virgin レーベルへ移籍し、Giorgio Moroderをプロデューサーに迎えてテクノポップを先取りしたアルバムになっています。ドイツに赴いてレコーディングされています。既にテクノポップと呼ばれるシンセポップは生まれていましたが、ここまでボーカルをフューチャーしたポップなスタイルはまだ定着していませんでした。ドイツのクラフトワークに影響を受けたダークなサウンドが主流でしたので、こんなに明るいテクノは衝撃的だったと思います。

1. Tryouts For The Human Race
2. Academy Award Performance
3. La Dolce Vita
4. Beat The Clock
5. My Other Voice
6. The Number One Song In Heave

まだアナログシンセの時代ですから、アナログシンセに組み込まれているシーケンサーを使い、ディスコでも踊れるようなディスコテクノ的なサウンドになっています。Giorgio MoroderはDonna Summer,と組んでディスコソウルなヒット曲を連発していましたので、バンドの思惑通りのサウンドが構築されていると思います。6曲しか入っていませんがThe Number One Song in Heaven、Beat the Clock、Tryouts for the Human Race、La Dolce Vitaの4曲をシングルカットしてヒットさせています。

テクノスタイルはこの作品だけになりますが、後のDepeche Mode、New Orderへ多大な影響を与えたアルバムになっています。元々ミュージシャンを目指していなかった二人によって結成されたバンドでしたから、バンドスタイルの既成概念を覆すのに躊躇はありませんでした。ドラムは生ドラムですが、後はシンセサイザーだけと言う構成です。それまでの主役だったギターが全く入っていません。シンセだけあれば事足りる時代が来た事を予感させるものでした。ボコーダーも使っています。イギリスではUltravoxがテクノの元祖ですが、後のシンセポップへの影響力はこのアルバムの方が強いと思います。歴史的な名盤です。

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[20140824]

Introducing SparksIntroducing Sparks
(2007/10/29)
Sparks

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77年のアルバムです。アメリカに拠点を戻した事で、やっとアメリカっぽいサウンドの作品になりました。前作のパンクもパロディーだったと思いますが、今回もアメリカンポップスをパロディーにしています。ビーチボーイズ風があったり、所々ニューウェイヴ的であったりしますが、オペラティックな部分が薄まってポップな部分が前面に出るようになっています。

1. A Big Surprise
2. Occupation
3. Ladies
4. I'm Not
5. Forever Young
6. Goofing Off
7. Girls On The Brain
8. Over The Summer
9. Those Mysteries

変態的な部分もやりすぎると普通に聴こえるようになってきます。聴いている方も慣れてくるのです。そうなると飽きられ始める事になるのですが、Over the SummerやA Big Surprise"などのシングルヒットで何とか人気は持続させています。曲自体は複雑ではありませんが、凝りまくっているので普通のポップスとは違ったひねくれポップスではあります。それでも昔より親しみ易い音楽になっています。

彼らのやろうとしていた事が一番分かり易い形になっていると思います。少し毒っぽさは薄まってしまった感がありますが、そこがアメリカ的になってしまったと思います。イギリスのバンドもアメリカをターゲットにし始めていた頃ですから、そこは彼らも嗅ぎ分けていたのだと思います。一番アクが少ないアルバムです。

Full Album
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[20140824]

Big BeatBig Beat
(2008/04/22)
Sparks

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76年のアルバムです。前作でイギリスにおける最高傑作を創り上げた事で、アメリカに戻って活動するようになります。プロデュースにはRupert Holmesを起用してアメリカらしいサウンドを創ろうと思っていたようですが、時代はパンクの時代となり、パンクに影響を受けた内容になっています。それもアメリカのパンクでは無く、イギリスのロンドンパンクっぽいサウンドになっているのが不思議な現象であります。エンジニアはBob Clearmountain です。

1. Big Boy
2. I Want To Be Like Everybody
3. Nothing To Do
4. I Bought The Mississippi River
5. Fill 'Er Up
6. Everybody's Stupid
7. Throw Her Away
8. Confusion
9. Screwed Up
10. White Women
11. I Like Girls
12. I Want To Hold Your Hand
13. England
14. Gone With The Wind
15. Intrusion
16. Confusion
17. Looks Aren't Everything
18. Tearing The Place Apart

