77年のアルバムです。ポップ感覚はボストンを参考にするようになっていると思います。アメリカらしいハードロックです。ブリティッシュの影響もあると思いますが、コーラスハーモニーのつけ方などはアメリカ特有のものです。ドライヴ感とヘヴィーさを出すようになっていて、当時ならこれは売れていてもおかしくない内容ですが、名前が浸透していなかった事もあり、それほど売れていません。
1. Lovin' Cup
2. Emma
3. Kicks
4. Trainride
5. Nothing Personal
6. Street Fever
7. Julie Anne
8. Upstairs
多少は世界的にも知られるようになっていましたが、最後の最後までB級バンドであり続けました。売り込み方の問題もあると思いますが、シングルヒットを出さないと浸透していきません。シングルカット向きの曲が沢山あるので、売り込み方の問題だけだと思います。バンドとしては立派な作品を創り上げています。これで売れなかったらどうしようもありません。
アメリカで売れるにはどさ回りが必要で、各地に赴いてライブで人気を高めていくしかありません。このバンドもしっかり活動はしていたと思いますが、ビッグバンドの前座になるとか、マネージメントでの頑張りが必要だったと思います。歌も演奏もA級バンドと大差ありませんし、曲も良く出来ています。こういうバンドを再発掘させていかないともったいないと思えるバンドの一つです。
Lovin' Cup