

94年のアルバムで、ラストアルバムになります。高速ラテンの淫猥な感じをハウステクノの手法で表現しています。90年代に入って、時代のスタイルを取り入れた形になっています。複数のラッパー、DJをゲストとして迎えて、ラジオ形式で進行していきます。マルコムマクラレーンのファーストのような感じですが、世界中の言葉でアナウンスが入ります。流暢な日本語も入ります。
1. Viva Zap Ata
2. Casa Babylon
3. The Monkey
4. Senor Ma Tanza
5. Sant A Maradona
6. Super Chango
7. Bala Perdida
8. Machine Gun
9. El Alakran
10. Mama Perfect
11. Love And Ha Te
12. Drives Me Crazy
13. Hamburger Fields
14. La Vida
15. Sueno De Solentiname
民族
音楽の要素もあるので、エスニックハウスのような雰囲気もあり、この新しいフォーマットでもマノネグラの世界が縦横無尽に発揮されています。サンプリングループも使われていますが、デジタル臭さが全くありません。それでいて80年代とは違う空気感がしっかり伝わってきます。当時様々なテクノの進化が行われてきましたが、その中でも全てを総括しながらもトップクォリティーの完成度です。これで解散はもったいない限りです。
スカ、ダブのビートもブリストル系のテクノのようであり、並外れた才能の集団だったと思います。サウンドエフェクトも様々有り、音の破片が舞い踊るスーパーエスニックハイパーテクノになっています。これ以上の作品には滅多にお目にかかれません。時代が生んだ風雲児、マノネグラの名はロック史に燦然と輝いています。これ以上のバンドはもう出てこないかもしれません。歴史的名盤です。
Full Album