91年のアルバムです。四人体制のまま、ソリッドなロックを演奏しています。新しいプロデューサーとしてJohn Sonneveldを起用しています。80年代が過ぎ去ってみるとハードロックの生き残る場所は残されておらず、ハードロックの代用としてオルタナが主流になっていきます。彼らもその流れに乗ろうとしているようですが、やっている事は昔からのハードロックです。
1. Making Love To Yourself
2. Temporary Madness
3. Going To The Run
4. Joe
5. Planet Blue
6. Bloody Buccaneers
7. One Shot Away From Paradise
8. When Love Turns To Pain
9. In A Bad Mood
10. Pourin' My Heart Out Again
ハードロックとオルタナの違いは、オルタナはネガティヴなくらいに暗いのです。ダウナー、つまり自閉症の発言する場所になっていました。それに共鳴する人が多かったという病んだ時代だったのです。しかし、このバンドはそこが分かっておらず、かなり明るいハードロックを演奏しています。これは病んだイギリスにいなければ感じられなかったのでしょう。オランダではそれが普通のハードロックに聴こえたのかもしれません。
もしくは何でもありになっていましたので、自分達のロックをやっていれば良いと言う判断だったのかもしれません。80年代サウンドは完全に卒業しています。そこは救いです。80年代の経験から分かり易いポップなロックになっています。自分達のやるべき事に立ち返ったという見方の方が正しいのかもしれません。ゴールデンイアリングらしいサウンドである事は確かです。
Making Love To Yourself