

イギリスのパワーポップバンド、Squeezeの78年のデビューアルバムです。まだニューウェイヴには早い時期でのデビューでしたが、やがてニューウェイヴバンドと共に語られるようになりますが、既にこのアルバムではそのニューウェイヴらしいサウンドが飛び出してきます。プロデュースは元Velvet Undergroundの奇才John Caleです。彼もニューウェイヴの仕掛人だったのです。
1. Sex Master
2. Bang Bang
3. Strong In Reason
4. Wild Sewerage Tickles Brazil
5. Out Of Control
6. Take Me, I'm Yours
7. The Call
8. Model
9. Remember What
10. First Thing Wrong
11. Hesitation(Rool Britannia)
12. Get Smart
13. Deep Cuts
14. Heartbreak
メンバーはギターとボーカルのChris DiffordとGlenn Tilbrook 、キーボードのJools Holland、ベースのHarry Kakoulli 、Gilson Lavisの五人組です。結成は74年ですから、パブロックと呼ばれてもおかしくなかったのですが、パブロックでも無く、
グラムロックでも無く、少しポップなロックンロールを演奏していました。そして時代はパンク、ニューウェイヴの時代に入り、彼らの活かされる場所が整いました。
他のニューウェイヴバンドと違うのは、近未来な感じがしないのと、高速なロックンロールで、どこかとぼけたポップさがあります。それでもチープなオルガンやアナログシンセを使ったニューウェイヴ感覚のアレンジがユニークなアルバムになっています。John Caleの実験性とバンドのポップ感覚が融合したサウンドになっています。この後の作品ではポップさの方が際立ってきますので、貴重な音源だと思います。私はこのアルバムのサウンドの方が好きです。
Sex Master