

78年のサードアルバムです。オールマンの再結成の話がありましたが、彼らはこのバンドの活動の為に再結成には参加しませんでした。それだけフュージョンの世界では売れていたのです。しかし日本ではパンクやニューウェイヴに脚光が当たるようになり、フュージョン系は特定のファンにのみ支えられるようになっていきます。その為、一般的にはいきなり知名度が下がってしまいました。
1. Fifty-Four
2. King Grand
3. Living in a Dream
4. A Lotta Colada
5. This Could Be the Worst
6. Uptown Downtown
7. Electron Cold
8. On the Wing
Chuck Leavellはシンセも使うようになり、フュージョンバンドとして進化しています。それでもリズムはディスコ寄りであり、踊れるような
音楽になっています。ディスコの誕生により、ラジオだけではなくダンスフロアーで曲がかけられるだけで売り上げが伸びるという現象が起こっていきます。なので、アメリカのミュージシャンはこぞって踊れる
音楽を創るようになっていた時期でありました。それは現在に至るまで続いていて、踊れる
音楽は売れると言う定説がまかり通るようになります。
本来
音楽は踊れる
音楽が大衆向きであり、ジャズも踊れる
音楽でありました。ビバップ以降頭でっかちになり、ロックもサイケから
プログレ、ハードロックの時代になって踊る為の音楽は邪道だという意識が暗黙の了解となっていました。それを本来の姿に戻したのがディスコであり、そういう意義は大きかったと思います。ただロックファンからすれば軟派な音楽と言うイメージは拭えないので、ロックファン向きはファーストだけで、柔軟な志向の人には全てがお薦めです。
Fifty-Four