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[20140915]

Puta\'s FeverPuta\'s Fever
(1992/06/29)
Mano Negra

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89年のセカンドアルバムです。Virginによる本格的な売り出しにより世界的に知名度を上げたアルバムになります。何といってもアルバムジャケットが淫猥さを醸し出していていいです。これだけで買おうという触手が伸びてしまいます。そしてその音楽も実に淫猥で雑多で不届きなエロスに満ちています。世界中のありとあらゆる民族音楽を時にはパンキッシュに、時にはヒップホップ感覚で現代的に表現しています。

1. Mano Negra
2. Rock N' Roll Band
3. King Kong Five
4. Soledad
5. Sidi H'Bibi
6. The Rebel Spell
7. Peligro
8. Pas Assez De Toi
9. Magic Dice
10. Mad House
11. Guayaquil City
12. Voodoo
13. Patchanka
14. La Rancon Du Succes
15. The Devil's Call
16. Roger Cageot
17. El Sur
18. Patchuko Hop

当時はミクスチャーが流行り始めた頃で、彼らもミクスチャーバンドと呼んでも良いのですが、他のバンドに比べるとあまりにも独創的で質が違っています。既にパブリックエネミーのような事をやっていますし、かなり先んじた存在であったと思います。マノネグラと言うバンド名はスペインマフィアの事をさしますが、マノネグラというメキシコのプロレスラーもいます。ですからラテン系の音楽的要素が強い傾向にあります。

パンクもダブもヒップホップも出そろった80年代後半ですから、それらの手法を存分に活かしながらのミクスチャー。フランスのバンドですから、フランス独特のエロチシズムも持っています。まるで射精文化のようなビート。社会に蔓延していた商業ロックに対して戦いを挑むがごときアヴァンギャルド性。これもいかにも80年代らしいサウンドだと言えるでしょう。少数ながら、こういうバンドがいたから80年代も面白かったのです。ダブっていた頃のクラッシュに似た臭いもします。そしてポップである事が余計にエロい。間違いなくロック史上に燦然と輝く名盤であります。

Mano Negra
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[20140915]

PatchankaPatchanka
(2002/05/29)
Mano Negra

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フランスのアヴァンギャルドバンドMano Negraの88年のファーストアルバムです。パンク、ニューウェイヴの質感を持ったスキッフル、ボンゴなど、様々な音楽をごっちゃまぜにしたような淫美で、卑猥なサウンドで、瞬く間に世界中から注目されるバンドとなりました。本来はインディーズ系な存在だったのがVirgin レーベルに見いだされたのです。

1. Mano Negra
2. Ronde De Nuit
3. Baby You're Mine
4. Indios De Barcelona
5. Rock Island Line
6. Noche De Accion
7. Darling Darling
8. Killin' Rats
9. Mala Vida
10. Tackin' It Up
11. La Ventura
12. Lonesome Bop
13. Bragg Jack
14. Salga La Luna

メンバーはボーカル、ギターのManu Chaoを中心にトランペットのAntoine Chao、ドラムのSantiago Casariego、パーカッションのPhilippe Teboul、ギターのDaniel Jamet 、ベースのJoseph Dahan、キーボードのThomas Darnal 、トロンボーンのPierre Gauthéの8人組です。ホーンが入っている事で、様々な音楽に対応出来ています。この世に存在するあらゆる音楽、民族音楽も含めてごっちゃまぜにする事をコンセプトにしていたみたいで、それをパンク感覚、ヒップホップ感覚でアグレッシヴに表現しています。

どこかで聴いた事があるような音楽、それをパンキッシュに演奏する事で、まるで初めて聴いたような斬新な感覚に襲われます。80年代も後半にさしかかってくるとこうした刺激に飢えてくるようになっていましたので、このバンドの出現はタイミングが良かったのです。ただ猥雑な感じが漂っているのでメジャーな売れ方はしていませんが、間違いなく退屈になっていたロックに喝を入れる役目を果たしてくれたと思います。淫美ブログにふさわしい名盤です。

Full Album
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[20140915]

ボール・ルーム(紙ジャケット仕様)ボール・ルーム(紙ジャケット仕様)
(2008/06/25)
シー・レヴェル

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80年のアルバムで、ラストアルバムになっています。前作からソウルミュージック色が強くなっていましたが、ついにはソウルミュージックそのものになってフュージョン色が後退してしまいました。もはや単なるサザンロックバンドのようであります。80年代になってもフュージョン人気はありましたので、何故の方向転換なのか分かりません。再結成しているオールマンの影響でしょうか。

1. Wild Side
2. School Teacher
3. Comfort Range
4. Anxiously Awaiting
5. Struttin'
6. We Will Wait
7. You Mean So Much To Me
8. Don't Want To Be Wrong
9. Brandstand

普通にロックアルバムです。ソウル色が強いサザンロックの典型的なサウンドです。ライブではこの方が受けていたのでしょうか。とても洗練されていたフュージョンを演奏していたバンドとは思えないくらい泥臭いサザンロックであります。元々はオールマンを母体としたバンドですから、おかしくはありませんが、このバンドでサザンロックそのものをやる意味が分かりません。それ故に解散してしまったのでしょうが。

最初の頃のフュージョンサウンドを期待していると裏切られてしまいます。優れたテクニックを持っていながら、ダウングレードしたような演奏に徹しています。わざともたった泥臭い演奏になっています。まるでスティーヴガッドがクラプトンのバックで演奏すると泥臭くなるように、音楽が変化するだけで演奏もまったく違ってしまうと言うのも面白いもので、フュージョンと言う音楽がいかに上手に聴こえるような音楽だったのかが分かります。今では知名度が落ちてしまったバンドですが、もったいないくらいに優れたバンドでありました。

Wild Side
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[20140915]

豪栄道が新大関となってからの初めての場所ですが、黒星スタートとなりました。少し気負い過ぎだったみたいです。しかし、負けられない地位に来た事はキモに命じて欲しいと思います。三横綱は安泰でした。白鵬は大きな目標に向けて集中しているようです。豪風が新関脇に昇進しました。最年長での昇進だそうです。沢山の若手が伸びてきている一方、旭天鵬は40歳を超えて現役です。

初日の上位の取り組み
○白鵬 叩き込み 千代大龍
常幸龍 叩き込み 鶴竜○
○日馬富士 叩き込み 遠藤
琴奨菊 叩き込み 照ノ富士○
豊ノ島 押し出し 稀勢の里○
○高安 突き落とし 豪栄道
○碧山 叩き込み 豪風
宝富士 押し出し嘉風○
○豊響 押し出し 大砂嵐
安美錦 押し出し 勢○