パンクと言ってもサウンドだけで、スパークス流のパンクでありますから、どこかとぼけたポップなパンクになっている所が摩訶不思議なアルバムになっています。パンクバンドは絶対こんなアレンジにはしないというような曲ばかりなのです。あまりにも器用に凝りまくったアレンジになっています。こういう凝ったアレンジが出来ないからこそのパンクでありますから、まだ彼らはパンクの全容が見えないまま真似していたと思われます。

グラムっぽいサウンドがパンクっぽくなっただけで、スパークスの世界観はいつも通りであります。わざわざアメリカに戻ってまで創った意味が無いくらいイギリスっぽいサウンドになっています。ギターのディストーションもアンプではなくエフェクターで歪ませているサウンドなので、こんな事もパンクバンドはやりません。ファッション的にパンクを遺尿しているだけの作品です。でもこれ迄の中で一番ロックっぽいです。

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[20140824]

IndiscreetIndiscreet
(2008/04/22)
Sparks

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75年のアルバムです。イギリスの音楽が大好きだった彼らにとって恐らく憧れの Tony Viscontiがプロデュースしています。まるでロックオペラのようにコンセプトアルバムのような構成になっています。サウンドも思いっきりグラムロックしています。Tony Viscontiによるストリングスアレンジもあり、これぞ70年代のイギリスのロックサウンドであります。

1. Hospitality On Parade
2. Happy Hunting Ground
3. Without Using Hands
4. Get In The Swing
5. Under The Table With Her
6. How Are You Getting Home ?
7. Pineapple
8. Tits
9. It Ain't 1918
10. The Lady Is Lingering
11. In The Future
12. Looks, Looks, Looks
13. Miss The Start, Miss The End
14. Profile
15. I Wanna Hold Your Hand
16. England

Get In The SwingとLooks, Looks, Looksがシングルカットされています。グラムロックの流行は終わっていますが、グラム残党となるバンドがいくつかありました。ヘヴィメタルキッドも最後はこのバンドのようなサウンドを創っていましたので、このバンドの影響力はかなり大きかったと思います。場末のキャバレー音楽など、クィーンと共通するメランコリックな曲もあります。

メランコリックでポップな音楽の元祖はキンクスでありますが、それを更に極端にしてしまったのがこのバンドだと思います。クィーンの方は何とかハードロックバンドであろうとしていましたが、このバンドにはそこまでの固定概念がありません。だからこそ彼らにしか創れないスタイルが発生しています。より既成概念を破壊して尚かつ飛びきりポップなミラクルワールドを創り上げています。これまで以上の名盤に仕上がっています。

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[20140822]

PropagandaPropaganda
(2000/01/25)
Sparks

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74年のアルバムで、前作に引き続き、イギリスのグラムロック色による独自のポップワールドを創り上げた彼らの代表作です。プロデュースはMuff Winwood、エンジニアはBill Priceです。ファルセットボイスによるオペラティックで、メランコリックで、それでいてロックンロールしている。同時期のクィーンに似ているようで違うスタイルなのですが、プログレのように壮大ではなく、コンパクトなポップスにしている所は共通するものだと思います。

1. Propaganda
2. At Home At Work At Play
3. Reinforcements
4. B.C.
5. Thanks But No Thanks
6. Don't Leave Me Alone With Her
7. Never Turn Your Back On Mother Earth
8. Something For The Girl With Everything
9. Achoo
10. Who Don't Like Kids
11. Bon Voyage
12. Alabamy Right
13. Marry Me

Never Turn Your Back on Mother Earthをはじめ、Something For The Girl With Everything、Achooがシングルカットされてヒットしています。キワモノ的なイメージですが、イギリスでは売れていました。日本では大きなヒットはありませんが、それなりに知られたバンドになっていました。元々映画方面を目指していたRon MaelとRussell Mael ですから、音楽に対してもパロディー精神満載で取り組んでいます。最初からミュージシャンを目指していなかったからこその柔軟な曲創りになっているのです。

アレックスハーヴェイのようなドラマティックなグラムロックにより、変態的でも聴き易いポップソングになっています。アメリカでも人気はありましたが、アメリカよりもイギリス受けする音楽であり、クィーンのようにヒット曲に恵まれていれば日本でももっと人気が出ていたはずです。アヴァンギャルドポップと呼ぶほど難解でもありませんので、敷居は低いと思います。前作と共にイギリス時代を代表する歴史的名盤です。

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[20140821]

