

78年のアルバムです。この頃イギリスではパンク旋風が巻き起こっていましたが、アメリカではライトフュージョンの他にヴァンへイレンが登場して、新たなハードロックの形式に一変しました。その影響もあるのか、アメリカンハードロックな作品に仕上がっています。プロデュースはJimmy Iovine、George Kooymansはスライドギターを弾くなど、サザンロックをハードにしたようなスタイルになっています。
1. Roxanne
2. Leather
3. Tempting
4. U-Turn Time
5. Movin Down Life
6. Against The Grain
7. Grab It For A Second
8. Cell-29
Roxanneはポリスとは同名異な曲で、軽快なロックンロールであります。これによりフュージョンになりかけていた方向性を変更した事を宣言しています。ハードロックにもまだ生き残る道がある事を認識したのでしょう。しかし、ヴァンへイレンのような新しいハードロックになってはおらず、おくまでもオールドウェイヴなロックであります。ただ、ここまでストレートなロックをやった事が無いバンドでしたので、新しいファンを開拓する事になります。
イギリスのハードロックバンド、たとえばレインボーなどもアメリカをターゲットにするようになり、サウンドが軽くなっていました。その辺りの影響なのかもしれません。ともかく、イギリス周辺は不況の嵐でしたので、アメリカの市場に食い込み必要があったのです。イギリスではパンクでないと売れないような時代になりますので、パンクになるよりはアメリカンハードロックで生き残ろうとしていたのでしょう。
Roxanne