新入幕の逸ノ城はモンゴル出身で、まだまげが結えていません。期待出来る力士になれると思います。中堅所も元気がいいので、活気のある場所になると思います。横綱陣もうかうかしていられません。そろそろ世代交代があってもいい頃です。貴ノ岩がまだぱっとしないのは、もったいないと思います。そろそろブレイクしても良い頃です。稽古は嘘をつかないと言われていますが、その結果を出せる力士が増えてくると面白くなってくると思います。

白鵬vs千代大龍
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[20140914]

Long Walk on a Short PierLong Walk on a Short Pier
(1998/03/17)
Sea Level

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79年のアルバムです。ドラムがJoe English に代わって、サックスでTony Dagradi が加入しています。サウンドは歌ものが多くなっているので、ソウル色が強くなっています。ソウルミュージックもA.O.R.を生み出し、A.O.R.を飲み込みブラックコンテンポラリーとして進化していきます。それとは違う形で、フュージョン的でありながらも南部のフレイバーを色濃くしたソウルフュージョンスタイルになっています。

1. Tear Down This Wall
2. Canine Man
3. My Love
4. Just A Touch
5. Thirsty
6. A Two 'N Two
7. Morning Light
8. Too Many Broken Hearts
9. Twenty Miles From Nowhere

ニューヨークのセッションミュージシャンが集まったスタッフも南部のスタイルをおしゃれに、都会的に演奏していましたので、その辺りの雰囲気を持っています。ホーンセクションを使って、よりソウルフルなアレンジに、都会的なアレンジにしながらも演奏に熱がこもっていますので、かなり黒っぽい作品になっています。ソフトフュージョンとは対局にあります。男性的なフュージョンですね。

A.O.R.により、より洗練された音楽になっていった黒人音楽とは別の方向を向いていると思います。70年代初期の黒人音楽に回帰しているようです。より自由に作品作りをさせてもらっていた結果なのかもしれませんが、当時のフュージョンを軟弱だと嫌っていた人に聴いてもらいたい作品です。かなり硬派な音楽になっています。フュージョンはこうした血の通った演奏の方が面白いです。

Canine Man
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[20140914]

On The EdgeOn The Edge
(1978/01/01)
Sea Level

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78年のサードアルバムです。オールマンの再結成の話がありましたが、彼らはこのバンドの活動の為に再結成には参加しませんでした。それだけフュージョンの世界では売れていたのです。しかし日本ではパンクやニューウェイヴに脚光が当たるようになり、フュージョン系は特定のファンにのみ支えられるようになっていきます。その為、一般的にはいきなり知名度が下がってしまいました。

1. Fifty-Four
2. King Grand
3. Living in a Dream
4. A Lotta Colada
5. This Could Be the Worst
6. Uptown Downtown
7. Electron Cold
8. On the Wing

Chuck Leavellはシンセも使うようになり、フュージョンバンドとして進化しています。それでもリズムはディスコ寄りであり、踊れるような音楽になっています。ディスコの誕生により、ラジオだけではなくダンスフロアーで曲がかけられるだけで売り上げが伸びるという現象が起こっていきます。なので、アメリカのミュージシャンはこぞって踊れる音楽を創るようになっていた時期でありました。それは現在に至るまで続いていて、踊れる音楽は売れると言う定説がまかり通るようになります。

本来音楽は踊れる音楽が大衆向きであり、ジャズも踊れる音楽でありました。ビバップ以降頭でっかちになり、ロックもサイケからプログレ、ハードロックの時代になって踊る為の音楽は邪道だという意識が暗黙の了解となっていました。それを本来の姿に戻したのがディスコであり、そういう意義は大きかったと思います。ただロックファンからすれば軟派な音楽と言うイメージは拭えないので、ロックファン向きはファーストだけで、柔軟な志向の人には全てがお薦めです。

Fifty-Four
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[20140914]

Cats on the CoastCats on the Coast
(1997/08/19)
Sea Level

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77年のセカンドアルバムです。ギターのDavis Causey が加わり、Jai Johanny Johansonがパーカッションになり、ドラムのGeorge Weaver が加入して6人組になりました。よりリズムを強化してディスコブームと言う事も合って、踊れるようなフュージョンスタイルになっています。それによってポップになり、アルバムは売れましたが、サザンフュージョンと言う事ではファーストの方がかっこ良かったと思います。

1. That's Your Secret
2. It Hurts To Want It So Bad
3. Storm Warning
4. Had To Fall
5. Midnight Pass
6. Every Little Thing
7. Cats On The Coast
8. Song For Amy

プロデューサーは前作同様Stewart Levineです。彼はフュージョン系のプロデューサーなので、狙い通りのサウンドになっています。演奏は勿論素晴らしいのですが、前作のようにジャムセッション的な演奏は無く、歌心のあるメロディーと、ソロがあるくらいで、ポップにまとまるようになっています。それでも熱を持った演奏は流石であり、当時のセッションミュージシャンが集まったスタッフよりもかっこいいかもしれません。

メンバーが増えた事で、バンドアンサンブルも複雑になっていますが、それを軽くこなす力量を持ったバンドです。当時のクロスオーヴァーブームのファンをも唸らせるだけの演奏力と表現力を持っています。南部のノリは後退して都会的なリズムになっているのはGeorge Weaver の叩きだすドラムがニューヨーク的であるからで、他の演奏はかなり白熱した演奏になっていて、このバランスがとても優れている名盤だと思います。

That's Your Secret
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[20140914]

Sea LevelSea Level
(1998/07/21)
Sea Level

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Allman Brothers Bandが最初の解散をして、Allman Brothers BandのメンバーだったChuck LeavellとLamar Williams、Jai Johanny Johansonと結成したSea Levelの77年のデビューアルバムです。サザンロックからフュージョンへ進化していったバンドであり、南部のリズムを継承しながらのファンキーなフュージョンサウンドを生み出しています。Allmanでもその傾向性はありましたが、より洗練された都会的なアレンジになっています。

1. Rain In Spain
2. Shake A Leg
3. Tidal Wave
4. Country Fool
5. Nothing Matters But The Fever
6. Grand Larceny
7. Scarborough Fair
8. Just A Good Feeling

メンバーはキーボード、ボーカルのChuck Leavell、ギターのJimmy Nalls、ベースのLamar Williams、ドラムのJai Johanny Johansonの四人組です。時はクロスオーヴァーブーウであり、このバンドの登場も最初は注目されていました。ニューオリンズ系のファンクのリズムやラテンのリズムも交えたライトフュージョンでありますが、かなりオールマン譲りの熱い演奏になっています。サザンフュージョンと言う事で、クルセダーズ辺りと比べても良いと思います。

