80年のアルバムです。まだまだパンク、ニューウェイヴの時代ですが、このバンドはいち早くポストパンクを模索しています。ニューウェイヴスタイルを捨てて、完全な
ブリットポップサウンドになっています。XTCなどの他のバンドが
ブリットポップの前哨戦をするのが80年代後半に入って、サイケリバイバルが興ってからになりますので、かなり早いスタイル変更になります。
1. Pulling Mussels (From A Shell)
2. Another Nail In My Heart
3. Separate Beds
4. Misadventure
5. I Think I'm Go Go
6. Farfisa Beat
7. Here Comes That Feeling
8. Vicky Verky
9. If I Didn't Love You
10. Wrong Side Of The Moon
11. There At The Top
12. Pretty Thing
13. What The Butler Saw
14. Funny How It Goes
15. Go
ニューウェイヴを経過してきているからこそのコンパクトで簡潔なポップロックになっています。それまでの10CCのような少しプログレ要素もあるようなひねくれポップとは若干違いがあります。かなりストレートで素直なポップロックになっているので、ひねくれポップと言うには及ばないと思いますが、後のXTCがやるようなスタイルを既にこの時にか完成させています。そういう意味ではかなり先駆者的な存在だったと思います。
ブラーのようなパワーポップ的な
ブリットポップであり、ブラーの初期の頃のサウンドはこのバンドを手本にしていると思われます。ただ、あまりにも早い変身の為、まだニューウェイヴにやっと追いついているようなロックファンにとっては物足りない感じがすると思いますので、他のニューウェイヴバンドとは別のジャンルのように扱われるようになり、注目度も低くなっていきます。しかし、ポップロックとしてはかなり良い曲が揃えられた名盤になっています。
Full Album