Kimono My HouseKimono My House
(2008/04/22)
Sparks

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74年のアルバムです。Islandレーベルに移籍し、イギリスのポップス好きを公言していたのがこうじてL.A.を離れてイギリスに拠点を移してからの作品になります。ジャケットもインパクトがあり、日本でも話題となり、彼らの出世作となりました。プロデュースはMuff Winwood、オペラティックなファルセットボイスとグラムロックをポップにしたサウンドは変態ポップスの典型となり、ヒットしました。

1. This Town Ain't Big Enough For Both Of Us
2. Amateur Hour
3. Falling In Love With Myself Again
4. Here In Heaven
5. Thank God It's Not Christmas
6. Hasta Manana Monsieur
7. Talent Is An Asset
8. Complaints
9. In My Family
10. Equator
11. Barbecutie
12. Lost & Found
13. Amateur Hour (Live At Fairfield Halls 75)

イギリスではテレビ番組などに出演し、動き回るRussell Mael ともくもくと鍵盤を演奏するRon Maelの対比がユニークに映り、瞬く間に人気者になりました。イギリスではグラムロックの末期であり、アレンジはグラムロック的ですが、とぼけたようなポップさがあり、同時期に出てきたクィーンなどとも比較されましたが、日本ではクィーンの方が人気がありました。イギリスではまだクィーンは人気は無く、このバンドの方が親しまれていたと思います。

これまでの作品のようにとぼけた感じはありますが、サウンドがよりロック的になった事で、彼らのキワもの的な部分がより鮮明になり、より多くのリスナーを惹き付けました。まだケイトブッシュもデビューしていませんので、その先駆けになるような歌唱法です。オペラティックといってもクィーンの場合は本気で歌い上げますが、このバンドは本格的なオペラ歌唱ではなく、あくまでもパロディー的な歌い方ですから、冗談みたいな事を真剣にやっている所が面白いのであって、実力のあるコミックバンドみたいなものです。この手のバンドはそれ迄には無く、その礎を築いた歴史的名盤なのであります。

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[20140820]

Sparks (Halfnelson) & a Woofer in Tweeter\'s ClothiSparks (Halfnelson) & a Woofer in Tweeter\'s Clothi
(2013/05/06)
Sparks

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今度はアメリカのひねくれポップバンド、スパークスです。最初はHalfnelsonと名乗っていて、Todd RundgrenのプロデュースでBearsvilleから71年にHalfnelsonをリリースしました。後にSparksと名乗って、メジャーレーベルから72年にファーストを再リリースしています。そして73年のA Woofer in Tweeter's ClothingとがカップリングされたCDになります。

Disk 1
1. Wonder Girl
2. Fa La Fa Lee
3. Roger
4. High C
5. Fletcher Honorama
6. Simple Ballet
7. Slowboat
8. Biology 2
9. Saccharin and the War
10. Big Bands
11. (No More) Mr. Nice Guys
Disk 2
1. Girl from Germany
2. Beaver O' Lindy
3. Nothing Is Sacred
4. Here Comes Bob
5. Moon Over Kentucky
6. Do-Re-Mi
7. Angus Desire
8. Underground
9. The Louvre
10. Batteries Not Included
11. Whippings and Apologies

ボーカルのRussell MaelとキーボードのRon Maelを中心に、ギターのEarle Mankey、ベースのJim Mankey、ドラムのHarley Feinsteinというメンバーになります。アメリカではひねくれポップというのは珍しく、彼らが出現した事によって後のゼイマイトビージャイアンツなどに繋がっていきます。彼らの幸運はTodd Rundgrenの目に留まった事で、Todd Rundgrenの助言からBearsvilleからデビューしています。

本来はトッドの方がひねくれポップの元祖でありますが、それだけにそういった曲の扱いになれていて、オーヴァープロデュースを感じさせないくらいマッチした組み合わせになっています。セカンドのプロデュースはThaddeus James Loweですが、彼らの持ち味はそのまま表現されていて、派手なアクションのRussell MaeとむっつりしたRon Maelのパフォーマンスも受けて人気バンドになっていきます。記念すべき変態ポップの歴史的名盤です。

Halfnelson Full Album
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[20140819]

Spot the DifferenceSpot the Difference
(2010/08/03)
Squeeze

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2010年、期間限定で再結成した時にリリースされたアルバムです。全編セルフカバーになっており、新曲はありませんが、新しいアレンジで、曲の良さを再確認させてくれます。再結成と言っても中心人物のChris DiffordとGlenn Tilbrook 、ベースのJohn Bentley以外は新しいメンバーになっています。ドラムがSimon Hanson、キーボードがStephen Largeになります。Paul Carrackはゲスト扱いで参加しています。

