

2010年のアルバムです。前作から5年経っていますが、メンバーもフォーマットも変わっておらず、Shawn Beamer のドラムは相変わらず重たい処理がされていますが、なんとか
サザンロックスタイルに戻っています。それによって何とか疾走感は取り戻しています。ブギースタイルのロックンロールこそが
サザンロックであり、ドライヴ感も出てきます。ここを死守せずして、普通のハードロックをやっても嘘っぽく感じるだけです。
1. Been to Heaven, Been to Hell
2. Safe in My Skin
3. Deep Water
4. American Pride
5. I'm Gonna Live 'Till I Die
6. Fly On Wings of Angels
7. As Heaven Is Forever
8. Tomorrows and Forevers
9. Vengeance
10. In the Darkness of the Night
11. Justice
南部の
サザンロックと北部のアメリカンハードロックと呼ばれているバンドの違いはシャッフル感があるかないかというのは少し乱暴な分け方ですが、北部のバンドと同じように演奏しても売れるとは限らないのであって、南部には南部なりの確固たる土壌があるのであって、南部向けのローカルなバンドであってもいいと思います。それでも世界的に売れているバンドはいるのです。80年代以降のハードロックスタイルを真似してみても、それは既に古くさくなっているので、70年代的でも自分達のスタイルを曲げない方が古くささを払拭出来ると思います。
しかし、ギタースタイルは80年代以降のスタイルに変わっています。せっかく新生モリーハチェットは面白くなってきたのに、オリジナルメンバーのDave Hlubek が戻っただけで、自分達らしさを見失ってしまうとは逆効果です。この人が80年代以降のこのバンドをつまらなくしていたのでしょうか。オリジナルメンバーがいない方がバンドらしくて良かったのに、おかしな現象であります。
Been to Heaven, Been to Hell