91年のアルバムです。宗教儀式的な音源を使ったアンビエント作品になっています。この作品ではPTV3を名乗っています。Z'EVという人がチベタンパーカッションを演奏しているからです。サンプリングと生の民族楽器の融合です。エスニックテクノと言う事でも先んじている訳です。
1. East I
2. East II
3. East III
4. Southeast
5. South I
6. South II
7. North I
8. North II
9. North III
10. West I
11. West II
12. West III
前から宗教音源を使ったテープコラージュ作品がありましたが、綺麗にサンプラーに取り込んで、又生演奏もミックスすると言うのは初めてです。サンプリングされた音源はしっかりとテクノ的な音源として機能しています。エフェクト処理もアンビエントやダブ的であり、ヒップホップ精神が宿っています。
民族
音楽ですから4拍子とは限りません。変拍子のループというのも珍しいもので、後のジャングル辺りへのヒントになっているのではないでしょうか。まだ90年代テクノは始まったばかりのこの時期に、これだけの先駆的な内容を持った作品を作り上げるのは驚異的です。
East II