

85年のセカンドアルバムです。自ら前座に起用していた Elvis Costelloによるプロデュースになっています。普通に聴くと地味な
ケルトミュージックですが、オリジナル曲も増えて、パンク、ニューウェイヴ感覚を演奏に反映させる融合の具合がより鮮明になっています。ですからロックアルバムとしても聴き応えのある内容になっています。
1. The Sick Bed Of Cuchulainn
2. The Old Main Drag
3. Wild Cats Of Kilkenny
4. I'm A Man You Don't Meet Every Day
5. A Pair Of Brown Eyes
6. Sally MacLennane
7. Dirty Old Town
8. Jesse James
9. Navigator
10. Billy's Bones
11. The Gentleman Soldier
12. The Band Played Waltzing Matilda
13. A Pistol For Paddy Garcia
14. London Girl
15. A Rainy Night In Soho
16. The Body Of An American
17. Planxty Noel Hill
18. The Parting Glass
パンク的なことにはこだわらずに素直に
ケルトミュージックを前面に出している所がこのバンドの特長で、売れる為にパンクな部分を前面に出す事はしていません。そういう所がかえってアナーキーな感じがします。本来の
ケルトミュージックが好きな人にとってはうるさいかもしれませんが、ポップチャートにこういう
音楽が入ってくると状況も変わってきます。ブリタニアンな人達にとっては心の歌であり、嫌いな人はほとんどいないでしょう。
一時期のトムウェイツみたいな感じの曲もあり、ロックファンにとっても初めて聴くタイプでもないと思いますが、パンクに演奏するのはこのバンドが初めてです。後のトイドールズを思わせるようなsally maclennaneなど、伝統と反抗の象徴であるパンクの融合は新たな可能性を示しています。ただ、このバンドに続くようなフォロワーは成功していません。カバーが多かったファーストよりはロック色が強くなっています。
The Sick Bed Of Cuchulainn