オールマン時代もアドリブの応酬によるライブパフォーマンスを得意としていましたので、コールアンドレスポンスの白熱した演奏をスタジオアルバムにも収めています。数曲歌ものもあり、グレッグオールマン時代のオールマン辺りと類似するフィーリングを持っています。サザンロックファンというよりフュージョンファンにお薦めの作品ですが、楽器を演奏する全ての人に聴いてもらいたい、隠れた名盤です。

Rain In Spain
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[20140913]

DrivetrainDrivetrain
(2004/07/27)
38 Special

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2004年のアルバムで、現在までの最新作になっています。バンドとしてはライブ活動を行っていて、現在でも現役ですが、スタジオアルバムの新作は出ていません。中心人物だったDonnie Van Zant が2013年に亡くなっていますが、それでもバンドは続行しています。ですから、このアルバムは貴重なものになっています。

1. SOMETHING I NEED
2. HURTS LIKE LOVE
3. HALEY'S GOT A HARLEY
4. JAM ON
5. MAKE SOME SENSE OF IT
6. QUICK FIX
7. THE SQUEEZE
8. THE PLAY
9. BAD LOOKS GOOD ON YOU
10. TROOPER WITH AN ATTITUDE
11. HIDING FROM YOURSELF
12. SHERIFF'S COUNTY LINE

スタイルとしてはソウルフルなサザンロックになっています。歌い方もロバートパーマーのようなソウルミュージックとロックを融合させたような感じで、ドラムもヘヴィーなサウンドにしているので、パワーステーションのような感じがしないではないです。ギターの音も重厚に仕上げていますので、新しい変化になっています。ライブ受けするような曲ばかりなので、ライブ活動しているうちにこの方向性になっていったのでしょう。

メタルでもないし、どちらかと言うとオルタナ系のサウンドになっているようにも感じます。そうしたサウンドを取り入れながらもサザンロックしている所が独自の進化なのだと思います。前作までのおしゃれな感じが無くなって、実にワイルドな演奏になっています。歌い方もこんなに変わるものかと思ってしまいます。これはこれでサザンロックバンドらしくていいと思います。惜しいのはこの後の新作が続いていない事です。

SOMETHING I NEED
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[20140913]

Wild-Eyed Christmas NightWild-Eyed Christmas Night
(2002/10/22)
38 Special

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2001年のアルバムでクリスマスアルバムになっています。再結成はしたものの、ライブ活動はやっても新作を創っていませんでした。そこへクリスマスアルバムですから、もはや終わってしまったバンド感は強く感じます。しかし、これが実に楽しいサザンロック風にアレンジされていて、意外な出来の良さに笑ってしまいます。コード進行はポップスですから、コーラスを入れたりするとドゥワップのような感じのロックンロールになっています。

1. Jingle Bell Rock
2. Here Comes Santa Claus
3. Little Drummer Boy
4. Hallelujah! It's Christmas
5. It's Christmas And I Miss You
6. A Wild-Eyed Christmas Night
7. That Old Rockin Chair
8. Santa Claus Is Back In Town
9. O' Holy Night
10. God Rest Ye Merry Gentlemen

もっと泥臭くしても面白かったと思いますが、子供達に夢を与えるような希望に満ちた作品になっています。そこにこのアルバムの意義があるのかもしれません。聴き飽きているような定番のクリスマス曲が新しいアレンジによって新鮮に聴く事が出来ます。プロデュースが二人のギタリストDon BarnesとDanny Chaunceyによるものですから、ギターの色彩豊かなアレンジも面白いです。

ロックミュージシャンによるクリスマスアルバムも沢山ありますが、その中でも好評かの出来る内容になっていると思います。これはこれで良いのですが、新作を聴きたいのが心情であり、これだけ遊び心があるのなら、もっと面白い新作を出してくれても良いと思ってしまいますが、そこはやはり終わってしまったバンドと言うのもまんざら疑いの無い所かもしれません。

Jingle Bell Rock
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[20140913]

ResolutionResolution
(1997/07/22)
38 Special

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97年のアルバムです。一時解散していましたが再結成してこのアルバムをリリースしました。フォークロック風のサザンロックになっています。原点回帰を行おうとして尚、フォークというよりネオアコのようなおしゃれな感じとサザンロックを融合させたようなサウンドになっています。

1. Fade To Blue
2. Just Can't Leave You Alone
3. Deja Voodoo
4. Find My Way Back
5. Changed by Love
6. After the Fire Is Gone
7. Miracle Man
8. Shelter Me
9. Homeless Guitar
10. Saving Grace
11. She Loves To Talk
12. Trouble
13. Shatter The Silence

解散した事によって一旦ニュートラルな感じになっていたのでしょう。昔のようなサザンロックをやろうとしても、身に付いたポップ感覚が良い方に作用して、おしゃれなサザンロックを生み出しています。Fade to Blueをシングルヒットさせていますが、アルバムとしては売れていません。時代は激変していますので、一度落ちた知名度を回復するのは至難の技です。アメリカでは知名度はあっても、世界的には既に忘れ去られています。

まさかこんなに良くなっているとは誰も想像していなかった事でしょう。売れていた頃に身に付いた作曲技術は無駄になっておらず、それどころか、売れていた頃よりもいい感じになっています。初期の頃よりも良いです。少しオルタナの雰囲気も感じ取れます。きちんと時代と向き合いながらもサザンロックの生き残る道を模索していたに違いありません。それはとてもいい結果に結びついていますが、人気を回復させるには至っていません。しかし素晴らしいアメリカンロックの名盤になっています。

Fade To Blue
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[20140913]

Bone Against SteelBone Against Steel
(2011/10/18)
38 Special

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91年のアルバムです。まだ80年代サウンドを引きずっていますが、徐々にギターアレンジを工夫するようになって、サザンロック的なエッセンスを巧く融合させるようになっています。それにより進化した80年代サウンドになっています。80年代サウンドそのものをまだやっていれば聴き飽きた感じになっていたはずですが、少し新しい感じがします。

1. The Sound of Your Voice
2. Signs of Love
3. Last Thing I Ever Do
4. You Definitely Got Me
5. Rebel to Rebel
6. Bone Against Steel
7. You Be the Dam, I'll Be the Water
8. Jimmy Gillum
9. Tear It Up
10. Don't Wanna Get It Dirty
11. Burning Bridges
12. Can't Shake It
13. Treasure

