

88年のアルバムです。プロデュースは時の人Steve Lillywhiteです。ゲートリバーブで有名になった人ですが、アコースティック楽器の音処理も得意分野なので、彼らの素朴な良さを失わずにサウンドをよりモダンな処理をする事に成功しています。そしてKirsty Maccollと競作したFairytale Of New Yorkがシングルで大ヒットしたことにより、世界的な成功を収める事になり、アルバムも大ヒットしました。彼らの代表作となっています。
1. If I Should Fall From Grace With God
2. Turkish Song Of The Damned
3. Bottle Of Smoke
4. Fairytale Of New York (Feat. Kirsty Maccoll)
5. Metropolis
6. Thousands Are Sailing
7. Fiesta
8. Medley: The Recruiting Sergeant / The Rocky Road To Dublin / Galway Races
9. Streets Of Sorrow / Birmingham Six
10. Lullaby Of London
11. Sit Down By The Fire
12. The Broad Majestic Shannon
13. Worms
何度もメンバーチェンジを繰り返していますが、スタイルは変わる事無く、よりポップチャートにも食い込めるだけの感覚を身につけています。
ケルトミュージックも民族
音楽なので、決まった音階で作曲されていますので、似たような曲になりがちですが、そこに若者ならではのポップ感覚を織交ぜてオリジナルな作品を生み出しています。Metropolisでは007のようなオーケストレーションを入れたりしています。
Shane MacGowanの歌い方にもアイリッシュな訛りがあるようで、ボブゲルドフあたりに感じが似ています。
ケルトミュージックも元々のブリテン島にあった伝統的な
音楽ではなく、アジアからの移民がボヘミア地方やスペインを通ってきて様々な民族との融合、混血をしてきて出来た
音楽でありますが、長い歴史の中で伝統的な
音楽になっています。それをパンク世代によってモダンな
音楽として蘇らせたポーグスの歴史的な名盤であります。
If I Should Fall From Grace With God