

80年のアルバムです。プロデューサーがRodney Millsに代わり、サウンドも変化しています。ギターが重厚になり、ドラムもメリハリのあるサウンド処理がなされています。それにより、より都会的、L.A.っぽさが出てブレイクして売れ始めました。しかし
サザンロックらしさは薄れています。キーボードを多用したり、ポップなアレンジになっていますが、ギターバンドである事は失っていません。
1. Rockin' Into The Night
2. Stone Cold Believer
3. Take Me Through The Night
4. Money Honey
5. The Love That I've Lost
6. You're The Captain
7. Robin Hood
8. You Got The Deal
9. Turn It On
多分にA.O.R.感が出ていて都会的な感じが強調されています。
サザンロックはA.O.R.とも融合して進化していますので、これは悪い事ではありません。カントリーロックと言えばカントリーである事を義務づけられますが、
サザンロックは融合して進化していきます。フュージョンと同じで、ロックやソウルなどの要素も取り入れて独自の進化をしているのです。オールマンブラザースもブルースロックだけではありませんでした。特にグレッグオールマンの時代になってからは多様になっていきました。
これはアメリカ独自の文化であり、多種多様な民族が共存している社会ですから、
音楽も独自の進化をしています。それが世界的な影響力を持つ
音楽として広まっていきます。その時点でより洗練されたものになっていくのですが、ここでは都会的と言っても、まだ泥臭さも残しています。この混沌とした感じが面白いのであって、ロックなのであります。洗練されすぎるともはやロックとは別のものになってしまいます。ロックって異種配合なのです。
Rockin' Into The Night