2003年のアルバムです。ここにきて彼らのサウンドは確立されたと言っても良いくらい、ブレ無いハードロックを演奏するようになっています。メンバーも四人体勢から崩れる事無くチームワークを保っています。どちらかと言うとアメリカンハードロック、サザンロックのようなのですが、ヨーロッパのバンドらしいところもあったりと、雑種なハードロックになっている所が面白い。
1. The Hammer Of Love
2. Albino Moon
3. Skyscraper Hell Of A Town
4. A Sound I Never Heard
5. Better Off Dead
6. Colourblind
7. On A Night Like You
8. Kingfisher
9. Coming In Going Out
10. The Thief
11. Beautiful Blue
12. Love Is a Loser (When Lust Comes Around)
13. The Last Frontier Hotel
ゴリゴリのハードロックではなく、ブルージーでソウルフルで、程よくポップだったり、新しい感じはありませんが古くさい感じもありません。独自の現在進行形のロックなのです。どこかで聴いたような感じがしながらもこのバンドでしか味わえないようなサウンドなのです。ですからヒットチャートからは見向きもされていませんが、ヒットチャートに固執しているような
音楽をあざ笑うごとき余裕すら感じさせます。
A Sound I Never Heard などまるでチープトリックみたいで、長い経歴で培ってきたものを無駄にする事無くセンス良くまとめていると思います。誰にも媚びへつらう事無く良いと信じている
音楽をやり続ける。なかなか出来るようで出来ない事ですが、ここまで長く続けてきて、確固たる地位を築いているバンドだからこそ出来る事をやっています。ただ、こんなバンドはイギリスでも少ないです。非常に良い年のとり方をしていると思います。名盤です。
The Hammer Of Love