Rebel to RebelとThe Sound of Your Voiceをシングルヒットさせていますが、アルバムの売り上げは落ち始めています。オルタナの時代になっていますので、彼らもそれは感じていてサザンロック色を出すようにしたのでしょうが、それが中途半端な印象を与えたのかもしれません。しかし、これは中途半端ではなく、80年代サウンドの新しい形だと思います。80年代サウンドの欠点だったデジタルシンセの貧弱な音色を控えめにしてバンドサウンドを前面に出しているので、90年代でも新鮮に聴こえるようにしている所は賞賛すべき点です。

昔のサザンロックに戻る事無く、80年代を経過してきた経験を活かしながら自分達らしいスタイルを身につけようとしていると思います。その進化の具合が伝わっていないのが売り上げが伸びなかった原因だと思います。しかし、彼らをずっと聴いてきたファンならその具合が絶妙である事が分かると思います。ポップさと渋さ、それがバランスよく交わった好感度を持てる作品だと思います。

The Sound of Your Voice
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[20140912]

Rock & roll strategy (1988) / Vinyl record [Vinyl-LP]Rock & roll strategy (1988) / Vinyl record [Vinyl-LP]
(2000/01/01)
38 Special

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88年のアルバムです。シンセも多用して80年代ポップスそのものなサウンドを構築していますが、今回はサザンロック的な要素も復活して、何とかバランスを保っています。新加入したキーボードのMax Carl がほとんどの曲に関わっていて、その分シンセアレンジも増えていますが、サザンロックのソウルフルな感じを巧くポップすとして表現しています。

1. Rock & Roll Strategy
2. What's It To Ya?
3. Little Sheba
4. Comin' Down Tonight
5. Midnight Magic
6. Second Chance
7. Hot 'Lanta
8. Never Be Lonely
9. Chattahoochee
10. Innocent Eyes
11. Love Strikes

サウンドは80年代ポップスですが、曲やアレンジはサザンロックらしいもので、80年代サウンドとサザンロックが巧く融合した作品になっています。売り上げとしては落ち始めていますが、Little Sheba、Rock & Roll Strategy、Comin' Down Tonight、Second Chanceと4曲もシングルカットして、ヒットさせています。いくらヒット曲を出してもライブで盛り上がらなければならない事を意識しているように感じます。ライブ受けするようなスタイルに変わり始めています。

80年代のスタイルはコンパクトにスタイリッシュにまとめあげられたアレンジが特長で、その分、無駄が無いのですが、トラック数が60トラックを超えるようになり、音数を多く詰め込む傾向になりました。この作品も必要以上に音数が盛り込まれています。シンプルなフレーズを埋める音が必要に感じられていたのです。ですからバンド以上の音になってしまっていますが、ライブでも演奏し易いような方向に変わりつつあります。

Rock & roll strategy
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[20140911]

Strength in NumbersStrength in Numbers
(1990/10/25)
38 Special

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86年のアルバムです。プロデューサーはKeith Olsenで、前作同様ヒット性のある曲ばかりになって、サザンロックバンドらしさがどんどん薄れてきています。曲もよく出来ていますし、アレンジもよく行き届いたアレンジになっていますが、初期の頃の野性味が無く、去勢された雄のようであります。よくありがちなアメリカンロックであり、これぞ商業ロックの賜物であります。

1. Somebody Like You
2. Like No Other Night
3. Last Time
4. Once In A Lifetime
5. Just A Little Love
6. Has There Ever Been A Good Goodbye
7. One In A Million
8. Heart's On Fire
9. Against The Night
10. Never Give An Inch

Heart's on Fire、Like No Other Night、Somebody Like Youの3曲をシングルヒットさせていて、アルバムも売れています。ただし、コンパクトにまとめられたフォーマットになっていて、冒険心が全く感じられません。ヒットチャートの常連になってしまったら、同じものをレコード会社から求められてしまいます。バンドの意向に関係なくレコード会社からの要求に応えなければなりません。これが商業ロックによるジレンマであり、成長する事を去勢されてしまうのです。

売れる曲を創ると言う事は、良い曲を書く事であり、それも大変な作業であります。それでも同じような曲を創るのであれば、方法は分かり易く、いつも通りにやればいい訳で、バンド内における予期せぬ偶然性による化学反応は得られません。出来たものを演奏するだけの作業になります。そういう音楽は売れるかもしれませんが聴いていて面白いものではありません。唯垂れ流すだけの音楽、心に残らない音楽が量産される仕組みは、この時期から現在に至るまで続いていいます。

Somebody Like You
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[20140910]

Tour De ForceTour De Force
(1990/10/25)
38 Special

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84年のアルバムです。前作同様大ヒットしました。これも80年代サウンドですが、シンセを多用する訳ではなく、CARSのようなニューウェイヴ系のアレンジを引用する事でポップなアメリカンロックになっています。MTVでPVをヘヴィロテする事で、ラジオに代わってお茶の間にも自然に流れてきますので、耳馴染みになってきます。耳障りのいいサウンド、曲もよく出来ているので、当然のヒットと言えるでしょう。

1. If I'd Been The One
2. Back Where You Belong
3. One Time For Old Times
4. See Me In Your Eyes
5. Twentieth Century Fox
6. Long Distance Affair
7. I Oughta Let Go
8. One Of The Lonely Ones
9. Undercover Lover

If I'd Been the OneがNo.1ヒットとなり、Back Where You Belongもシングルヒットしました。この時期のヒットチャートの常連になった事で、アルバムも売れ、彼らの全盛期になっています。ただし、あまりにもヒット性の曲に偏っているので、これまでのサザンロックバンドとしてのパワーは後退しているように感じます。狙い過ぎと言う気もしますが、売れる時に売れる商品を出す事は商業ロックの定石ですから、それは致し方ありません。

この時期は結構カントリー系のミュージシャンも80年代サウンドを取り入れてヒットを出していました。MTVはアメリカが土壌ですから、アメリカらしい曲も人気があったのです。アメリカも広いですから、南部などの地方で盛り上げればそれなりのヒットが見込めます。大統領選挙も南部の票は大事ですから、斬新なアートが創られながらも保守的な国家だと言えるでしょう。そういうリスナーの支持により売れていますので、世界的にはそれほど知名度は上げていません。

If I'd Been The One
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[20140909]

Special ForcesSpecial Forces
(1990/10/25)
38 Special

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82年のアルバムです。彼らの最大のヒットアルバムであります。アメリカではヒットチャートの常連になっていて、アメリカのMTVをそのまま受け入れていた日本にとってもお馴染みの作品となりました。80年代の均一化されたサウンドを使ったヒット性のある曲と、これまでのサザンロックらしい演奏を両立させながらのヒットとなりました。サザンロックとしては綺麗過ぎるサウンドになっていますが、野性味は多少残しています。

