79年の作品で、ラストアルバムになっています。ニューウェイヴ、パンクの台頭でオールウェイヴバンドのほとんどが失速しましたので、元々売れていなかったこのバンドも解散となってしまいました。開き直ったようにパワーポップな内容になっているのは、ニューウェイヴへ近づこうとしていたのかもしれません。
1. Goodbye California
2. Tremor's Touch
3. Don't Stop Me Now
4. Mr. Stranger
5. Trouble
6. Coming Home
7. Say You Will
8. Rear View
9. Teen Age Idol
10. I Don't Wanna Say Goodbye
この頃はまだパワーポップと言う概念がありませんでした。ハードロックなのにポップである事はヒットしそうでありながら、ハードロックファンからは軟弱だと言われて売れるとは限りませんでした。パンクが商業主義を痛烈に批判した事で尚更売れなくなっていきます。ニューウェイヴのポップさは、簡略化であり、余計な装飾を省く事で、ある意味現代
音楽的とも言える斬新さがありました。装飾たっぷりのパワーポップと違っていたのです。
今でこそパワーポップが認められるようになり、そのファジーな感じがくすぐったくて心地良いと言う認識になっています。ポップ過ぎてもいけないし、ハード過ぎてもいけない、そういうロックも大きな支持を得るようになりました。だからこそ、今こそ、このバンドの作品が再度評価されるべきだと思います。それほど軟弱でもないし、ちょうどいい感じのアメリカンハードロックだと思います。
Goodbye California