1. Take Me I'm Yours
2. Slap And Tickle
3. Up The Junction
4. Goodbye Girl
5. Cool For Cats
6. Pulling Mussels (From The Shell)
7. Another Nail In My Heart
8. Tempted
9. Is That Love
10. Labelled With Love
11. Black Coffee In Bed
12. Hourglass
13. Some Fantastic Place
14. Loving You Tonight

ベストな選曲で、このバンドがいかに優れたソングライティングをしていたかを物語っています。新曲がないところをみると、このまま再活動する事はないようですが、このメンバーでライブ活動も行っています。地元やヨーロッパ圏では人気は衰えておらず、良い小遣い稼ぎになっているようです。現在ではベテランバンドがライブだけでの活動をする事が多く、若い頃から音楽しかやってこなかったミュージシャンにとっては、音楽をやり続ける以外金を稼げないのだと思います。

彼らの代表曲が集められていますが、これだけの名曲が時代の中に埋もれているのはもったいないと思います。ニューウェイヴ、テクノからブリットポップまで、イギリスならではの粋なポップロックがずらり、いかに質の高いバンドであったかを思い知らされます。この後も新作が登場するのかは分かりませんが、再評価するに値する重要なバンドであったと思います。

Take Me I'm Yours
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[20140818]

DominoDomino
(1998/12/15)
Squeeze

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98年のアルバムです。ブリットポップ真っ盛りと言う時期でもあり、ベテランならではのとびきりのブリットポップをお見舞いしています。今回はキーボードのChris Hollandが復帰していますが、バンドとしては末期状態であり、この後正式に解散する事になります。せっかくブリットブームの後押しが出来たのに、永らくその位置をキープしていたバンドが解散になるとは皮肉な事です。

1. Play On
2. Bonkers
3. What's Wrong With This Picture?
4. Domino
5. To Be a Dad
6. Donkey Talk
7. Sleeping With a Friend
8. Without You Here
9. In the Morning
10. Moving Story
11. Little King
12. Short Break

ファンキーなアレンジでありながらもブリットポップならではの優れたメロディーを歌い上げています。ここは若手には負けていません。この渋みも若手には創れないでしょう。それでも爽やかな旋律です。長く不動のメンバーだったベースのKeith Wilkinson がHilaire Pendaに代わり、ドラムがKevin WilkinsonからAshley Soanに代わっていますが、このアルバムが最後になるので、短い期間の在籍になりました。この二人がいなくなった事が痛手だったのだと思います。

プロデュースもGlenn Tilbrookで、ほぼGlenn Tilbrookの独り舞台のような感じでもあり、この後はソロ活動していきます。これが最後とは思えないくらい美しい曲ばかりで、Squeezeというバンドがいかに優れていたバンドであったかを物語っています。どうしても玄人好みのバンドで、地味な扱いばかりでしたが、時代の先を行き過ぎていた感もあり、実力の割には不遇のバンドだったと思います。もっとこのバンドの音楽は愛されるべきだと思います。名盤です。

Play On
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[20140817]

RidiculousRidiculous
(1996/01/01)
Squeeze

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95年のアルバムです。プロデュースはPeter Smith と Glenn Tilbrook。またしてもPaul Carrack が脱退して四人組になっています。キーボードもGlenn Tilbrook が弾く程度で、ほとんどギター中心のバンドになっています。時代的にはやっとブリットポップの時代がきていて、彼らの音楽も再評価されるようになりますが、どちらかと言うとパワーポップの方に近いサウンドになっています。

1. Electric Trains
2. Heaven Knows
3. Grouch Of The Day
4. Walk Away
5. This Summer
6. Got To Me
7. Long Face
8. I Want You
9. Daphne
10. Lost For Words
11. Great Escape
12. Temptation For Love
13. Sound Asleep
14. Fingertips

彼らがやってきた事がやっと陽の目をみる事が出来る時代になりました。ポップスにしてはハードであったり、ひねくれていたり、どこかひねった感じがイメージの定着を難しくしていましたが、それだ当たり前の時代になったのです。アイドル的な人気があったブラーがひねくれポップ全開のヒット曲を出した事によって、このスタイルが当たり前になったのです。それを称してイギリスらしいポップスということでブリットポップとしてブームとなっていきます。

