

81年のアルバムです。前作があまりにも売れた為に時間を置いてリリースされています。それでもアメリカでは大ヒットとなりましたが、世界的にはニューウェイヴの時代になっていた事もあり、それほど話題にはされませんでした。既に80年代に入っているので、MTVも活用していますが、80年代に適用しようとエキサイティングな曲を創っていて、キーも高めに設定されている為か、歌い方に無理があるように感じます。聴いた感じもこれまでよりもきつようです。
1. Peel Out
2. I'm Gonna Love Her For Both Of Us
3. More Than You Deserve
4. I'll Kill You If You Don't Come Back
5. Read 'Em And Weep
6. Nocturnal Pleasure
7. Dead Ringer For Love
8. Everything Is Permitted
プロデュースは Stephan Galfas、曲は前作同様全てJim Steinmanが作曲しています。ですから前作の続編的な曲もありますが、どうしてもキーの高さが耳障りです。80年代はこれでよかったかもしれませんが、ミートローフの声の良さを引き出せていません。参加ミュージシャンはMick Ronson、Nicky Hopkins 。Dead Ringer for LoveではCherとデュエットしています。完全に前作からの二匹目のどじょうを狙った作りですが、トッドのポップ感覚がない分、偏った方向性になっているように感じます。
MTVの時代はアメリカに主導権がありましたので、このようなアメリカンロックは売れました。アメリカ限定の感じもありましたが、それがMTVに乗って世界中に発信されていましたので、売れないまでも彼の曲は世界中に届けられました。しかし、この時点で日本ではほとんど話題にされていませんでした。前作でも日本ではいまいちでしたので、ほとんど一発屋の印象が強かったのですが、本国アメリカでは人気が衰える事はありませんでした。
Peel Out