85年のアルバムで、Themesシリーズの第二弾です。このシリーズは完全に
インダストリアル作品で、ノイズ系の音が延々を続いていい来ます。デトロイトテクノの始祖、Derek Jarmanへ捧げられていて、彼らはヒップホップを通り越して90年代のテクノへ触手を伸ばしています。ヒップホップを通過してこその90年代テクノですが、そうした新しいムーブメントにも敏感です。
1. The Loops Of Mystical Union
2. Elipse Of Flowers
3. Mylar Breeze: Parts 1, 2, and 3.
4. Prayer For Derek
5. Rites Of Reversal
6. Bonus Track 1
歌が無くなっているので、ポップ感覚よりもアグレッシヴでアヴァンギャルドな作品ですが、決して無秩序ではなく、ある種の法則に従って延々と、淡々とノイズが連なっていきます。ループでも無く、ミニマルでもない、サンプリングは使っていても打ち込みではなく、生身の人間による演奏なので、微妙に変化しながら時の流れに身を任せています。
考え方によっては、彼らはデジタル機器などを駆使しながらもジャムセッションを繰り返しているようにも感じます。最小限の決めごとの他はアドリブで演奏しているのではないでしょうか。彼らのインタビューを呼んだ事が無いので、あくまでも聴いた感じでの感想ですが、アドリブだからこそ生まれる偶然性を大事にしながら演奏しているように感じます。
The Loops Of Mystical Union