元祖であるXTCは活動しなくなっていて、現役で頑張っていたこのバンドにとっては、いつも通りの自分達のスタイルで売れる時代になりました。しかし、このバンドもそろそろ限界に来ていて、このブームを利用して金儲けに乗っかるにはフットワークが重くなっていました。それでもこのアルバムはブリットポップらしい楽しい内容になっています。どの曲もベテランならではの決めの細かさと共に若々しさも感じさせる粒ぞろいの内容になっています。名盤です。

Electric Trains
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[20140817]

Some Fantastic PlaceSome Fantastic Place
(1993/09/14)
Squeeze

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93年のアルバムです。プロデュースはPeter Smithです。キーボードのPaul Carrackが復帰して5人組に戻りました。ブリットポップに加えて80年代にやっていたソウルフルな要素も加わるようになっています。サビの部分がゴスペル調なのです。前2作にもそれらしき曲がありましたが、そこが目立つようになっています。Glenn Tilbrook の甘い声はポップソングとしてのイメージを焼き付けますが、曲の作り自体はソウルの要素も加わっています。

1. Everything In The World
2. Some Fantastic Place
3. Third Rail
4. Loving You Tonight
5. It's Over
6. Cold Shoulder
7. Talk To Him
8. Jolly Comes Home
9. Images Of Loving
10. True Colors (The Storm)
11. Pinocchio

アレンジを変えればそのままソウルミュージックになりそうな曲が目立つようになってきました。しかし、イギリスのポップ感がそれをカムフラージュしています。名付けるならフォーキーゴスペルとでもいいましょうか、後にイーノとデヴィッドバーンがゴスペルをキーワードにするようになりますので、そういう意味でも、またしても先を行っているのです。

しかし、時代はパワーポップの時代に入っており、元祖パワーポップバンドみたいな扱いになっています。だからこのバンドの本質はいつも誤って伝えられる事が多いようです。シングルカットされたLoving You Tonightはまぎれも無くソウルミュージックであり、ブルーアイドソウルであります。ブリットポップブームがくる前にXTCが失速したので、このバンドは本来やりたかったスタイルをやるようになったのだと思われます。それdめおこれだけポップで質の高い音楽を創っているのは素晴らしいです。名盤です。

Everything In The World
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[20140817]

PlayPlay
(2008/02/26)
Squeeze

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91年のアルバムです。前作からギターポップバンドになっていますが、とうとうキーボードは誰もいなくなり、四人編成になっています。キーボードではSteve NieveやTony Berg 、Matt IrvingそしてアコーディオンでBruce Hornsbyが参加しています。プロデュースはTony Bergです。ギター中心のブリットポップ、同時期のXTCにシンクロするような内容になっています。

1. Satisfied
2. Crying In My Sleep
3. Letting Go
4. Day I Get Home
5. The Truth
6. House Of Love
7. Cupid's Toy
8. Gone To The Dogs
9. Walk A Straight Line
10. Sunday Street
11. Wicked and Cruel
12. There Is A Voice

時代はオルタナになっていますが、イギリスではパワーポップなるジャンルが誕生しています。パワーポップと行っても良いかもしれませんが、この素朴で切ない感じはブリットポップと呼ぶのがふさわしいと思います。シングルカットされたSunday Street、Satisfied、Crying in My Sleepはイギリスやアメリカではヒットしています。キーボードは装飾的な役割になっていて、あとはコーラスなどでカラフルな味付けがされています。

基本的にはナチュラルトーンのギターにディレイをかけたカッティング、アルペジオがポップな雰囲気と爽快感を生み出しています。この辺はXTCと雰囲気が似ていて、単なる懐古主義によるブリットポップではなく、新しいイギリスのポップソングとして存在感を出しています。まだまだブリットポップには早過ぎますが、こうした音楽がヒットした事によって、その土台が出来上がっていたのだと思います。素晴らしい名盤です。

Satisfied
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[20140817]

FrankFrank
(1989/08/24)
Squeeze

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89年のアルバムです。ようやく80年代サウンドを卒業してくれました。元のブリットポップ系のスタイルに戻っています。というのもXTCやコステロがブリットポップ系のサウンドをこの頃にやっていた事が影響していると思います。それがヒットした事によって、このスタイルの需要が出来た事を認識したのではないでしょうか。

1. Frank
2. If It's Love
3. Peyton Place
4. Rose I Said
5. Slaughtered, Gutted & Heartbroken
6. The Last Time
7. She Doesn't Have To Shave
8. Love Circles
9. Melody Motel
10. Can Of Worms
11. Dr. Jazz
12. Is It Too Late
13. Frank's Bag