1. Caught Up In You
2. Back Door Stranger
3. Back On The Track
4. Chain Lightnin'
5. Rough-Housin'
6. You Keep Runnin' Away
7. Breakin' Loose
8. Take 'Em Out
9. Firestarter

MTV全盛時代はアメリカの商業ロックが確立された時期であり、アメリカンロックも売れるフォーマットとしてヘヴィロテされていました。初のNo.1ヒットシングルCaught Up in Youをはじめ、Back on the Track、Chain Lightnin、You Keep Runnin' Awayの4曲のヒットシングルを生み出しました。サザンロックのイメージがあった38 Specialがヒットチャートの常連になるという時代になりました。

売り方一つだと思いますが、彼らは巧くその手段を活用しました。それだけの曲を創っていますし、そのフォーマットの中でもバンドとしての演奏を活かした曲に仕上げています。ですからアルバムも大ヒットしました。初期の頃よりもワイルドになっている部分もあります。それだけ彼らも自信をつけたのだと思います。曲が良いだけではなく、演奏も素晴らしいのです。商業ロックの中でも良質なアルバムだと思います。名盤です。

Caught Up In You
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[20140908]

Wild-Eyed Southern BoysWild-Eyed Southern Boys
(1990/10/25)
.38 Special

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81年のアルバムで大ヒットしました。プロデューサーがRodney MillsになってからはL.A.サウンドになって、徐々に売れ始め、ついにはこのアルバムで80年代のMTV世代へ対応出来るヒットを飛ばす事が出来ました。時代のニーズにうまくかみ合った事が勝因でしょう。日本では大きなヒットはしていませんが、日本でも知られるようになりました。

1. Hold On Loosely
2. First Time Around
3. Wild-Eyed Southern Boys
4. Back Alley Sally
5. Fantasy Girl
6. Hittin' And Runnin'
7. Honky Tonk Dancer
8. Throw Out The Bottle
9. Bring It On

Fantasy Girl、Hold On Loosely、Wild-Eyed Southern Boysの3曲をシングルヒットさせた事によって、アルバムも順調に売り上げを伸ばしていきました。A.O.R.とポップスの融合によるコンパクトで洗練されたアレンジとサザンロックを旨くミックスした事によって、ヒット性の曲を創れるようになった事が大きいと思います。フォリナーの初期の頃のようなサウンドです。

打ち込みではなく、生演奏で洗練された曲を演奏しているので、サザンロックバンドとしても恥じる事無い内容になっています。不況のイギリスとは違って、バブルに湧こうかと言うアメリカにおいては、パンクやニューウェイヴよりもゴージャスでおしゃれな音楽が流行っていましたので、ロックも商業化されたようなフォーマットがなされるようになっていきます。それがL.A.サウンドであり、それだけでは軽薄な感じになるところですが、なんとかサザンロック色も発揮して好感が持てる作品に仕上げています。

Hold On Loosely
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[20140907]

Rockin Into the NightRockin Into the Night
(2014/06/10)
38 Special

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80年のアルバムです。プロデューサーがRodney Millsに代わり、サウンドも変化しています。ギターが重厚になり、ドラムもメリハリのあるサウンド処理がなされています。それにより、より都会的、L.A.っぽさが出てブレイクして売れ始めました。しかしサザンロックらしさは薄れています。キーボードを多用したり、ポップなアレンジになっていますが、ギターバンドである事は失っていません。

1. Rockin' Into The Night
2. Stone Cold Believer
3. Take Me Through The Night
4. Money Honey
5. The Love That I've Lost
6. You're The Captain
7. Robin Hood
8. You Got The Deal
9. Turn It On

多分にA.O.R.感が出ていて都会的な感じが強調されています。サザンロックはA.O.R.とも融合して進化していますので、これは悪い事ではありません。カントリーロックと言えばカントリーである事を義務づけられますが、サザンロックは融合して進化していきます。フュージョンと同じで、ロックやソウルなどの要素も取り入れて独自の進化をしているのです。オールマンブラザースもブルースロックだけではありませんでした。特にグレッグオールマンの時代になってからは多様になっていきました。

これはアメリカ独自の文化であり、多種多様な民族が共存している社会ですから、音楽も独自の進化をしています。それが世界的な影響力を持つ音楽として広まっていきます。その時点でより洗練されたものになっていくのですが、ここでは都会的と言っても、まだ泥臭さも残しています。この混沌とした感じが面白いのであって、ロックなのであります。洗練されすぎるともはやロックとは別のものになってしまいます。ロックって異種配合なのです。

Rockin' Into The Night
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[20140907]

スペシャル・デリバリー(紙ジャケット・生産限定盤)スペシャル・デリバリー(紙ジャケット・生産限定盤)
(2014/03/19)
38スペシャル

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78年のアルバムです。プロデュースはDan Hartmanで、パーカッションにTerry Emeryが加わった事によって、Steve BrookinsとJack Grondinのツィンドラムが定番となりました。二人もドラムがいてもうるさいだけだと思いますし、二人のドラムを活かした曲がありません。ほとんど同じようなパターンで叩いているようです。ライブでは楽なのでしょうが、レコードで聴く限りは一人充分のように感じます。

1. I’m A Fool For You
2. Turnin’ To You
3. Travelin’ Man
4. I Been A Mover
5. What Can I Do
6. Who’s Been Messin’
7. Can’t Keep A Good Man Down
8. Take Me Back

カントリータッチは残しつつも少し都会的なポップな感じが増えてきています。これは作曲にまで顔を出しているDan Hartmanの影響だと思われます。ツィンリードギターはハモらせたり活用されています。カントリーロックもイーグルスやドゥービーなどのバンドが新しいスタイルを生み出していって進化しています。田舎臭いと言うイメージから脱却して都会的なカントリーも誕生していますので、このバンドもその路線に進もうとしています。

アメリカではパンクの他にディスコブームでもありましたが、アメリカではカントリーは流行に関係なく絶対的な存在であり、若い人がカントリーをよりモダンに作り替える事で時代を超えて愛されています。ヒットチャートの上位は望めないまでも、日本の演歌のように長く広く愛され続けるのです。サザンロックはカントリーロックだけではなく、ハードロックやフュージョンのなどの要素も融合させながら発展していて、このバンドはポップロックの要素を取り入れているようなアレンジが目立ちます。

I’m A Fool For You
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[20140907]

