

84年のアルバムです。前作同様大ヒットしました。これも80年代サウンドですが、シンセを多用する訳ではなく、CARSのようなニューウェイヴ系のアレンジを引用する事でポップなアメリカンロックになっています。MTVでPVをヘヴィロテする事で、ラジオに代わってお茶の間にも自然に流れてきますので、耳馴染みになってきます。耳障りのいいサウンド、曲もよく出来ているので、当然のヒットと言えるでしょう。
1. If I'd Been The One
2. Back Where You Belong
3. One Time For Old Times
4. See Me In Your Eyes
5. Twentieth Century Fox
6. Long Distance Affair
7. I Oughta Let Go
8. One Of The Lonely Ones
9. Undercover Lover
If I'd Been the OneがNo.1ヒットとなり、Back Where You Belongもシングルヒットしました。この時期のヒットチャートの常連になった事で、アルバムも売れ、彼らの全盛期になっています。ただし、あまりにもヒット性の曲に偏っているので、これまでの
サザンロックバンドとしてのパワーは後退しているように感じます。狙い過ぎと言う気もしますが、売れる時に売れる商品を出す事は商業ロックの定石ですから、それは致し方ありません。
この時期は結構カントリー系のミュージシャンも80年代サウンドを取り入れてヒットを出していました。MTVはアメリカが土壌ですから、アメリカらしい曲も人気があったのです。アメリカも広いですから、南部などの地方で盛り上げればそれなりのヒットが見込めます。大統領選挙も南部の票は大事ですから、斬新なアートが創られながらも保守的な国家だと言えるでしょう。そういうリスナーの支持により売れていますので、世界的にはそれほど知名度は上げていません。
If I'd Been The One