80年代特有のバンドサウンド以外の装飾的な音が排除され、バンドサウンドだけになって、モータウン系のソウルな感じの曲が無くなっています。アレンジ次第ではソウル系になりそうな曲もありますが、そうしていない所が原点回帰の意志を感じます。この変身の素早さは評価すべきです。90年代になっても80年代サウンドを引きずってしまうバンドも多かったので、見事に時代の動向にアンテナを張り巡らしていたと思います。

ニューウェイヴ感は全く無く、完全にブリットポップで、曲も素晴らしい出来映えで、彼らを代表する名盤としても良いと思います。If It's LoveとLove Circlesがシングルカットされていますが、それほどヒットはしませんでした。前作までのイメージが強かったので、地味に聴こえたのかもしれません。それでもファンにとっては安心して聴ける内容になっています。文句無しの名盤です。

If It's Love
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[20140816]

Babylon And OnBabylon And On
(1987/01/01)
Squeeze

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87年のアルバムです。新しくキーボードにAndy Metcalfeが加わって6人組になっています。もう完全に前衛的だったSqueezeではなくなって、80年代のヒットチャートに食い込もうとしてるバンドでしかありません。MTVを活用して、耳障りの良い音楽を創っています。ひねくれポップの異端児はどこかに行ってしまいました。どうせポップな曲を創るのなら売れる曲を書いた方がいいと思ったのでしょう。

1. Hourglass
2. Footprints
3. Tough Love
4. The Prisoner
5. 853-5937
6. In Today's Room
7. Trust Me To Open My Mouth
8. Striking Matches
9. Cigarette Of A Single Man
10. Who Are You?
11. The Waiting Game
12. Some Americans
13. Wedding Bells
14. Take Me I'm Yours

この頃にはスクポリも出現していて、後に歴史的な名盤を創るようになります。そのスクポリのような音楽を既にやっているのがこのバンドであり、Glenn Tilbrookの中性的なボーカルはこの時代にマッチしています。時代の音そのものであり、ひねりがまったくありません。ここまで素直になれとはファンの誰もが思っていなかったと思います。それでも多少売れているので、致し方ないのかもしれません。

80年代のキーワードがモータウンサウンドであり、モータウンリバイバルとも言えます。そのポップさを80年代サウンドで演奏すると売れる時代でありました。つまりソウルミュージック、ブラックミュージックがベースであり、ファンクほど踊る事を強制している音楽ではありませんが、ダンスミュージックとしても通用するポップスなのです。ディスコ以降、踊れる音楽が売れるようになり、その正反対にいたニューウェイヴのSqueezeが踊れるような音楽をやると言うのは裏切られたような気分ですが、これだけ良い曲を書かれたら文句も言えません。

Hourglass
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[20140816]

Cosi Fan Tutti FruttiCosi Fan Tutti Frutti
(2000/03/14)
Squeeze

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85年、チャリティーコンサートの為に一時的にオリジナルメンバーで再結成をした事がきっかけで、そのまま再結成となりリリースされた85年のアルバムです。サウンド的にはDifford & Tilbrookの80年代サウンドを引き継いでおり、やはりスクポリみたいになっています。プロデュースはLaurie Latham。ブリットポップというよりホワイトソウルになっています。

1. Big Beng
2. By Your Side
3. King George Street
4. I Learnt How to Pray
5. Last Time Forever
6. No Place Like Home
7. Heartbreaking World
8. Hits of the Year
9. Break My Heart
10. I Won't Ever Go Drinking Again (?)
11. Love's a Four Letter Word
12. The Fortnight Saga

かなり金と時間をかけて制作されており、シングルカットも複数行って、元を取ろうと頑張っていますが、それほど売れていません。ただし、当時の流行のスタイルで売れるような曲をきちんと創っています。昔のニューウェイヴやブリットポップのような曲が無いので、昔からのファンにとっては物足りないと思います。それでも流行りのサウンドを使いながらも彼らならではのひねくれたアレンジになっています。

かなりの力作なのですが、このバンドの良さはあまり伝わってきません。隠し味で面白い事をやっていますので、ストレートに伝わってきません。曲も流石に良い曲を書いていますが、Squeezeの名の下に出していい音ではありません。ちょうどこの時期にサイケリバイバルが始まり、ビートルズっぽいのが流行り始めます。少し早過ぎたブリットポップサウンドをやるのはこの時だったのに、時の流れを読み間違えています。

Big Beng
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