38 Special38 Special
(2003/11/25)
.38 Special

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38 Specialの77年のデビューアルバムです。このバンドはLynyrd SkynyrdのJohnny Van Zantの弟のDonnie Van Zantとその隣に住んでいたDon Barnes を中心に結成されました。Lynyrd Skynyrdの弟分みたいなバンドですが、サウンドはもっとカントリーロック風で、ポップで爽やかな感じがします。プロデュースが元Edgar Winter Groupのポップ面を担当していたDan Hartmanで、アメリカではヒットメーカーとして多くのヒット曲を手がけています。この人のプロデュースで爽やかになっているのかもしれません。

1. Long Time Gone
2. Fly Away
3. Around And Around
4. Play A Simple Song
5. Gypsy Belle
6. Four Wheels
7. Tell Everybody
8. Just Hang On
9. I Just Wanna Rock And Roll

メンバーはボーカルのDonnie Van Zant 、ギターがDon BarnesとJeff Carlisi 、ベースのLarry Junstrom、ドラムのJack Grondin、パーカッションのSteve Brookinsの6人です。ツィンリードギター、ツィンドラムという構成です。ギターを弾きまくっていたり、コーラスワークも爽やかなカントリータッチを生み出しています。フロリダ出身であり、サザンロックといっても様々な場所から出てきていますので、バンドによってカラーが違います。

このバンドはカントリーをベースにシャッフル気味のブギースタイルを得意としているようで、サザンロックと言うイメージ通りのバンドだと思います。ギターを弾きまくっていますが、テンポはゆったりで、バイクで疾走すると言うより馬に乗って草原を走っていく感じです。カントリーは日本では分からないくらいアメリカでは広く支持されている音楽であり、こういうバンドはアメリカ人好みだと思います。

Long Time Gone
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[20140906]

Regrinding the AxesRegrinding the Axes
(2012/06/12)
Molly Hatchet

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2012年のアルバムで、現在までの最新盤になります。しかし全てカバー曲になっていて、2008年にリリースされたSouthern Rock Mastersというコンピレーションアルバムと曲がダブっています。オリジナルアルバムと見なされていなかったSouthern Rock Mastersを別名でオリジナルアルバムとしてリリースした感じになっています。よっぽどこのカバー演奏が気に入っていたのか、新作を出すほどバンドがまとまっていないのかのどちらかでしょう。

1. Bad To The Bone
2. Mississippi Queen
3. Free Bird
4. Back In The U.S.S.R.
5. Sharp Dressed Man
6. The Boys Are Back In Town
7. Tumbling Dice
8. Dreams I'll Never See
9. Melissa
10. Wild Horses
11. Tequila Sunrise
12. Yesterday
13. Get In The Game
14. Layla Guitar Solo
15. Dreams I'll Never See

ロックファンにはお馴染みの曲ばかりで、ビートルズやストーンズの曲をサザンロックなアレンジにするところは面白いです。サザンロックの永遠の名曲Free Birdもピアノアレンジで入ったりして、オリジナルよりも素晴らしい演奏になっています。歌がいまいちですが、アレンジは素晴らしいものです。彼らのルーツも分かりますし、普通のサザンロックバンドとは違っていた事も納得できるような選曲になっています。

こうしたカバー曲集を出した事によって、自分達の成すべき事を理解した上で最新作を創ってくれればこれからも期待出来ると思います。ロックも含めて音楽シーンがつまらないものになっている昨今ですから、もっと骨のある音楽を聴かせてくれる事をこのバンドに期待したいです。ほかに期待出来るバンドがいませんので、何とか生き残って失われたロックフィーリングを聴かせて欲しいものです。

Bad To The Bone
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[20140906]

JusticeJustice
(2010/06/01)
Molly Hatchet

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2010年のアルバムです。前作から5年経っていますが、メンバーもフォーマットも変わっておらず、Shawn Beamer のドラムは相変わらず重たい処理がされていますが、なんとかサザンロックスタイルに戻っています。それによって何とか疾走感は取り戻しています。ブギースタイルのロックンロールこそがサザンロックであり、ドライヴ感も出てきます。ここを死守せずして、普通のハードロックをやっても嘘っぽく感じるだけです。

1. Been to Heaven, Been to Hell
2. Safe in My Skin
3. Deep Water
4. American Pride
5. I'm Gonna Live 'Till I Die
6. Fly On Wings of Angels
7. As Heaven Is Forever
8. Tomorrows and Forevers
9. Vengeance
10. In the Darkness of the Night
11. Justice

南部のサザンロックと北部のアメリカンハードロックと呼ばれているバンドの違いはシャッフル感があるかないかというのは少し乱暴な分け方ですが、北部のバンドと同じように演奏しても売れるとは限らないのであって、南部には南部なりの確固たる土壌があるのであって、南部向けのローカルなバンドであってもいいと思います。それでも世界的に売れているバンドはいるのです。80年代以降のハードロックスタイルを真似してみても、それは既に古くさくなっているので、70年代的でも自分達のスタイルを曲げない方が古くささを払拭出来ると思います。

しかし、ギタースタイルは80年代以降のスタイルに変わっています。せっかく新生モリーハチェットは面白くなってきたのに、オリジナルメンバーのDave Hlubek が戻っただけで、自分達らしさを見失ってしまうとは逆効果です。この人が80年代以降のこのバンドをつまらなくしていたのでしょうか。オリジナルメンバーがいない方がバンドらしくて良かったのに、おかしな現象であります。

Been to Heaven, Been to Hell
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[20140906]

Warriors of the Rainbow BridgeWarriors of the Rainbow Bridge
(2005/05/24)
Molly Hatchet

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2005年のアルバムです。ギターのDave Hlubekが復帰してオリジナルメンバーが一人いる状態になりました。それでいつも通りのサウンドになるのかと思いきや、これまでのサザンロックスタイルよりもハードロックスタイルを前面に出したアレンジになっています。多少新しい事もやらないと駄目だと思ったのか、新しく加入したShawn Beamer のドラムは重たい音に処理されています。

1. Son Of The South
2. Moonlight Dancing On A Bayou
3. I'm Ready For You
4. Roadhouse Boogie
5. Time Keeps Slipping Away
6. Get In The Game
7. Flames Are Burning
8. Hell Has No Fury
9. Gone In Sixty Seconds
10. Behind The Bedroom Door
11. No Stranger In The Darkness
12. Rainbow Bridge

ドラムが重くなると迫力が出てきますが、疾走感が失われてしまいます。ドライヴィング向きのロックだったのが少し重くもたった感じになっています。ギタースタイルもjハードロック系の演奏になって、いつもの感じではありません。女性バックコーラスを入れて豪華な感じにしていますが、それだと男臭さが中和されてしまっています。あまりにも売れないので多少目先を変えたようですが、これだと期待倒れです。

売れなくても、時代が変わっても自分達のスタイルを貫いているところにファンは喝采を与えるものだと思いますが、これだとモリーハチェットらしさは感じられません。多少変化があってもいいと思いますが、これじゃないと思います。ハードロックバンドは現在でもいるようですが、聴く気になれないのは、このバンドが持っていたような男気を感じなくなっていたからであって、その部分を失ってしまっては、聴く気になれないハードロックと同じになってしまいます。本当のハードロックファンが求めているのはこういう事ではないのであって、そこが分からないところが売れていない原因のようです。

Son Of The South
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[20140906]

Kingdom of XiiKingdom of Xii
(2001/06/05)
Molly Hatchet

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2000年のアルバムです。プロデュースは作曲をしているギタリストのBobby Ingramです。だからバンドの良さを最大限に表現出来ています。新生モリーハチェットはメンバーも安定していて、結束も強いようです。オルタナになる事も無く、サザンロックをこの時期でも通用するだけの活きた音楽として演奏出来ています。70年代のロックそのものであり、新しい事は何もやっていませんが、やる必要が無いくらいにかっこいいです。

1. Heart of the U.S.A.
2. Cornbread Mafia
3. One Last Ride
4. Why Won't You Take Me Home
5. Turn My Back on Yesturday
6. Gypsy Trail
7. White Lightning
8. Tumbling Dice
9. Kickstart to Freedom
10. Angel in Dixie
11. Bordertown
12. Dreams of Life
13. Edge of Sundown [Acoustic Version]

ヘヴィメタでもなく、ヴェンヘイレン以降のロックギターでも無く、サザンロックのギター演奏でありますが、これだけギターを弾きまくるロックは久しくありません。70年代ロックファンとしては喉から手が出るほど欲している音楽であります。それを現役でやり続けているバンドがいると言うのは頼もしい限りであります。ギタリストとして勉強になるような新しい事は一つもありません。既に誰もが通ってきている演奏スタイルであります。しかし、それを今でも惜しげも無く全開で演奏しまくっているなんて痛快であります。

サザンロックも時代に合わせて変化してきました。彼らも80年代には時代に合わせたスタイルを身につけていました。しかし、売れるための音楽ではなく、自分達がやりたい音楽をやるのが一番ファンの支持を受ける事を確信したのだと思います。新しいメンバーになってからは、全くぶれる事無く自分達のスタイルを貫いています。しかも昔以上にかっこ良く表現出来ているのが凄い。ファンは新しさだけを求めている訳ではないのです。だからといって、同じ事を繰り返している訳でもなく、しっかりと前を向いて進化している事に意味があります。

Heart of the U.S.A.
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[20140905]

サイレント・レイン・オブ・ヒーローズサイレント・レイン・オブ・ヒーローズ
(1999/02/24)
モリー・ハチェット

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98年のアルバムです。前作同様パワーを取り戻した新生モリーハチェットの魅力を十二分に発揮した作品になっています。ハードなだけではなく、プログレッシヴにフュージョンスタイルを多少含んだ第二期サザンロックの代表らしい演奏を蘇らせています。こういうロックが失われてかなり経ちますから、ブリティッシュロックでもアメリカンハードロックでも無く、サザンロックにこれだけの男気が残っていると言うのは盲点でありましょう。

1. Mississippi Moon Dog
2. World of Trouble
3. Silent Reign of Heroes
4. Miss Saturday Night
5. Blue Thunder
6. Just Remember (You're the Only One)
7. Junk Yard Dawg
8. Dead and Gone (Redneck Song)
9. Saddle Tramp
10. Fall of the Peacemakers

デジタルサウンドが氾濫している昨今、これだけ力任せにギターを弾きまくっているロックは売れないでしょう。ギタースタイルもメタル系が人気がありますし、70年代ロックというのは時代遅れかもしれませんが、こういうロックに飢えている人は結構隠れていると思います。そういう人に届くように、このバンドがもっと広く、まだ活動している事を広める事は必要だと思います。最新アルバム紹介にも出てこないほど知名度が落ちていますが、こういうバンドがいまだに活動している事をもっと広める必要があります。

確かな演奏はきっと流行に関係なく心を打つものだと信じます。それだけの力を持っているバンドだと思います。おじさんにはもううるさ過ぎる音楽かもしれませんが、団塊の世代に訴えられるだけの音楽だと思います。勿論若い人が聴いても問題ないでしょう。古くさいとは少しも思いません。演奏スタイルは古いかもしれませんが、活きた演奏は色褪せる事がありませんマンネリ化しているZZTOPよりも数倍かっこいいです。

Mississippi Moon Dog
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[20140905]

Devil\'s CanyonDevil\'s Canyon
(2004/01/06)
Molly Hatchet

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96年のアルバムです。前作から7年間レコード会社との契約が出来ていなかった為、地道なライブ活動のみでやってきて、ようやくレコードリリース出来るまでになりました。メンバーも変更されていて、ボーカルのDanny Joe Brownは数曲参加していますが、又糖尿病がひどくなり脱退、代わりにPhil McCormackが歌っています。それによりオリジナルメンバーが一人も残っていない状態ですが、地道なライブ活動はこのバンドをより鍛え上げ、初期の頃のようなハードドライヴィングなサウンドを取り戻させています。

1. Down From The Mountain
2. Rolling Thunder
3. Devils Canyon
4. Hearless Land
5. Never Say Never
6. Tatanka
7. Come Hell Or High Water
8. The Look In Your Eyes
9. Eat Your Heart Out
10. The Journey
11. Dreams I'll Never See

昔のファンも納得出来る出来映えで、男臭さが戻っています。それでも昔のように注目される事は無くなりましたが、80年代の迷路からはすっぱりと抜け出しています。ほとんどローカルなバンドにまで落ちてしまっていますが、作品としてはより強力なものを完成させています。ハードロックファンもサザンロックファンも納得のアルバムです。しかし、どちらも求められていない時代ですから、売り上げには繋がっていません。

オリジナルメンバーがいなくなっても、バンド名を名乗るだけの資格がある演奏を繰り広げています。時代に惑わされずに、このスタイルを貫いていれば固定客だけはキープ出来ていたと思います。こういう男気のするハードロックは失われていますから、もっと強くアピール出来ていればもっと売れると思います。ギター中心のサザンロックの底力、70年代ロックファンのみならず、こういうロックに触れた事がない人にも訴えられるだけの力を持った作品だと思います。

Down From The Mountain
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[20140905]

Lightning Strikes TwiceLightning Strikes Twice
(2003/01/01)
Molly Hatchet

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89年のアルバムです。シンセを導入した前作があまりにも不評だった為、普通のサザンロックスタイルへ回帰していますが、軽快なロックンロール曲が多く、80年代のアメリカンロックスタイルを真似ていますので、80年代らしさを残しつつもロックスタイルへ戻っています。それでも時は遅く、前作で失った人気は取り戻せませんでした。売り上げは落ちるばかりです。

1. Take Miss Lucy Home
2. There Goes The Neighborhood
3. No Room On The Crew
4. Find Somebody New
5. Big Payback
6. I Can't Be Watching You
7. Goodbye To Love
8. Hide Your Heart
9. What's The Story, Old Glory
10. Heart Of My Soul

KISSのHide Your Heartをカバーしています。その事からも分かるようにロックンロールを中心にするようになっています。シンセがピアノに代わっていますので、昔のトリプルリードギターには戻っていません。ですから全体的に軽い感じがします。これでは昔のファンは戻ってきません。しかし、アメリカンロックとしては悪くはありません。演奏もしっかりしているし、男臭さが無くなってしまっているだけです。

シンセアレンジの曲も残っていますが、このシンセ路線を継続していればZZTOPのように売れていたかもしれませんが、80年代は何が正解か分からなくなるくらい多くのバンドを迷路の中に迷い込ませています。たとえばヒューイルイスのような感じの売り方をすれば、このアルバムも売れるだけの力を持っています。それだけの内容は充実しているのです。しかし売れないのはファンが求めているものを無視して時代に合わせ過ぎた為でしょう。レコード会社の言いなりになっても売れないと言う良い例です。

Take Miss Lucy Home
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[20140905]

Deed Is DoneDeed Is Done
(2012/06/21)
Molly Hatchet

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84年のアルバムです。プロデュースがTerry Manningに代わり、ドラムがruce Crumpに戻っていますが、ギターのSteve Hollandが脱退してキーボードのJohn Galvinが加入して新しい体制に入りました。サザンロックと80年代サウンドの融合と言うのを試みて、80年代でも売れるような作品を創っています。これは後にZZTOPに引き継がれてZZTOPの方は成功しましたが、このバンドでは人気を失う結果となりました。

1. Satidfied Man
2. Backstabber
3. She Does She Does
4. Intro Piece
5. Stone in Your Heart
6. Man on the Run
7. Good Smoke and Whiskey
8. Heartbreak Radio
9. I Ain't Got You
10. Straight Shooter
11. Song for the Childrem

シンセサイザーを導入し、80年代ならではのコード進行、アレンジにより売れる音楽を創り上げています。当時売れる要素を全て備えて、目先を変えただけの安易な策ではなく、しっかりと考え抜かれた構成になっています。これが売れないと言うのはおかしな事であり、失敗する要素がどこにも見当たりません。ヒットして当たり前のような完璧な作品に仕上がっています。しかし売れなかったのは、よっぽどファンの求めているものとは違うものを創ってしまったのだと思います。

男気のするサザンロックが売りでしたから、軟弱に聴こえたのかもしれませんが、サウンドはハードにまとめられて、軟弱には聴こえません。ただあまりにも80年代のスタイルを取り入れ過ぎているため、商業ロックの臭いはプンプンしています。それでもZZTOPは爆発的に売れましたので、それよりも完成度の高いこのアルバムが売れないのはおかしいのですが、それだけ新しいファンを獲得するには至らなかったのでしょう。作品としては完璧です。

Satidfied Man
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[20140904]

No Guts No Glory (Re-issue)No Guts No Glory (Re-issue)
(2012/11/12)
Molly Hatchet

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83年のアルバムです。オリジナルボーカリストのDanny Joe Brown 糖尿病を克服して復帰しています。ドラムがBarry "B.B." Bordenに代わっています。そしてジャケットがやっとサザンロックバンドらしくなっています。Danny Joe Brownの歌い方はデヴィッドリーロスに似ています。なのでヴァンへイレン人気にもあやかれると思うのですが、どちらかと言うと両方ともウィンターファミリーに影響されているように思います。

1. What Does It Matter?
2. Ain't Even Close
3. Sweet Dixie
4. Fall Of The Peacemakers
5. What's It Gonna Take?
6. Kinda Like Love
7. Under The Gun
8. On The Prowl
9. Both Sides

完璧に70年代サウンドですので、80年代には不向きなサウンドですが、ハードロックが衰退している時期でもあり、当時はこういうサウンドに飢えている人は多かったと思います。それでも日本では知名度が落ちていましたので、当時このようなスタイルを貫いているバンドがいた事は知られていなかったと思います。ブラックフットのように最初だけ注目されたバンドはいましたが、ヒットチャートに食い込むには至りませんでした。

サザンロックといってもカントリー色の強いバンドと荘でないバンドがいました。このバンドはカントリー色を前面に出す事無く、どちらかと言うとジョニーウィンターアンド辺りのアメリカンハードロックになっています。ギターももっとエフェクティヴにすればヴァンへイレンみたいに聴こえると思いますし、ハードロックとしては悪くないと思います。しかし、徐々にローカルな人気に偏っていきます。

What Does It Matter?
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[20140903]

Take No PrisonersTake No Prisoners
(2008/08/04)
Molly Hatchet

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81年のアルバムです。パンクニューウェイヴと共にヘヴィメタが再興していた時期でもあり、サザン色よりもハードロック色を前面に出すようになっています。Long Tall Sallyのカバーがあったり、ロックンロール曲が増えています。サザンロックの特色でもあるシャッフル気味のブギースタイルではありますが、サザンロックというよりも70年代のハードロックのようなアレンジになっています。

1. Bloody Reunion
2. Respect Me in the Morning
3. Long Tall Sally
4. Loss of Control
5. All Mine
6. Lady Luck
7. Power Play
8. Don't Mess Around
9. Don't Leave Me Lonely
10. Dead Giveaway

前作は新しいボーカリストのJimmy Farrar によるソウルフルな感じが良かったのですが、ロックンロール曲が増えているので、ソウルフルな良さは薄れています。時代も新しい時代に入っている事も合って、このオールドウェイヴなサウンドは注目度が落ちてきて、デビュー当時から人気があったバンドでしたが、徐々に売り上げは落ちていきます。

イギリスのバンド、例えばレインボーなどがアメリカをターゲットにしたサウンドになっていますので、このバンドのやっている事も受け入れられても良いはずですが、サザンロックファンにとってはハード過ぎるし、ハードロックファンにとっては物足りないと言う微妙な所にいると思います。そこが日本まで進出出来ていないのだと思います。アメリカンハードロックとしては申し分ありません。

Bloody Reunion
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